プロジェクト概要

世界遺産で唯一の“川の参詣道”、熊野川の川舟下りを守りたい

 

ページをご覧いただきありがとうございます。私たち一般財団法人熊野川町ふれあい公社は、世界遺産で唯一の“川の参詣道(さんけいみち)”である熊野川を木船で下る観光体験事業「熊野川舟下り」を行っています。

 

全国に4,800社以上ある熊野神社の総本宮である熊野速玉大社・熊野本宮大社・熊野那智大社とその参詣道が世界遺産登録され、熊野川も世界で唯一の“川の参詣道”として世界遺産となったことを機に、2005年にこの観光体験事業を立ち上げました。

 

事業開始から14年目を迎え、これまでたくさんの方々を乗せて熊野川を下ってきた木船も老朽化が目立つようになりました。ですが、2011年に熊野川が被害を受けた紀伊半島大水害からの復興が未だ続いており、木船を新たに製作する費用を捻出することが難しい状況です。

 

そこで、かつて都の貴族たちが参詣のため熊野川を舟で下ったその体験を守り、これからもたくさんの人に味わってもらいたいという想いでプロジェクトを立ち上げました。


 

 

熊野三山への重要な参詣道 熊野川

 

熊野川は、和歌山県と三重県の県境に位置し、紀伊山地を源流として熊野灘まで流れる全長183kmの大河です。流域では良質な木材が生産され、かつてはその木材を筏に組んで河口へと下りました。また、農作物や木炭なども熊野川を利用して運送され、人々の暮らしを支えてきました。


古来より老若男女、身分や貧富の差を問わずあらゆる人々を受け入れてきた熊野三山(熊野速玉大社・熊野本宮大社・熊野那智大社)は、平安時代から盛んに参詣されるようになりました。

 

ともに熊野川沿いに鎮座していることから、熊野川上流の熊野本宮大社から河口近くの熊野速玉大社までは、江戸時代にかけて川舟を利用して参詣され、 熊野川は、熊野三山への重要な参詣道でした。

 

 

 

いにしえの旅人の気分を味わえる「熊野川舟下り」

 

「熊野川舟下り」は、熊野川のうち、道の駅「瀞峡街道熊野川」から熊野速玉大社が鎮座する河口付近、権現川原までの約16kmを90分かけて木船で下るアクティビティです。

 

コース沿いには、熊野の神々や中世の熊野詣にまつわる奇岩などの独特の地形や、多くの滝があり、美しい景観を楽しむことができます。

 

 

 

木船には船頭と語り部が同乗します。船頭は、子どもの頃より親に連れられて舟に乗るなど熊野川に親しみ、長年釣りなどを通じて川の状況を熟知している人たちです。現場で多くの経験を積み、川の状態を把握するための知識や感覚を身につけています。

 

語り部からは、川沿いに多く見られる奇岩や滝のいわれなどの話が聞けます。乗船したお客様からは「いつもとは違う目線で古の旅人の気分を味わえる。」と好評で、リピーターの方も多くいらっしゃいます。

 

熊野川の知識豊富な船頭がご案内します

 

 

2011年、熊野川を襲った紀伊半島大水害

 

2005年の事業開始以降、多くのお客様にご乗船いただいておりましたが、2011年9月、台風12号による紀伊半島大水害が発生しました。

 

熊野川は氾濫し、私たちの事務所である川舟センターが全壊・流失し、私たちの仲間の船頭も犠牲となりました。そして、熊野川の景観や川の形状も大きく変わってしまいました。

 

ですが、平安時代の貴族から続く熊野川を船で下る体験をどうにか守っていきたいと、船頭、語り部、職員一同ですぐに動き出しました。様々な関係者の協力を得て、舟の清掃・修理、航路確保のための川作、川舟センターの移転などを行い、翌年3月に川下り事業を再開しました。

 

現在は、徐々に乗船客数も回復してきてはいるものの、未だ復興に予算がかかっています。そのため、老朽化が目立つ木船を新たに製作する費用が捻出できない状況です。

 

川舟センター全壊・流失の様子

 

 

新たな木船を製作し、熊野川の川舟下り体験をこれからも皆様に

 

今回、皆様のご支援をいただいて木船1隻と船外機1台を購入します。木船はお客様12人と、船頭1人、語り部1人と乗船できるものになります。

 

現在は、定員14人の木船3隻、定員11人の木船1隻を使用していますが、老朽化のため運航上の安全を期して乗船定員を2名程度減らして運用しています。渇水で川の水深が浅い場合は、さらに制限することもあります。

 

そのため、せっかくご予約いただいてもご乗船をお断りすることもあります。新しい木船があれば、より多くのお客様に舟下りをお楽しみいただけるようになります。

 

 

 

川を下って参詣する「熊野詣」を後世に伝えていきたい

 

世界遺産の参詣道「熊野古道」は近年、日本人だけでなく外国人観光客にも人気が高く、熊野川舟下りも外国のお客様が増えてきています。

 

今回のプロジェクトで木船を新造することで、お客様の受け入れ態勢を拡充し、日本はもとより世界の人々にも、このすばらしい世界遺産「熊野川」の魅力を知っていただきたいと考えています。

 

そして、お客様により良い川舟下りの体験をしていただくことで、熊野川を好きと言ってくださる地域のファンを増やし、地域の活性化につなげるとともに、この川舟下りを守っていきたいと思います。

 

「いにしえから続く熊野詣、その中でもめずらしい “川の参詣道”での参詣を後世に伝えていきたい。」

 

そんな川舟下りに関わるメンバー全員の想いが、今回のプロジェクトに詰まっています。皆さまの温かいご支援・応援をよろしくお願いいたします。

 

船頭・語り部のメンバー一同

 


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