癒しと交流・生き物の生息する水辺回復～「つながりの谷」プロジェクト

 

 

 

 

私たち神奈川県公園協会は、神奈川を緑あふれる都市とするとともに、安らぎと快適な生活空間を提供する公園を皆様に愛される魅力あふれる空間として管理運営することを目指し、植物管理、設備の点検、清掃等、神奈川県立公園等の管理運営を行っています。

 

植物たちは、日々生命の営みを続けているため、 花壇の手入れ、樹木の剪定、除草、落ち葉の清掃など公園内を良好な状態に維持していくことに心がけ、私たちも気が休まる時がありません。しかし、ご利用いただく方々の「いつもきれいにしてくれてありがとう！」、「お花がきれいで感激した！」などのお言葉をいただくと、日々の苦労や努力が報われた気持ちになります。また、そのような言葉をかけていただくことがやりがいにも繋がります！

 

 

 

 

観音崎公園は、東京湾に大きく突き出した三浦半島の東端に位置し、公園一帯は、明治時代から軍の要塞になっており、第二次世界大戦の終戦までは一般人の立ち入りが制限され人の手があまり入らなかったため、今でもシイ類やタブノキを中心とした照葉樹林から東京湾に面した自然海岸付近まで多様で豊かな自然環境が残された公園です。

 

 

海と山の両方の魅力をあわせ持つ自然豊かな公園で、その他園内には、砲台跡などの歴史的遺構のほか、日本最初の西洋式灯台である観音埼灯台、開館70周年を迎えた観音崎自然博物館や横須賀美術館などの多様な施設があります。

 

 

東京湾に奇跡的に残った貴重な自然を保全し、古代から続く海の守りの歴史を活かし、ふれあい、遊び、学べる「エコミュージアム」として再生することを目標とし、「生物多様性の保全と再生」、「楽しく体感し学べる場づくり」、「県民協働による公園づくり」、「自然・歴史・文化の魅力情報の発信」、「観光振興による地域活力の創出」を基本目標に県が再生計画を策定しており、再整備が行われています。

 

 

1975年に開園し、まもなく50周年を迎える当公園は、開園以前より変わらない自然環境と景観を体感しに首都圏から多くの方が訪れ、「海辺の景観がすばらしい」、「公園なのにあまり手を加えず自然環境が残されているところが良い」など、ありがたいご意見をいただいています。また、地域の方々にとっては幼い頃から野山や海辺を満喫するなど、愛着のある特別な場所となっています。

 

 

 

当プロジェクトの予定地「旧噴水広場」は、かつては噴水があり、東京湾の入口である浦賀水道と対岸の房総の山並みを見通すことができる景観の美しさも相まって、公園内でも人気のスポットの1つでした。老朽化等により噴水が撤去された後は、神奈川県が定めた「県立観音崎公園再整備計画」の中で「谷戸の自然再生ゾーン」の一角として位置付けられました。

 

旧噴水広場は、ロケーションもアクセスも良い場所ですが、特別な見どころがないため、訪れ、憩う人も少なく、利活用が十分に図られているとは言えない状況となっています。今回、この場所の立地・自然環境を活かし、より魅力的で活気あふれる場所として生まれ変わらせるため、本プロジェクトを行うこととしました。

 

地域の方、遠方の方問わず観音崎公園を愛する方や、今回の取り組みを通じて観音崎公園の魅力づくりに関わりたいと思っていただける方にご賛同いただき、年齢や障がいの有無、性別等に関わらず、あらゆる人が三浦半島の豊かな自然に触れ合え、人と自然、人と人とが気軽に交流できる「つながりの谷」を創りたいと思います。皆様どうぞご協力お願いいたします！

 

 

 

 

 

当プロジェクト予定地は、浦賀水道を見通すことができる南東に開けた谷戸地形となっています。貴重な水生昆虫が生息する水辺もありますが、水環境が不安定な状況です。

 

ここに、三浦半島の在来種や気候に適した宿根草、ハーブなどを取り入れた花壇を造成するとともに、三浦半島周辺の動植物に精通した観音崎自然博物館と連携し、ヘイケボタルや県内では絶滅危惧ⅠA類に指定されているネアカヨシヤンマをはじめとした貴重な水生昆虫などが安定して生息し観察できる水辺環境をつくり、人と植物とのふれあいを通じた癒しのスポットを整備します。

 

 

●誰もが集い憩える花壇●

花壇の造成に当たっては、車椅子の方や高齢でひざを曲げるのがつらい方なども簡単に花の植付けができ、草花に触れ合える「レイズベッド花壇」を造るほか、寝転んでリラックスした状態で五感でハーブを楽しめる、タイムやカモミールなどで構成する「ハーブの芝」、在来種のハマユウ、ハマカンゾウ等の三浦半島エリアの環境に適した多年草類を中心とした花壇を設け、花壇周辺には園内や隣接した海岸部で採取した種子で育成する「観音崎ワイルドフラワーエリア（一年草花壇）」などを整備します。

 

 

 

●貴重な水生昆虫の観察の場●

当地に現存する池は、降雨がないと徐々に水が地面に浸透してしまい水環境が不安定な状態です。そのような環境下に、神奈川県では絶滅種とされた「カミヤコガシラミズムシ」や絶滅危惧IB類の「シマゲンゴロウ」、絶滅危惧IA類の「ネアカヨシヤンマ」や準絶滅危惧の「カトリヤンマ」などが確認されており、とても貴重で魅力的な環境が形成されています。

 

このような貴重な水生昆虫類が継続して観察できるよう、適切な維持管理を行いながら、今回新たに天候による水面変化の少ない池をもう1箇所造成し、ヘイケボタルが生息し飛び交う環境を創り出し、気軽にホタルが観察できる場を提供していきます。（ヘイケボタルは、近隣の浦賀地域の地域個体群を活用する予定です）

 

 

 

 

皆様からいただいたご支援・ご寄付は、花壇の造成費用と材料購入、水辺環境の整備などに活用させていただきます。

 

 

 

 

私たちは、観音崎公園が三浦半島の重要なピースとなるため、さまざまな方と連携しながら公園づくりを行っていきたいという想いがあります。

 

当プロジェクトを通して繋がる皆様と、SDGsや地域活性化への取組などの価値観を共有しながら、三浦半島の活性化に寄与したいと考えています。また、三浦半島全体にネットワークを持ち、三浦半島の観光振興等に注力する京急グループとともに、当プロジェクトを通して、周辺地域の魅力を向上させます。

 

今回のプロジェクトが、ひとりでも多くの方にとって、観音崎公園を知っていただき、訪れるきっかけとなればうれしいです。

 

ぜひ、ご支援・ご寄付よろしくお願いします！ みなさんと「つながりの谷」でお会いできることを楽しみにしています！

 

 

 

 

本プロジェクトでは、【税制優遇あり】とタイトルに記載されたコースへのご寄付に限り、税制上の優遇措置がございます。

 

いただいたご寄付金は、公益財団法人神奈川県公園協会へのご寄附として受け取ります。

個人の方が2,000円以上ご寄附いただいた場合は、所得税の確定申告の際、所得控除の申告を行うことができます。法人の方は損金(特定公益増進法人に対する寄附金を含む)処理を行うことができます。

 

詳細はこちらをご覧ください。

http://www.kanagawa-park.or.jp/information/kifu.html

 

ご寄付いただいた方には、同協会から受領証として「寄附金受領証明書」をお送りしますので、申告の際にご利用ください。

 

＊受領証明書名義：ご寄附の際に入力いただいた「寄附金情報」の氏名・名称をあて名とします。

＊受領証明書発送：ご寄附の際に入力いただいた「寄附金情報」に基づき作成した「寄附金受領証明書」をメールにてお送りします。

＊寄附受領日と送付日：公益財団法人神奈川県公園協会がREADYFORより入金を受けた日（2024年1月（予定））を受領日とし、2024年3月末日までに送付予定です。