「手を差し伸べ一緒に歩んでくれる人に」鎌倉幸子さんメッセージ

皆さま、こんにちは！

クラウドファンディング終了まであと10日。皆さまの大きな後押しを受けて、あと231万5200円のところまで来ています。

 

残りの金額もまだまだ大きな数字ですが、最後まであきらめることなく頑張りますので、引き続きの応援をよろしくお願い致します！

 

本日は、JVCのアドバイザーであり、映画プロデューサーや認定ファンドレイザーなど、様々な分野でご活躍中の鎌倉幸子さんからの応援メッセージをご紹介したいと思います。

 

大きな病が意識の変化の起点となったご自身の経験、そして戦争や紛争、自然災害、経済的・社会的な抑圧により未来を決めたくても決めることができない人たちが多くいることへの想い。そんな人々に寄り添い、彼らが立ち上がる力を信じて一緒に歩む、JVCの活動への応援メッセージを綴っていただきました。

 

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34歳。まだ働き盛りのとき、私は外傷クモ膜下出血で倒れた。「外傷」という名の通り、脳内出血ではなく、頭を強く打ち、なったものだ。頭を打った瞬間は覚えていない。

それからの記憶は断片的だ。

目の前は真っ暗。周りの人の声だけが断片的に聞こえる。でもその時すでに脳は、この人たちが何を言っているのか理解することはなかった。

 

どれくらい時間がたったのか、意識が戻った。いまどこにいるのだろうと起きあがろうと上半身を数ミリ浮かしたとき、天井に大きな渦ができ飲みこまれそうになる。そして、ひどい吐き気が襲ってきた。平衡感覚をなくしているのか、ちょっと体を動かせば空間に大きなうねりが起こり、すべてが歪んで見える。

 

あ、私はもうだめなんだ。

そう思った。

 

それから10年以上がたち、私は生きている。

治療にあたってくれた病院の先生や看護師のみなさん、仕事を代わってくれた職場の上司や同僚、そして寄り添ってくれた家族には感謝の念を禁じ得ない。その存在なしでは、今の私はない。

 

 

病に倒れると、未来を決めたくても決められない体になる。日本に、世界に目を向けると、病はもちろん、戦争や紛争、自然災害、経済的・社会的な抑圧により未来を決めたくても決めることができない人が多くいる。

 

未来を決められない人がその状況を変えるためには、その人の力だけでは無理だ。外傷クモ膜下出血で倒れ伏した私に、最初に手を差し伸べてくれる人がいなかったら、私はそこで亡くなっていただろう。

 

「#未来を決める力をすべての人に」の実現のためには、まわりにその人を気にかけてくれる人、手を差し伸べてくれる人、一緒に歩んでくれる人が不可欠だ。その活動をJVCはやっている。

 

JVCのクラウドファンディングを応援してほしい。そして一緒に歩んでくれる人になってもらいたい。そうすれば失われなくてもよい命が、この地球にはある。

 

鎌倉幸子

 

 

#未来を決める力をすべての人に