多くの要望が寄せられている菓子製造可能なシェアキッチンを実現したい

プロジェクト概要の自己紹介にも書きましたが、私は複数のマルシェ系のイベントで実行委員を務めています。

マルシェにもよるのかもしれませんが、私たちが主催しているマルシェでは、主催者側には金銭的な見返りはありません。イベント当日にお弁当を手配することはありますが、せいぜいその程度です（しかもそれは食べ物の行列に並んでいる余裕がないという理由です）。

それでも実行委員を続けていられるのは、そこで何物にも代えがたい経験が得られる点と、マルシェに参加してくれる人たちの喜びに触れることができるという点に尽きます。

参加してくれる人たち。それはお客さまである来場者の皆さんだけではありません。ステージイベントがあれば、その出演者の皆さん。前日や当日にスタッフとして参加してくれる、高校生を中心としたボランティアの皆さん。そして何より、出店者の皆さん。

マルシェの終了後、いつもアンケートをとっています。出店者向けのアンケートは、回答したからといって特典があるわけではありません。それでも毎回、８割前後の方から回答をいただけています。

アンケートでは、今回のマルシェの何が良かったか。逆に、何が至らず、どこを改善すべきか。そういったことも自由記述で尋ねています。何度やっても改善点は山ほど出てきますし、実際に厳しいご意見をいただくことも少なくありませんが、同時に出店できたことの喜びの声もたくさん頂戴します。

「たくさんのお客さまに来ていただき、お昼を食べる時間もありませんでしたが、とても楽しいイベントでした！」

「遊びに来ていたこのイベントに自分も出店してみたいと思うようになり、資格を取ってついに出店できました！」

「初めての方やリピーターの方、遠方からはるばる来てくださった方など、たくさんのお客さまとお話しできました！」

菓子製造に限った話ではありませんが、マルシェの出店者の皆さまからは、このような声をよく頂戴します。

マルシェの開催中、様子をみるためにイベント会場を周回しますが、どの出店者さんにも１つの共通点があります。それは、どんなに忙しそうでも、皆さんとってもいい笑顔であること。

心の底からやりたいと願っていたことが実現できる。それがどんなに素晴らしいことか、会場を歩いているとヒシヒシと伝わってきます。

この「作り手の喜び」を、より多くの方に味わっていただきたい。

マルシェ運営の経験がなければ、こじかキッチンを立ち上げることはなかったと思いますし、菓子製造業許可を取ることも考えなかったでしょう。