【プロジェクト終了報告】古学堂文庫修復工事完了の御礼
大洲古学堂保存会事務局の常磐井です。
令和5年3月31日、お陰様をもちまして古学堂文庫の修復が完了したことをご報告申し上げます。
令和3年の11月に当プロジェクトを開始してから多くの方にご支援、ご助言をいただき、クラウドファンディング完了の令和4年1月26日までに、延べ170人、385万5000円のご寄附を賜りました。クラウドファンディング期間が終わった後も多くの方からご支援や専門家の皆様のご助言をただき、この度、予定通り文庫部分の修復が完了することができました。衷心より厚く御礼申し上げます。
皆様のお蔭で今回のプロジェクトを進めることができ、崩壊の危機にあった文庫を未来に繋ぐことができました。皆様のお力添えで工事が実施できていなかったら、一部倒壊していた可能性もあったと思います。
また、ご寄附だけでなくあたたかい励ましのお言葉もいただけたことがどれだけ我々の力になったことか、感謝してもしきれません。
地元の皆様だけでなく、大洲と縁のある方、図書館を愛する方、三瀬諸淵、武田斐三郎など古学堂が輩出した偉人達を愛する皆様、様々な方達が古学堂との縁を感じ、ご支援やアドバイスをいただきました。本当に有難うございました。
クラウドファンディング成立後、入札を行い工事業者が決定し、令和4年7月より工事を開始いたしました。途中、予想以上の白アリ被害や耐震強度の問題、修復をどの時代に行われた改修に合わせるのか等、様々な問題が立ちはだかりましたが、その都度協議を重ね、専門家の皆様の協力を仰ぎ完成させることができました。
全国より多くの研究者や専門家の方々にもお越しいただき完成後の協力も申し出てくださる方もいらっしゃるなど、多くのご縁をいただきました。
どれも被災しなければ繋がらなかったご縁ばかりで、被災して立ち上がったことが古学堂を後世に残していくためにも必然だったのではないかと思うほどです。
多くの皆様に支えられて何とかここまでたどり着くことができました。お力添えいただきました皆様、誠にありがとうございました。
工事期間中は、地域の皆様や地元の子供たちを対象にした葺き替え瓦へのメッセージイベントや地元の久米小学生を招いての修復中の古学堂見学会なども実施。令和5年2月には当会メンバーでもある愛媛県歴史文化博物館の大本敬久学芸員による「文化財とは何か」講座も開くなど、地元の方々に古学堂の歴史的価値や文化財を残し繋いでいくことの重要性について情報発信をすることもできました。
少しずつ多くの皆様に古学堂の存在と後世に残すことの意義を感じていただけたと考えています。これからもこうした地道な活動を続けてまいる所存です。
【支援金の使用用途】
古学堂文庫修復費用 944万3500円
上記費用の一部として全額使用させていただきました。
心より感謝申し上げます。
【古学堂の今後】
ただ、古学堂の修復はこれで終わりではありません。
愛媛最古の図書館である「文庫」部分は完成しましたが、教室である「学室」部分はまだ豪雨災害直後のまま手付かずです。建築資材の高騰で改修費用も膨らむ見込みであることから、当会では文庫修復と並行して、設計計画の見直しを実施、コストダウンを図ると共に自己資金を積み上げ、さらには活用可能な助成金を探るなどしてまいりました。現在、まだ資金は不足している状況ですが、本年度(令和5)の修復開始に向けて最終調整を行っているところです。
ここからがまさに正念場。文庫完成で気を緩めることなく、ひとつひとつハードルをクリアし、学室の修復に取り組んでまいる所存です。
古学堂全体の修復の完了は令和6年3月末の予定です。
今後も当ページ及び大洲古学堂保存会のフェイスブックページにて進捗状況をお知らせして参りますので、変わらぬご支援の程宜しくお願い致します。
引き続き当会では御寄附も受け付けておりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
<振込先>
【銀行名】愛媛銀行 大洲支店(043)
【口座番号】 4374635
【口座名義】大洲古学堂保存会 代表 常磐井守道
※ご寄附いただける方は、お手数ですがメール、お電話、FAX等で以下までご連絡をいただければ幸いです。
<連絡先>
大洲古学堂保存会 事務局 常磐井守道
【住所】
〒795ー0025
愛媛県大洲市阿蔵甲1844 八幡神社内
【電話】0893ー23ー4184
【FAX】0893ー23ー1844
【メール】morimichi5@gmail.com
【古学堂内へのご芳名掲載及び一部特典について】
クラウドファンディングの際の特典である「古学堂内へのご芳名掲載」「古学堂 修復完成内覧会ご招待コース」「古学堂一日貸し切りコース」にお申し込みいただいた皆様、また「オンライン報告会」を楽しみにされている皆様、これらのメニューは古学堂全体が完成してからの提供及び実施となりますので、完成までもうしばらくお待ちいただければと存じます。学室が完成に近づき、メドが立ちましたら改めてお知らせして参ります。
何卒宜しくお願い申し上げます。