「西条市にある、世界一」市之川鉱山産輝安鉱の魅力を伝えたい！！

▼自己紹介

　皆様、こんにちは。私たちのページを開いてくださりありがとうございます。西条高校商業科輝安KOU房です。「西条市にある、世界一」市之川鉱山産輝安鉱の魅力を伝える活動をしています。よろしくお願いいたします。

 

　かつて、西条市市之川鉱山で採掘されていた輝安鉱は「世界一の輝き」と称賛されていました。しかし、昭和32年の閉山後は、地元住民からも忘れられた存在になっています。

　そこで、私たち西条高校商業科商業研究部「輝安KOU房」と課題研究「輝安鉱班」は、市之川鉱山の歴史や輝安鉱の魅力を伝える活動を通して、地域活性化につなげる活動に取り組んでいます。

　これまでに、輝安鉱の結晶を入れたストラップやボールペンを制作し、地元商店街での販売活動や小学校でのワークショップなどを実施する中で、地域の方々と交流しながら、輝安鉱の魅力を伝える活動をしています。この活動は、大分大学「高校生なるほどアイディアコンテスト2018」大分県教育長賞、愛媛大学「社会共創コンテスト2020」奨励賞、「EGFキャンパスアワード2019-2020」愛媛新聞社賞、日本政策金融公庫「2019年度高校生ビジネスプラン・グランプリ」ビジネスプラン・ベスト100を受賞しています。 　　　　　　　　　　　　　　　

（地域の方々や小学生と交流会しながら輝安鉱の魅力を伝える活動）

 

 We Saijo Senior High School Commercial Research and Study Club are working hard to introduce the Ichinokawa mine and the stibnite to the citizens. We are making straps with the stibnite crystals inside the small bottles.

 The Ichinokawa crystal was once known as being the world most brilliant. However,after the mine was closed,it has become out of the citizen's mind in Saijo.

 We believe that through introducing the history of the Ichinokawa mine and the attractive points of the stibnite,we will make the local area become more active.

 

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

　皆様、輝安鉱を知っていますか？

　素晴らしい結晶を持つ、世界に類のない巨晶・美晶の輝安鉱は、愛媛県西条市市之川鉱山で明治8年から昭和32年まで産出され、市之川は、当時国内最大級の輝安鉱鉱山でした。

　　(市之川鉱山産輝安鉱の結晶：市之川公民館所蔵）

「市之川公民館、(株)ホージャクリエイト様より許諾を得て画像を掲載しています」

　

　明治時代には、パリ万国博覧会やシカゴ万国博覧会に出品して受賞し、市之川鉱山産輝安鉱に対する内外の称賛は一段と高まりました。この頃に産出された輝安鉱の結晶の多くは、海外に輸出されました。現在、輝安鉱の結晶は、東京大学総合研究博物館やイギリスの大英自然史博物館、アメリカのフィールド自然史博物館のほか、国内外の大学など世界13か国・74か所の博物館等に所蔵・展示されています。

輝安鉱は、平成28年度「愛媛県の石」に認定されています。

市之川鉱山の特徴は、

 ①世界に類のない美しい結晶を持つ輝安鉱を多く産出した鉱山

 ②歴史の古い鉱山

 ③国内最大級の輝安鉱鉱山でした。　

（市之川鉱山の歴史）

　しかし、市之川鉱山は昭和32年に閉山しました。その後は、地元住民からも忘れられた存在になってしまいました。

　そこで、私たち西条高校商業科輝安KOU房では、わが西条が世界に誇る市之川鉱山産輝安鉱の魅力を伝える活動を行い、「市之川鉱山跡と輝安鉱を世界遺産に登録する」を目標に、知名度を上げるための研究を平成29年度から取り組んでいます。

 

▼プロジェクトの内容

　今治タオルに、図案化した輝安鉱を刺繍し、タオル1,000枚を生産します。

この輝安鉱のデザインは、私たちが考え、西条高校OBのタオル工場で試作品を完成させています。今治タオルブランドとしての商品認定も既に受けており、今後、様々なイベントや地元の観光交流センター、百貨店等の常設店舗で販売することで、市之川鉱山の歴史や輝安鉱の魅力を多くの方々に伝えていく活動をしたいと考えています。

（私たちがデザインしたタオルは、令和３年２月に試作品が完成）

 

　現在、市之川鉱山跡には、入口の一つ「千荷坑」やその近くにある市之川公民館内に、市之川鉱山の歴史を伝える「鉱山資料室」があります。しかし、市之川へ行く道は険しく、西条市がガードレール等を設置し、整備に努めていますが、なお危険な場所も多数あり、行くことがなかなか困難な状況です。

　

（市之川公民館と館内にある鉱山資料室：令和元年）

(市之川鉱山跡へ行く道)

 

 

 

 

 

 

 

（平成30年9月の台風後の状況）　　　　　（令和元年の千荷坑付近）

　

　またこれまでにも、台風に見舞われた際、鉱山跡の産業遺構が無残な姿となってきました。現在は、整理されましたが、なお危険なため近づかないよう立入禁止となっています。私たちは、今、行動をしなければ、世界一の輝きと称賛された輝安鉱が産出された西条市の産業の歴史が、埋もれ、消え、失うことになりかねない！！という強い危機感と、この歴史を後世に伝えたいという使命感を持っています。

　そこで、市之川鉱山資料パーク(仮称）を西条市内に整備し、保存できないか地域に提案したいと考えています。

　　　　　　　　　　

▼プロジェクトの展望・ビジョン

　これまでの活動を通して、地元住民から忘れられた市之川鉱山の歴史と輝安鉱に再び光を当てることができました。昨年度は、『えひめふるさとＣＭ大賞』に応募し、5月に、えひめ朝日テレビの番組内で、私たちが応募した作品が放送されました。以前よりは、少し知名度を上げることができたと思っています。

【えひめふるさとCM大賞応募作品】

 

　さらに、今回のクラウドファンディングをきっかけに、全国の方々に市之川鉱山の歴史や輝安鉱の魅力を知っていただく大きなチャンスができます。

　世界遺産に登録される条件には、適切な保護管理体制がとられていることが必要です。市之川鉱山資料パーク（仮称）を西条市内に整備し、市民活動の輪を広げていくことで、市内への観光客数の増加が見込まれ、地域への経済波及効果も期待できると考えます。この取り組みは、西条市や市之川鉱山の未来を考える会、市之川公民館などと協力・連携しながら、徐々に拡大させ、プロジェクトを進めていけると考えています。

 

 

   私たち輝安KOU房は、多くの地域の方々と交流する中で、貴重な体験をし、地域とのつながりの大切さを学びました。また、郷土の先人が築いた市之川鉱山の歴史や輝安鉱の魅力を後世に伝えることは、今を生きる私たちの役割だと感じます。輝安ＫＯＵ房の活動をより発展させ、世界一の輝きを未来につないでいきます。

皆様、応援よろしくお願いいたします。

 

▼追記

　私たちは、必ずこのプロジェクトを成功させる！！との思いで、リターンの準備を現在進めています。しかし、新型コロナウイルスの影響により、プロジェクトやリターンが遅延する可能性がございます。この活動は、商業科「課題研究」の授業でも、継続して取り組んでいます。新型コロナウイルスの影響により、イベント等での販売ができない場合でも、ネットショップを開店し、販売することを現在計画中です。

 

　「輝安KOU房　渡辺洋子」

　「Ichinokawa mine Stibnite  Yoko Watanabe」

 

 

 

 

【プロジェクト終了要項】

製作物    
タオル

 

製作完了予定日    
2021年10月30日

 

製作個数    
1000枚

 

その他    
生産するタオルは、今治タオルブランド商品認定を受けております。高校生が取り組む地域活性化と世界一の市之川鉱山産輝安鉱のPRをする目的です。