プロジェクト概要

東日本大震災で甚大な被害を受けた北上川の河口域。

あれから丸5年という節目にあたり、震災前の豊かな自然風景と

未来に向けて歩み始めた地元の様子を写真集にして

来年3月に出版したい!

 

はじめまして、茂木一郎と申します。私の地元・石巻市北上地区(旧北上町)は北上川の河口域に日本一広大なヨシ原が広がる風光明媚な土地で、1997年から東日本大震災前の2010年まで毎年、町おこしの一環として「太平洋写真学校 北上教室」という写真セミナーを開催していました。私は自然風景の撮影が趣味で、地元写真クラブの代表をしていたことから、この写真セミナーでも実行委員会の代表を務めていました。

 

13年も続いた写真セミナーでは、風景写真の第一人者である竹内敏信先生をはじめ、写真雑誌などで活躍中の若手カメラマンの皆さんを講師に迎え、撮影指導はもちろん、それまでに撮った写真の講評もしていただき、全国の同好の士たちと楽しい時間を過ごしました。

 

(写真セミナーには東京や北海道から参加してくださる常連の方もあり、

北上川河口域の自然風景を多くの皆さんに撮影していただきました)

 

 

震災前の自然風景や風土を写したものに

震災後の写真も加え、約100点で構成

 

2011年3月の東日本大震災は、この地域にも甚大な被害をもたらしました。「日本の音風景100選」に選ばれたヨシ原も、大津波に呑まれて跡形もなくなりました。そこで、震災から丸5年となる来年3月、以前の自然風景と、未来に向けて少しずつ歩み始めている地元の様子を一冊にまとめた写真集を出版したいと考えています。

 

掲載写真のほとんどは、セミナーでお世話になった竹内敏信先生をはじめとする講師陣の皆さん(竹内正さん、井村淳さん、清水哲朗さん、秦達夫さん、吉住志穂さん)にご提供いただくことになっています。40年以上も「日本の原風景」をテーマに撮影を続けてこられた竹内先生には、写真集の監修もお引き受けいただきました。また、地元の写真愛好家の皆さんが撮った写真も掲載します。

 

(北上川河口域の自然や風土を写したものを中心に

  震災後の写真も含めて約100点で構成する予定です)

 

(震災があった年にも、春の訪れを告げるように桜の花が咲きました。

写真セミナーの講師だった清水哲朗さんが震災直後に

撮ってくれた1枚ですが、こうした震災後の写真も掲載します)

 

 

見慣れたかつての美しい風景は

いまや写真に残るのみ

 

震災の影響でヨシ原があったあたりは80cmも地盤沈下しましたが、いまはそこも30cm近く隆起が戻り、ヨシ原は再生の兆しが見えてきました。しかし、海岸線は巨大な堤防に覆われ、幻想的な朝靄に包まれる海を望めたかつての景観は見る影もありません。子供の頃から見慣れてきた海辺の風景は、いまや写真に残るのみです。

 

(海岸線に沿って高さ8.4mの巨大な堤防が作られています)

 

 

ありがたいことに、プロ写真家の皆さんが撮影した写真をご提供いただくことにはなったのですが、写真集(96ページ、202×226mm、1000部)の制作、印刷・製本などに必要な費用150万円が足りません。可能であれば、写真集を112ページにしたいと考えていますが、それには180万円が足りません。ぜひ皆さまのお力をお借りできれば幸いです。

 

なお、写真集はご支援いただいた皆さまと関係者に配布するほか、全国の書店などで販売することも考えています。

 

 

被災者の大切な思い出につながり、

復興に向けた力にもなる写真集を作ります

 

北上川河口域ではほとんどの家が流されたため、震災前の写真が一枚もないという人がたくさんいます。この写真集は、そうした人たちの大切な思い出につながるものとなります。また、地域としては致命的な被害を受けましたが、人と人とのつながりを十分に生かし、復興に向けて力強く歩み始めている人々の励みにも、犠牲となった多くの人たちの供養にもなると信じています。

 

(たくさんの思い出が詰まった写真も、みんな流されてしまいました)

 

 

震災のあと、春霞のかかった水平線から昇るオレンジ色の朝日を見て、「明けない夜はない」との思いを強くした日がありました。生き残った私たちは、犠牲となった方々のことを決して忘れることなく、その思いを未来の輝きのひとつに変えていかなければなりません。この地域の豊かな自然と人のつながり、大自然に対する畏怖の念、そして復興に立ち向かう力を、この写真集を通して未来へのメッセージにしたいと思っています。

 


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