ご支援いただいたみなさまへ
7月1日で能登半島地震から半年が経ちます。五里霧中で仮復旧を行う時期から計画的に復興を進める時期に移り、敷地内は復興の槌音が響いています。皆様からの熱い思いの支援金ですが、用途が決まりましたのでご報告いたします。
■ 震災により損壊を受けた建物修繕
■ 震災により破損した機器購入
■ 被災した職員への慰労
上記3点を掲げてまいりました。
1.【奥能登の産科を支える設備修繕と機器購入】 20,000,000円
産科病棟は、換気設備や給湯機器に大きな被害がありました。奥能登からの妊婦搬送も多いため新生児緊急搬送機器などを含め空調・ボイラーの修繕、機器購入として20,000,000円を使わせていただきます。産科病棟の復興工事はこれからが山場ですが秋には整った環境となるよう整備しております。
2.【急性期医療を継続するための機器購入】 3,000,000円
比較的被害の少なかった急性期医療を賄う本館ですが、無停電電源装置が破損したために、その機器と予備バッテリーの購入に3,000,000円を使わせていただきました。無停電電源装置は受注生産であるため納品まで100日を要しましたが、新しい無停電電源装置となり現在稼働中です。
3.【医療を継続するための設備修繕】 57,000,000円
長期間の断水により清潔保持・疲労回復のための入浴も大きな制限を受けました。5病棟（亜急性期病棟）では2基のボイラーが共に破損しましたが、１基より部品を融通し１基をなんとか生かして稼働させ、患者さん、施設からのご利用者、職員、家族も大浴場や特殊浴室で入浴し、震災の疲労回復を図ることが出来ました。また給湯により食洗器が稼働し温かな食事も提供することが出来ました。このボイラーの更新費用の一部として57,000,000円を使わせていただきます。7月はこのボイラーの交換工事を行います。現在1基は交換が終わり、2基目の交換工事に入ります。
4.【医療介護を継続するための職員と地域への慰労】 ３0,000,000円
震災により自宅が全壊・半壊・一部半壊と被害が大きかった職員は、避難所や親戚の家から通勤をしておりました。職員が安心して業務を継続するために宿舎応急修繕を行い、新たに宿舎確保も行いました。その費用として20,000,000円を使わせていただきます。
また、被災した地域を元気にしたいという目的で、秋の創立記念日には復興フェスティバルを開催し、地域と共に復興への一歩を歩みたいと思い、10,000,000円を予算としており、合計110,000,000円となります。
皆様からの温かなご支援のお陰で、設備修繕・機器購入・慰労と震災の傷を癒すことになりました。ご報告と共に、重ねて厚く御礼を申し上げます。
Youtubeでは〝Keiju Diary“として復興工事や病院の様子をお届けしております。ご覧いただけますと幸いです。
酷暑が予想されますので、皆様ご自愛くださいませ。
2024年6月25日
社会医療法人財団 董仙会
社会福祉法人 徳充会
理事長 神野正博
