ウィーンで世界的音楽家を多数輩出した名教師 湯浅勇治氏の遺産継承へ

支援総額

5,590,000

目標金額 3,000,000円

支援者
178人
募集終了日
2024年2月29日

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プロジェクト本文

達成のお礼とネクストゴールについて(2/26 加筆)

 

皆様の温かいご支援のお陰で第一目標の300万円に到達することができました!これにより湯浅先生の最低限の遺品(楽譜等)を今後も保管していく目途がたちました。本当に有難うございます!!!

 

皆さまからの応援メッセージも、一文一文しっかりと読ませていただいております。湯浅勇治の音楽的な遺産を次の世代に繋ぎたいという我々の想いに共感してくださる方々が大勢いらっしゃり、感無量です。天国のYujiも大変喜んでいることと思います。

 

そして、皆様の温かい応援と励ましのお言葉をこれからの活動のエネルギーとして、次の目標を450万円と設定させていただきます。この追加のご支援が集まれば、楽譜にとどまらず、LPやその他の貴重な音楽資料も含めた遺品を管理することが可能になります。

 

最終日の2月29日23時まで、どうか変わらぬご支援をよろしくお願い申し上げます!

 

平塚太一、住沢明加留、長瀬善則
(2024年2月26日追記)

 

 

For Enlglish Click here

 

“音楽家の第一モットーは、常にたくさんの方々へ夢を提供する事です --- とにかく我々は夢を与える事を忘れてはいかんのです。” (湯浅勇治)

 

ページをご覧くださり有難うございます。

 

皆様は日頃、クラシック音楽に接する機会はありますか?

モーツァルト、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ニューイヤーコンサート、などの言葉を聞いたことがある方も多いかもしれません。

 

そんなモーツァルトやベートーヴェンといった音楽家が活躍した、クラシック音楽の中心地であるウィーンという街に、クラシック音楽の伝統を守ることに命がけで取り組み、数多くの世界的音楽家、指揮者を育て上げてきた、知る人ぞ知る日本人音楽教師がいました。

 

それが私たちの恩師であり、大切な友人、「湯浅勇治(ゆあさゆうじ)」という人物です。

 

 

はじめに

 

皆様、初めまして。私はこのプロジェクトの発起メンバーの一人、平塚太一と申します。ウィーンにて湯浅勇治先生の下で学ばせていただいた、最後の弟子です。今回、急逝された先生が遺した膨大な音楽資料を保存し、未来に繋ぐためにこのプロジェクトを立ち上げました。少し、師匠について紹介させてください。

 

|湯浅勇治という人物について

 

湯浅勇治先生は30年の長きにわたり、名門ウィーン国立音楽大学で教鞭を取っていました。ウィーンで学んだ音楽家で“YUJI”の名を知らぬ者はいないほどで、その圧巻の指導力と教育者としての実績は世界的にも有名でした。また、指導の厳しさとは裏腹に、その気さくでフレンドリーな人柄で多くの人から愛されていました(彼は“先生”と呼ばれることを生前嫌がっておりましたが、ここでは敬意を込めて、敢えて“先生”と呼ばせてください)。

 

ローム ミュージック ファンデーション 2013での一コマ(左:湯浅勇治氏、右:小澤征爾氏)

 

 

先生の下で学んだ音楽家は沢山存在します。世界一のオーケストラと言われるベルリンフィルハーモニー管弦楽団の現音楽監督キリル・ペトレンコをはじめ、最近ではショパン国際ピアノコンクールで日本人歴代最高位入賞を果たしたピアニストの反田恭平等、数々の名音楽家が先生の下で音楽を学びました。

 

晩年は、重度の糖尿病のため教授職を早期定年退職することになりましたが、その後もウィーンにて毎週土曜日のプライベートレッスンを続け、日本でも度々指揮者セミナーを開催するなど、ウィーン音楽の伝統継承・後進の育成に熱心に取り組んでいました。また、一昨年2月には世界のクラシック音楽の振興を目指す非営利法人「Wiener コアラの会」を設立し、さらなる精力的な活動に取り組もうとしていた矢先、2022年12月17日に先生は天国に召されました。

 

- 指揮者の湯浅勇治さん死去 キリル・ペトレンコら多くの後進育てる(朝日新聞 2022年12月18日付)

https://www.asahi.com/articles/ASQDL6KG7QDLUCVL012.html

-「恩師は芸術の本質語った」 反田恭平さん、湯浅勇治さんを追悼(朝日新聞 2022年12月19日付)

https://www.asahi.com/articles/ASQDM2BYMQDLULZU00B.html

- ベルリンフィル首席も育てた指揮者、湯浅勇治さん死去…ウィーン国立音大で30年間指導(読売新聞 2022年12月19日付)

https://www.yomiuri.co.jp/culture/music/20221219-OYT1T50174/

 

 

プロジェクトを立ち上げた経緯

 

湯浅勇治先生の急逝。その予期せぬ知らせにウィーン中、そしてクラシック業界全体に衝撃が走りました。しかし、悲観に暮れる間もなく、現実的な問題が浮上しました。

湯浅先生が遺した大量の音楽コレクション

先生は収集が大好きで、自宅には今では絶版になっている音楽書籍や、先生自身の書き込みが入った貴重な楽譜、その他CD・レコードが大量にありました。

 

”ちなみに私事(自慢話)ですが、私の音楽関連の所有物は、CD 約15000枚、オペラDVD 約300枚、レコード 約12000枚、中学1年の時より始めたFM Air Check、カセットテープ  約80000本、オープンリールテープ 約1000本、2012年よりmp3にて録音 約100TB、オーストリア放送、ラジオシュテファン、バイエルン4、NHK-FM、New York、BostonのFM局のクラシック番組をまだ毎日録音をしています。音楽書 約1000冊、オーケストラのスコア 約7000冊。私の家は倉庫のようなものです。” 湯浅勇治)

 

 

しかし、先生は近親者がおらず、遺言も遺されなかったため、死亡届を出した時点でウィーンの自宅・財産がウィーン市にすべて没収されてしまったのです。

 

先生が生涯をかけて集めた物を全て没収・処分されてしまうのはあまりに勿体無く、その歴史的・教育的価値を後世に引き継ぐことができたらどんなに意義深いか、と私たちは考えました。そこで、先生の自宅・財産を私たち弟子たちが法的に引き継ぐべく、ウィーン市との間で裁判を行いました。裁判は数か月にも及びましたが、様々な方々の協力の甲斐もあり、最終的に無事承認をいただきました。(※)

 

ところが、自宅立ち入りの許可を得た1週間足らずのこと。大家さんから直ちに自宅を引き払うように通達があり、大急ぎで遺品を別の場所に引越しすることを余儀なくされました。その圧倒的な遺品の量から、2日間にわたって全15名もの引越スタッフの皆様総出でなんとか引越しが完了しましたが、引越費用3,400€(約50万円)は私たち学生に大きくのしかかりました。

 

※コアラの会の代表者名義の資産としてウィーン裁判所より承認・引継ぎ済みです

遺品のデジタル化・一般公開と、CDの一般配布

一時的に遺品を別の場所へ移し、救済したのは良いものの、新物件の家賃(10万円程度/月)までも私たちが未来永劫負担し続けるのには限界があります。そのため今後は、これらの貴重な遺品をできるだけデジタル化することで徐々に現物を処分していき、その中でも先生の書き込みが残された楽譜(著作権フリーのもの)は一般公開する方向で話が纏まりました。

 

特に楽譜に書き込まれた先生のメモは、このプロジェクトページをご覧いただいている多くの音楽学習者の方々にとっても参考になるものが多いと考えています。そのため、本プロジェクトを通じて遺品のデジタル化・公開・現物処分にかかる一連の費用についてご支援いただいた皆様に、感謝の気持ちを込めて公開させていただく予定です(※1)。また、比較的新しく状態の良いCD(現物)などは、支援者の方にもリターンとして分配させていただく予定です(※2)。

 

※1: これらの楽譜の公開に関しては、楽譜の版権を保有されている楽譜出版社の方々にも本プロジェクトの趣旨にご賛同・ご快諾いただいた上で掲載させていただいております(全音楽譜出版社さま、音楽の友社さま、Schott社様、改めましてご快諾いただきまして誠に有難うございます)。

※2: 警察公安・古物商に問い合わせの上、転売行為に当たらない旨を事前に確認しています。

 

 

クラウドファンディングの詳細と意気込み

 

費用資金使途

本クラウドファンディングでいただいたご支援は、まずは湯浅先生の遺品整理に伴う一連の費用に補填させていただく予定です。

 

既に出費のあった片付け・引っ越し費用に加え、楽譜のデジタル化・リターンの配布に要する費用(遺品保管先の家賃含む)に充当させていただきます。費用総額は日本円で300万円となりますが、仮にこれ以上にご支援いただけた場合は、「Wiener コアラの会」によるイベント企画(コンサート・マスタークラス・座談会)を通じて皆様に還元させていただきたいと考えています。

 

< 目標金額 >

300万円

< 資金使途 >

- 片付け/引越し業者費用(既支払い分)・・・3,400€(約50万円)
- 遺品保管用物件の家賃(既支払い分+将来(2024/4まで)分)・・・13,750€(約200万円)
- 遺品整理費用(デジタル化要する人件費、現物の廃棄等にかかる費用を含む)・・・30万円

- リターン代(ワイン代金・現物送料等)・・・該当するリターンへの支援者の人数×平均数百円
- クラウドファンディング手数料+消費税・・・調達総額の18.7%

- その他・・・講習会登壇者への謝礼等

 

リターンの詳細について

支援額に応じて、以下のリターンをご用意させていただいております。

< リターンの種類 >※支援額により異なります

- 御礼メール

- 湯浅先生の書き込みがある楽譜(著作権フリー)の公開

- コアラの会 勉強会へのご招待(例:音楽×〇〇(芸術/食、等)というテーマで1時間のトークセッションを計5回を想定)

- コアラの会 座談会へのご招待(コアラの会のメンバーとの交流)

- 絵葉書や演奏動画の送付

- 湯浅先生の遺品(CD)の配布(おひとり様ランダムに50枚程度を想定)(*1)

- ウィーン産ワインの贈与(3本)

- 平塚太一指揮による、名門オーケストラ「トーンキュンストラー管弦楽団」のコンサート(2025年2月開催予定。@ウィーン・楽友協会大ホール)へご招待

- レオポルド美術館(ウィーン)への招待券(レオポルド氏によるガイド付き)

 

(*1)湯浅勇治氏の遺品につきましては、コアラの会の代表者名義の資産としてウィーン裁判所より承認・引継ぎ済みです。

 

クラシック音楽業界の発展に向けて

クラシック音楽業界の振興のために、湯浅先生の遺したこの教育的価値の高い遺品の存在を、日本中、世界中の皆様に認知していただくことが目標です。このクラウドファンディングプロジェクトを通じて、なるべく多くの皆様に文化的意義を実感していただき、今後の「Wiener コアラの会」による音楽イベント・企画の足掛かりとしたいと考えております。  

 

足許の企画として、本クラウドファンディングのリターンにも組み込まれている「講習会」、コアラの会のメンバーとの「交流会」等を実施予定です。また、支援金額次第で「マスタークラス」の実施等も行いたいと考えていますが、これらの活動を実現・継続していくためにも本クラウドファンディングにて大勢の方々にご賛同いただくことが必要です。皆様、温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします!

 

 

プロジェクトメンバーの紹介

  平塚太一(Taichi Hiratsuka)  

 

東京藝術大学(B.A. 指揮科)、ウィーン市立音楽芸術大学(M.A. 指揮科)卒業。

現在、同大学(M.A. コレぺティ科)在籍

<メッセージ>

10年前、湯浅勇治先生と出逢って衝撃を受け、指揮者への道を歩み始めました。最後の3年間は幸運にもウィーンにて彼の一番近くで勉強させてもらうことができました。彼から学んだことや彼が考えていた想いをできるだけ多くの人と共有し、より良い音楽界を作っていきたいと考えています。今回のプロジェクトはその第一歩となります。是非、未来の音楽界のために、お力添えをお願い申し上げます。

  住沢明加留(Akaru Sumizawa)  

 

東京藝術大学(B.A. 楽理科)、マンハイム国立音楽舞台芸術大学(B.A. 指揮科)卒業。

現在、同大学(M.A. オペラ指揮)在籍

<メッセージ>

本プロジェクトページにお立ち寄り下さりありがとうございます。湯浅先生は音楽の都ウィーンで長年クラシック音楽文化の「伝統」や「スタイル」を伝承することに徹底して取り組んでいました。先生の楽譜には音楽へ向き合い試行錯誤しながら勉強した形跡がたくさん残っており、レコードのアナログ音からは録音現場の空気感や雰囲気が彷彿とさせられ、これらの貴重な財産をどうにかして守りたいと強く思っています。音楽文化の発展のために今の時代に合う方法でそれらを皆様に共有していきたいと考えています。どうかご協力を賜りたくお願い申し上げます。

  長瀬善則(Yoshinori Nagase)  

 

慶應義塾大学 (B.A. 経済学科)、バークリー音楽大学(M.A. Music Business)卒業。

現在、コロンビア経営大学院(MBA)、ジュリアード音楽院 Extension Program (Piano) 在籍

<メッセージ>

本プロジェクトにご興味をお持ちいただき誠に有難うございます。約20年前、指揮者・小澤征爾さんの自伝を読んだ際に湯浅勇治先生の存在を知って以来、彼は長らく私にとって”伝説の偉人”でした。コアラの会のご縁で幸運にも出会えてまもなく突然ご逝去され、大変残念な気持ちで一杯ですが、彼の残した唯一無二の文化的資産を継承することが未来の音楽業界の振興に繋がると信じて、皆様の温かいご支援をお願い申し上げます。

 

 

湯浅氏をよく知る人たちからの応援メッセージ

  ライナー・キュッヒルさん
(元ウィーンフィルハーモニー管弦楽団 第一コンサートマスター)
 

 

キュッヒルさん.jpg

<メッセージ>

コアラの会への協力をお引き受けして間もなく、湯浅氏の訃報を聞き何とも言葉がでませんでした。。。それと同時に、(弟子である)堀江君からのメールで、湯浅氏の膨大な楽譜やCD等々の存在も知りました。

 

今やネットの時代で何でもダウンロードそしてデジタル化となり芸術家にとって何ともやるせない時代になってしまいましたが、こうした中でも、湯浅氏の貴重な財産である遺品は後世に残していくべきだと思っています。そのお仕事をお引き受けされた有志の皆様に対し大変感動しています。そのご苦労は何大抵なことではないと思います。

 

またそのご苦労は今までの湯浅氏のご指導に対するご努力が報いられる瞬間であり、きっと故人も彼岸から見守ってくださり心から感謝されていると思います。

 

今後その貴重な資料を基にお勉強される音楽家にとっては素晴らしいことでありまた非常に大事なことでもあります。この大変有意義なプロジェクトを私も一音楽家として応援させていただきたいと思います。

 

  Diethard Leopoldさん(オーストリア日本協会(ÖJG)名誉会長) 

 

Diethard Leopold
(オーストリア日本協会(ÖJG)名誉会長 / レオポルト美術館元理事 / オーストリア弓道連盟会長)

<メッセージ>

CROWDFUNDING PROJEKT Betreffend die Verlassenschaft von Yuji Yuasa, Dirigent und Pädagoge in Wien Yuji Yuasa war nicht nur ein begabter Dirigent, sondern vor allem ein hervorragender und leidenschaftlicher Lehrer für Generationen von Musikstudenten und –studentinnen in Japan, international, aber vor allem in seiner Wahlheimatstadt Wien.Tragischerweise ist er plötzlich und allzu früh von uns gegangen: am 17. 12. 2022, 66-jährig. Er blickte noch auf ein längeres Leben und Wirken, und deshalb traf ihn der Tod unvorbereitet in der Fülle seines Lebens. Unglaublich viele Vinylplatten, Cds, andere Tonträger sowie Partituren und viele andere Dokumente sind nach seinem plötzlichen Tod auf uns gekommen. Die schiere Masse an Gegenstäden hat uns zuerst in Panik versetzt, wie man damit einfach materiell-quantitativ zurande kommen könnte, dann aber in eine Planungsphase gestürzt – die nicht lange dauern darf, denn seine Mietwohnung muss demnächst leergeräumt werden.Wir wollen Yuasa Senseis Hinterlassenschaft aufheben, dauerhaft bewahren und einem interessierten Kreis zugänglich machen, damit Yuasa Senseis Intentionen weiterleben können. Dafür müssen wir erstens die Wohnung, die er fürs Leben wie fürs Arbeiten benützt hat, räumen, alle nutzbaren Dinge woanders unterbringen, sowohl temporär wie dann auch dauerhaft, um sie der Öffentlichkeit zur Verfügung zu stellen.Darüber hinaus ist an eine weitere Vermittlung durch emeritierte Professoren der Wiener Musikuniversitäten an interessierte, werdende DirigentInnen gedacht – Workshops, Seminare, Individualunterricht in dem Rahmen, in dem wir auch Yuasa Senseis Dinge unterbringen.Wir bitten herzlich um materielle Unterstützung bei diesem idealistischen und künstlerischen Vorhaben!

 

Diethard Leopold

 

(日本語訳/一部要約)

【クラウドファンディング・プロジェクト】 ウィーンの指揮者・教師、湯浅勇治氏の訃報を受け

湯浅勇治氏は、才能溢れる指揮者であっただけでなく、日本、世界各地、そして何より彼の「故郷」であるウィーンであらゆる世代の音楽家を育て上げ、卓越した教師として情熱的に音楽教育に携わってきました。彼は不幸にも、2022年12月17日、享年67歳にしても突然帰らぬ人となってしまいました。まだまだこれからの長い人生において精力的に活動することを見据えていた中、何の前触れもなく死が襲ってきたのです。そして彼の死後には、信じられない数のレコード、CD、様々な録音、そして楽譜とその他多くの本や資料が私たちの元に残りました。圧倒的な物量を前にこれらをどう整理しようものか途方に暮れる間もなく、持ち主のいなくなった家を早急に明け渡さなければならず、早急に次の一手を講じなければなりませんでした。

 

私たちは、湯浅先生の意志を受け継ぐために、彼の遺産を残し、関心を持つ人々がアクセスできるようにしたいと考えています。そのためにまず、湯浅氏が旧自宅兼事務所を片付け、使えるものはすべて一般にも公開できるように、一時的・恒久的に別の場所に移す必要があります。また、ウィーン音楽大学の名誉教授などに声をかけ、かつて湯浅氏がやっていたように、関心意欲のある指揮者へ向けてワークショップやセミナー、個人レッスンなどを開催する考えもあります。この理想的・芸術的な試みに対し、ぜひ金銭的支援をお願い申し上げます!

 

  三ッ石潤司さん(ウィーン国立音楽大学元講師 / 東京藝術大学元准教授) 

 

三ッ石潤司
(ウィーン国立音楽大学元講師、武蔵野音楽大学元教授、東京藝術大学元准教授、同学現非常勤講師、新国立劇場専任コレペティートル)

<メッセージ>

このプロジェクトは、我々のもとを思いがけなく早く去ってしまった湯浅勇治さんの音楽コレクションを守るためのものですが、私はそれだけのためと考えていません。

 

というのは、この「もの」としてのコレクションは、彼の本当の意味での「コレクション」である、すべての彼の教えを受けた若い音楽家たちと等価と考えているからです。そして、ある意味この「もの」たちが、そのシンボルとして保存されることに意義があると考えています。現在、メディアや批判的な精神を持ち合わせない人々によって、厳しく言えば「汚染」された日本の音楽界に、変人扱いされながらも一石を投じることに命をかけた湯浅勇治という人間の遺志を、なんとかして受け継いでいくことは、音楽文化の「質」というものに良心をもって対峙する心ある音楽家のなすべきことではないかと私は考えています。

多くの若い指揮者たちが、彼の薫陶によって世界に羽ばたいていっているのを間近に見ていたものとして、その中の幾人かが骨身を削って彼の「遺産」を守ろうとしているのを、心から応援せずにはいられません。

 

是非皆様のご助力を仰ぎたいと思います。よろしくお願いいたします。

 

三ッ石潤司

 

  髙木竜馬さん(ピアニスト) 

 

©️池上夢貢

髙木竜馬
(第16回グリーグ国際コンクール優勝 / ピアノの森 雨宮修平メインピアニスト / 京都市立芸術大学専任講師)

<メッセージ>

湯浅先生が遺された遺品の数々は、私たち弟子たちが先生との繋がりを感じることの出来る貴重な品々でありますが、先生が遺されたという観点のみならず、私たち音楽家にとっては垂涎の的とも言うべき歴史的価値を誇る作品に溢れております。CDやレコード、楽譜や著作など、今では絶版、廃盤となってしまった作品は数知れずであり、この場で喪われてしまっては二度と触れることの出来ない作品が数多くあります。
現代においてはCD等を直接購入せずとも、携帯電話で気軽にダウンロードすることが出来、YouTubeで音源を鑑賞することが可能であるなど、便利に、そして気軽に様々な事柄にアクセスすることが出来る時代になりました。しかしそれらの利便性を享受する一方で、歴史の生き証人となり時代を超えて生きてきたこれらの品々は、私たちのように伝統と歴史を継承する立場にある芸術家にとっては、そして先生がおられない現在においては何よりも守り、そして受け継いでいかなくてはいけない大切な遺産であり、私たちにとってそれらを受け継いでいくことは大きな使命とも言うべきものであります。
私もこのプロジェクトに参加させていただきますが、皆様におかれましても一人でも多くの方々にご理解を賜り、『芸術を未来へと継承していく』この活動にご協力を願えましたら、これほど有難いことはございません。未来の音楽界のためにも、皆様のご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。

 

高木竜馬

 

 


●プロジェクトに関するご留意事項
 

ーーーーーーーーーーーー
20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています。

酒類販売管理者標識
・販売場の名称及び所在地:〒393-0016 長野県諏訪郡下諏訪町湯田町3366
・酒類販売管理者の氏名:岩井 穂純
・酒類販売管理研修受講年月日:令和4年11月8日
・次回研修の受講期限:令和7年11月7日
・研修実施団体名:中信小売酒飯組合
ーーーーーーーーーーーー

 

○掲載している名称および画像はご本人より許諾を得て掲載しています。

 

○本プロジェクトへのご支援は寄付金控除の対象にはなりませんので、予めご留意ください。

 

○ 支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合があります。

 

○ リターンにつきましては、プロジェクト達成後は、既にご支援いただいたコースから別のコースに変更することはできませんので、ご了承ください。

 

○リターンにつきまして、湯浅先生の遺品や楽譜など、大変貴重な返礼品をご用意しております。転売などの行為は固く禁止いたします。

 

○ 支援時に回答いただく質問項目への回答は、1支援につき1回となります。複数口ご支援される場合も1回のご回答となります。また、回答の内容は支援確定後、変更できませんのでご注意ください。

 

○本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関する条件の詳細については、こちらから「命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」の項目をご確認ください。

 

○ ご支援に関するご質問は、こちらをご覧ください。

 

プロジェクト実行責任者:
平塚 太一(Wiener コアラの会)
プロジェクト実施完了日:
2025年4月30日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

・引越し代(引越し業者、輸送費、粗大ゴミ引き取り等) ・新事務所の1年間の家賃(2023年4月) ・楽譜のデジタル化にかかる費用(人件費、機材費用 等) ・立替が発生していた分の家賃、シュレッダー等の機材費 ・裁判費やその他かかった雑費

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リターン

5,000+システム利用料


【リターン不要】お気持ち応援コース

【リターン不要】お気持ち応援コース

●御礼メールの配信

申込数
88
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年4月

10,000+システム利用料


【貴重な音楽資料コース】楽譜の公開

【貴重な音楽資料コース】楽譜の公開

●楽譜(湯浅先生のメモ付きオーケストラ譜)の一部公開(データ)

------
●御礼メールの配信

申込数
68
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年4月

5,000+システム利用料


【リターン不要】お気持ち応援コース

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在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年4月

10,000+システム利用料


【貴重な音楽資料コース】楽譜の公開

【貴重な音楽資料コース】楽譜の公開

●楽譜(湯浅先生のメモ付きオーケストラ譜)の一部公開(データ)

------
●御礼メールの配信

申込数
68
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年4月
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