臨床検査技師のキャリアデザインをボードゲームで実現しよう！

先週２５日には、技師キャリアデザインボードゲームプロジェクトの特別企画イベント「臨床検査技師として生きる〜技師の働き方とキャリアデザインの重要性〜」を開催しました。

当日は６５名の方々よりお申し込みをいただき、大変盛り上がりました。また、６５名のうち学生さんが２５名と、テーマが臨床検査技師の働き方やキャリア形成を掲げていたこともあり、多くの学生さんにも気になる内容だったのかと思います。

最初は、１５分ほどこのプロジェクトの説明を行い、その後、今回はゲストスピーカーとして、次期臨床検査技師会会長となられる予定の横地常広先生にお越しいただき、「次世代を担う臨床検査技師に期待すること」と題してご講演いただきました。

自身のこれまでのキャリアを振り返り、ポイントとなった出来事や活動をご紹介いただきつつ、今後予想される人口変化や社会保障費の増大、DXなどの外部環境と臨床検査技師が院内でどのような価値を提供できるのかということで、これまでの横地先生の経験と知見をふんだんに盛り込んだ講演でありました。

中でも、厚生労働省科研費の研究にて、臨床検査技師受給推計の話では、検査需要が何年にピークを迎え、一方で技師数は増え続けるがために、需給が逆転してしまうのが◯年に来る！など、現役技師にとってはこれからしっかりとキャリアアップやチェンジの準備をしていくための貴重な情報だったのではと思います。

約３０分間の講演の最後は、世の中の動きを把握することの重要性や自己能力の謙虚さ、意図的な自己否定など、自らを振り返り、さらに向上させていくためのヒントもしっかりと教えていただきました。

その後、少しの休憩を挟んで、パネルディスカッションです。

パネラー３名によるパネラー講演が行われました。

まずは、学生の視点にて、金沢大学大学院の喜多慎太郎さんからお話ししいただき、学部から直接大学院に進むことで、様々な可能性が広がったことや研究者や企業就職の可能性も見出せたということで、自らの体験談をもとに貴重な情報を共有いただきました。

続いて、現役のキャリアコンサルタントでもある安藤恭代さんからは、病院勤めをしていた際の技師キャリア形成のノウハウやツールをご紹介いただき、病院の中でどのようにキャリア形成を促していくかをご教授いただきました。また、企業や学生向けに行っているキャリアアドバイスの活動の中より、いくつかのケースも交えてご紹介いただき、今後臨床検査業界で求められるキャリアパス構築に繋がる話になったのではと感じました。

そして、三人目は、笛吹和代さんにご登壇いただきました。笛吹さんからは、企業で働いた経験をもとに、どのように企業に辿り着いたのか、企業では臨床検査技師がどのように求められるのか、どのような価値提供を考えるか、企業内でのキャリアステップ・キャリアチェンジという部分まで、幅広くご紹介いただきました。医療機関以外での技師の働き方を考える上で、とても参考になるご講演でした。

そんなことで３名のパネラーからのご講演ののち、パネルディスカッションを行いました。

今後のボードゲームプロジェクトをどのようにハンドリングしていくかに繋がる、貴重なディスカッションだったと運営一同学ばさせていただきました。

そして、パネルディスカッションの後、ゲストスピーカーとしてお越しいただいた横地先生より総括コメントをいただきました。

第３弾イベントの最後は、今後このボードゲームはどのような遊び方、使い方ができるのかをご紹介させていただき、またどこを目指しているかをご紹介させていただき、本イベントを閉会いたしました。

非常に多くの方々にご参加いただき誠にありがとうございました。