4台の寄贈が完了しました♪/終了報告とリターン品遅延のお詫び
この度は、「クラウドファンディング「休眠ピアノ」を子どもたちに 皆で奏でる再生・寄贈の物語」へのご支援、誠にありがとうございました。
お届け完了までに丸1年間かかってしまい、お届先や支援者の皆様には、大変ご心配をおかけしたかと想います。
無事4台のピアノを子どもたちが集まる施設様4件へ、お届けが完了いたしました。
皆様のご協力あってのことです。応援頂きました皆まさに心より感謝申しあげます。
誠にありがとうございました。
【収支報告】
皆様からご支援頂いた資金は、全額、休眠ピアノを子どもたちに届けるための再生から寄贈までの資金に使用させて頂きました。
【リターンの発送状況】
リターン品の発送は一部の発送が大幅に遅れておりまして、心待ちにされている方には大変ご心配をおかけしており申し訳ございません。。。
お約束しているリターンの未発送分については、5月中には郵送で発送予定です。
今しばらくお待ちくださいませ。
【届先のご報告】
お届けさせて頂いた施設様のご報告です。
当日の様子など、詳しくは新着情報に順次アップしておりますので、そちらからご確認ください^^
●放課後等デイサービス ピタゴラス様(真庭)
〈2022年5月14日お届け〉
こちらでは簡単な寄贈式とペイントのイベントと演奏会を行いました。
子どもたちと職員の皆様は、搬入の時からお出迎えしてくださり、ピアノを目の前にした子どもたちは興味津々^^
ピタゴラスさんの希望で、白に塗ったピアノに施設の子どもたちが鮮やかなペンキでペイントを施しました!デリバリースタッフもペイントのお手伝いをさせて頂きました。
その後演奏会を行いましたが、体をゆらしたり、歌を歌ったりと、とても楽しんでくれていました♪
印象的だったのは、空き時間に自然とピアノの周りを囲む子どもたちの姿です。
弾く子がいて、聴く子が周りを囲む。弾けない子に教えてあげたり、リクエストに応えたり、そこには「コミュニティ」が自然と出来上がっていました。
その時の想いを新着情報にも綴っておきます。またお時間ある時に見て欲しいです。
●うえまつ保育園・うえまつフリースクール様(岡山)
〈2022年4月17日お届け〉
こちらでは簡単な寄贈式と演奏会を行いました。
搬入時から職員さんや参加者の皆様がお出迎えして頂き、設置後は拍手に包まれました。
搬入後、管楽器も入れた素敵な演奏会を行い、その後演奏したい方を募ったところ、ふらっと現れたお子さんがピアノに座り、なんだかとっても素敵な音楽を聴かせてくれて、そのそばで踊りだしたお子様もいて、微笑ましい時間となりました。
その日以降のお子様の様子を報告下さり、楽器をするお子さんが初めて職員の方とセッションすることができ、ここでも新たなコミュニティが生まれていました。
詳しくは新着情報にてご覧ください!
●放課後等デイサービス ぬかごっこ様(早島)
〈2022年5月2日お届け〉
もともと名乗りを上げていた倉敷市のチカクさんに置くことが難しくなり、こちらの施設さんをご紹介頂き、お届けすることになりました。
こちらはもともとたくさんの楽器を集められていて、音楽に触れる機会をたくさん設けられていた施設さんですが、ピアノは電子オルガンしかなく、いつかは、、と考えていたとのことで、念願のピアノだったようです。
音楽を使った取り組みもされているそうで、子どもたちの感性を引きだす素敵な空間に仲間入りができたピアノさんです。
搬入時はお子さんのいない時間帯でしたが、別日にお子さんの様子を送ってきてくださいました!詳しくは新着情報に載せておきます♪
●シェアホームアビエルト福富内オレンジカフェ様(岡山)
〈2022年3月22日お届け〉
こちらは、認知症の方とそのご家族やケアマネージャーさんや職員の方の家族、地域の方などが交流するオレンジカフェへ設置しました。ご家族にはお子様が多く、子どもたちが集まってくる場所となります。5月29日にはイベントも行い、子どもたちがピアノを聴いたり弾いたりと楽しむ姿をお届けできると想います!
様子はまた新着情報へアップしますので、ぜひご覧ください♪
施設様の報告は以上です。
これら4台のピアノは、家庭や施設などに長く眠っていたピアノばかりです。
引き取った際はホコリはもちろんのこと、錆もカビも酷く、調整不良の状態で、多少修理箇所もありました。
とてもそのままでは子どもたちの元には届けられない状態でしたが、クリーニングや調律、調整をすればまだまだ弾くことのできるピアノでした。
私たちはまずそのピアノを引取り、クリーニングを1台ずつ行っていきました。
その間には、クリーニングスタッフ以外にも、ご支援いただいたリターンの「鍵盤磨き体験」や「金属磨き体験」を利用して、磨きのお手伝いにきてくれた子どもたちや親御さんなどが携わり、たくさんの手で再生していきました。
最後は調律師さんの出番。
長年使用されていないピアノは調整が本当に大変です。1台ずつ丁寧に仕上げて頂き、ピアノはまた新たな命が吹き込まれました。
お届けの際には、ピアノを配送するデリバリースタッフの出番です。
重たいピアノを運ぶ姿も、施設の方や子どもたちはスゴイスゴイと感動してくださっていました。
ピアノを目の前にした子どもたちは、何とも嬉しそうな表情でピアノへ寄ってきます。どこの施設さんも「触ってはダメ」という言葉は、運び入れの時の危険な時以外は一切ありませんでした。
子どもたちは自由にピアノを触り、音を出しては喜び、ピアノを囲んでコミュニティが自然とできていく姿を目の前にして、これが本当の楽器の役割であり、音楽のあるべき姿だなぁと感じました。
音楽は心や体の土台そのもので、生きていく間ずっと奏でているものです。
楽器はその代弁者。心をそのまま表現してくれる1つのアイテムです。
いつもそこにある、いつでも触れて、気の向くままに弾くことのできる環境が、子どもたちの音楽を育むことに繋がると、改めて強く感じました。
また、今回支援者の方々からも多くの素敵なメッセ―ジを頂いておりました。「生の音を届けて欲しい。」「ピアノの音をぜひ子どもたちに。」と、『子どもたちにピアノの音を届けたい』と想って頂いてる方が、こんなにもたくさんいることに本当に嬉しく、力になりました。
他にも、施設に子どもを通わすママからは、「生活の中にピアノがあることで、子どもにとっての新たなコミュニケーションツールになった。」と喜んでいただけたり、施設の方が「今まで1人で取り組んでいた楽器をピアノが来たことでセッションができてとっても楽しんでる」と、子どもの成長を期待する大人の声もたくさん聴けました。
今回の活動が、子どもたちだけでなく、子どもたちを想うたくさんの方の夢も一緒に叶えることができていると想うと、本当にうれしく想います♡そしてこの想いを胸に、また次への挑戦をしていきます!
【今後について】
今回のプロジェクトを行って、このようなたくさんの気付きがありました!でも、課題も浮き彫りになってきました。
使っていないけれど想い入れのあるピアノは、まだまだご家庭に眠っています。誰かに使ってほしいと願う持ち主さんは少なくありません。
しかし、課題は受入先でした。受入先を探すことがとても難しかったのです。
やはり大きく、重く、大きな音が出るものなので、環境に大きく左右されます。欲しくても入れられない環境だったり、果たして維持ができるのだろうかなど様々な不安や悩みもハードルを高くしていました。
今回受け入れて下さった施設さんも、きっと不安はあったと想います。それでも子どもたちのためにと設置に踏み切ってくださったことに感謝しかありません。
その結果、こんな素敵な子どもたちの姿を見せて頂くことが出来ました。
今回のプロジェクトはこれで一区切りがつきますが、やはりこの取り組みは今後もやっていきたいと想っております!
今回得た気付きや新たな課題を胸に、更なる新たな挑戦を行う準備をしております。
現在取り組んでいることは、今回課題になった環境の問題や不安な部分を出来る限り取り除けるような形で、ピアノを子どもたちに届けたいと想い、少し形を変えて動いています。
●すっと設置するにはリスクが高いので、ピアノを持って出向けるように移動型のピアノルームカーを作ります。
●子どもの施設に限らず、人の集まる施設やイベントを対象に出向き、多くの方に気軽にピアノに触れる機会を増やして行きます。
●ピアノがある状況を試していただき、子どもたちや触れる方々の反応を見て頂いて、常時設置も視野に入れながら考えて頂き、ハードルを下げていけたらと想っています。
しかしこの取り組みも、やはりピアノを再生する費用や、移動する車の改造費用、維持費などが必要となって参ります。
大きな取組となりますが、それでも今回の子どもたちが見せてくれた、ピアノを囲んで自然と出来上がっていくコミュニティをもっと増やしたいという想いが大きくあります。
しかも、そこには電子ピアノではなく、「生音」が奏でられるピアノを設置したいのです。誰かにまた使ってほしいと願う持ち主の眠っているピアノを、またそこで活かしたいと想っています!!
皆様のおかげで多くの気付きを得られました。これが何よりの宝物です。
この度はご支援頂き誠にありがとうございました!!
そして、今後もこの取組を引き続き応援頂けると嬉しいです!
何卒よろしくお願い申し上げます。