日本鳥学会で発表しました

9月14日、皆さんからご支援いただいたこのプロジェクトの成果を日本鳥学会において報告させていただきました。学会はまだ終わっていませんが、発表が盛況に終わりましたことをご報告させていただきます。

聞きに来ていただいた方、ありがとうございました。

学会では2テーマ発表しました。渡りルートと繁殖地、越冬地に関するものを奄美野鳥の会の鳥飼久裕さんが口頭発表で、奄美大島のサシバの性比に関する発表をアジア猛禽類ネットワークの内藤アンネグレート素さんがポスター発表しました。

鳥飼さんの発表では、渡りルートの紹介とともに、繁殖地と越冬地が毎年同じ場所であることや移動開始日のばらつき、春と秋で移動にかける日数が異なることなどを発表しました。今後もこれらのデータは積み重なり、より貴重な情報になっていくことが期待されます。

性比に関しては、このプロジェクトで捕獲した個体がほとんどメスだったことから、奄美大島はメスが多いのではないかという推測でしたが、傷病で運び込まれる個体や交通事故にあって収容される個体は性比に差がないという事実があり、なぜかということを検証したものです。結果的にはよくわからないという結論ですが、とても興味深い話かと思います。

「サシバは同じ繁殖地と越冬地を利用するのか？」鳥飼久裕ほか

「なぜGPS装着サシバにメスが多い？性比偏りに関する仮説立案と検証の試み」内藤アンネグレート素ほか

このプロジェクトの第3弾も明後日8時から開始されます！ぜひご協力をよろしくお願いいたします！

「【第三弾】絶滅危惧種サシバの保全を皆の手で。渡りの全容解明への挑戦」

9月16日（火）8時からスタート！

https://readyfor.jp/projects/jspb2025