引退犬のケア

全ての盲導犬たちが健康で１０歳を迎え、その役目を果せることがベストなのですが、しかしなかには活躍途中で病気やケガなどを理由に早期引退させなければならない盲導犬がいます。動画の引退犬グリーンは、盲導犬として活躍中に、ある日突然立てなくなり、検査の結果、脊椎に腫瘍が疑われ緊急の手術をしました。しかし、その後の容態が思わしくなく、ユーザーご家族の看病、そしてそれを引き継ぎ当協会の引退犬担当職員を中心にスタッフたちが手厚い看病をした結果、下半身麻痺の障害は残ったものの一命を取り留めることができました。今は、その障害を受け入れてくださった引退犬ボランティアご家族の毎日のケアのもとで、グリーンは元気に過ごしています。２０２０年３月末の時点で当協会の引退犬は６１頭いますが、健康で元気な犬もいますし、毎日のケアや継続治療が必要な犬もいます。当協会では、盲導犬も含め引退犬の医療費に年間７００万円から１,０００万円ほどの費用をかけていますが、このコロナ禍の社会情勢においても、引き続き当協会の犬たちが健康で過ごしていけるよう、その医療費を継続的安定的に確保していくことが私たちの重要な課題のひとつとなっています。残り５日となりましたが、どうぞ皆様のご支援をよろしくお願いいたします。