夫婦の夢を一冊の本に。木村安夜子50周年歌集「言がたり」

夫婦の夢を一冊の本に。木村安夜子50周年歌集「言がたり」

支援総額

806,000

目標金額 700,000円

支援者
93人
募集終了日
2019年9月12日

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プロジェクト本文

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皆様の温かいご支援とご協力のお陰で、目標の70万円に、想定より随分早く到達することができました!

本当にありがとうございます。一人でも多くの方に、この短歌集が届けられることを嬉しく思います。

皆様から今までいただいたご支援のお陰で、今回の短歌集の「和綴じ」という手作業の費用を賄うことができます。本当に感謝しております。

皆様の温かい応援と励ましのお言葉をこれからの活動のエネルギーとして、次の目標を85万円と設定させていただきます。今後いただくご支援においては、製本費用以外の印刷他の費用を補填することと、皆様への感謝の気持ちを表現できる方法を改めて熟慮したいと考えています。

どうか残り期間も変わらぬ、ご支援をよろしくお願い申し上げます!

フジ456j舎 木村 義博
(2019年9月1日追記)

 

夫婦の熱意を合作して、一冊の歌集を創る

みなさま、こんにちは、フジ456j舎の木村 義博と申します。

 

私は、長く、出版・印刷業界で働いてきて、現在は本好きが高じて、出版を含めた文字に関係する仕事を請け負う会社を運営しています。

 

 

私には結婚して44年の妻、安夜子がいます。彼女は、趣味である短歌を続けて、50年になります。彼女が短歌を続けてきた50年の間に色んなことがありました。

 

そして68歳を迎えた今、漸く歌に対して強い意欲が感じられるような気がし、その意欲をさらに昂進させるべく、一つの区切りとして作品を整理・公表して見たいという想いが彼女の中に生まれました。

 

 

しかし、短歌界で本を出版するということはハードルが高く、自費出版で行うしかなく、資金面がなかなか厳しいために、意欲があっても作品を発表することができない人たちが多くいます。

 

私の妻、安夜子もそれは同様で、今回の出版についても費用を捻出するのがとても難しい状態です。そんな中、クラウドファンディングを知り、一人でも多くの方に知ってもらった上で、その応援の気持ちでこの本を出版したいと思いました。

 

また私自身も目標として、安夜子のようにこれまで発表の場が持てなかった人たちが、自分自身で作品を世の中にだし、活躍できるような状況を作る手助けをしていきたいと思うようになりました。

 

 

今回、この夫婦の二つの長年積み重ねてきた想いをクラウドファンディングを通して形にし、安夜子の夢を叶えられればと思います。

 

そしてひいては、安夜子の今回のプロジェクトをモデルケースにし、私の目標に近づく一歩になればと思っています。

 

皆様、どうぞこの夫婦の夢を叶えるために、ご支援、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

 

 

 

ここからは、今回出版する「言がたり」、そして歌人の木村安夜子について、みなさまに紹介したいと思います。

 

 

短歌との出会いとビギナーズラックの「1等賞」

 

木村安夜子と短歌との出会いは、1959年にたまたま作歌を始めた友人に誘われた定型歌会青森古今 鯵ヶ沢短歌会」に参加したことでした。

 

安夜子・青森にいた頃

 

青森の僻村で生活していて、刺激などが少ない環境で、レジャー感覚で始めた短歌でしたが、彼女が短歌の面白さに気づいたのは2回目の歌会への参加の時でした。

 

その時は、漁師の船に乗っての吟遊会で、参加者は8名。年配の男性の中で、若い女性2人という環境でした。その互選で、彼女が詠んで「1等賞」を獲得したのがこの短歌でした。

 

果てしなくひろごる海に心せき舳先のゆれに取りすがりてゆく

 

海の上で詠んだこのビギナーズラックとも言える短歌が、彼女の作歌活動へのモチベーションに火をつけました。

 

その後も、日常で、そして歌会で作歌をしていく中で、青森の地方紙の短歌欄にも度々作品が掲載され、それを動機にしながら、なんとなく短歌を継続していきました。

 

 

新しい環境と刺激の中で生み出す故郷を想う短歌

 

その後、20代から30代にかけ、結婚を機に東京、大阪と拠点を移すことになり、今まで生まれ育った地域との違いに驚き、全く未知の世界に放り込まれたように安夜子は感じていました。

 

その中で、歌会に参加し、近隣の同世代の人たちと短歌という共通テーマで語り合える時間が刺激になっていきました。今まで、故郷で慣れ親しんでいた短歌と違う様相の歌とたくさん出会い、自分の視野が広がるさまを、こんな風に詠いました。

 

ひたすらに翔びたつ白き鳩として展望台にありきわが視野

 

故郷を離れた経験をきっかけに、安夜子は、原風景としての故郷を、現実の対比としての短歌をたくさん詠うようになっていきました。

 

短歌会に参加して

 

 

師との出会いで、自由に詠うことを知る

 

そんな中で40代を迎えようとしていた頃、安夜子は、師と仰ぐ宮崎信義との出会いがありました。彼の人間味あふれる短歌に新鮮な驚きとともに新たな短歌への可能性を感じるようになり、口語自由律短の面白さに目覚めます。

 

歌会で互選をする

 

その後、口語自由律短歌の歌会である『未来山脈』に参加し、それまでの呪縛から解き放たれる思いで、作歌活動に励みました。

 

この頃に尊敬する師や先達とも出会い、彼女は彼らの影響を受け、素直でとてもまっすぐな歌を詠うようになっていきました。

  

山が描けるか風や水が描けるかあと一日で春になる

 

ゆすぶってやれゆすぶってやれ木だって人間だって青い風が好きだ

 

彼女は、「未来山脈賞」を平成20年に受賞し、いつしか枢要なポジションを占めるようになったのです。

 

未来山脈賞を受賞

 

 

60歳を経て、作歌生活への決意として刊行する「言がたり」

 

そして、現在68歳を迎える安夜子は、60歳を超えてようやく短歌の楽しさ、そして文学としての奥行きを感じられるようになったと言います。

 

木村安夜子より

 言葉を選ぶうちに、違う言葉に出会い、その連鎖の中で、その時にぴったりとした言葉を探し当てた時の感激、楽しさを知るようになりました。その思索の中で、別の言葉が別の世界を切り拓いてゆくように無限の知の世界に浸れる楽しさがあり、作歌したいという想いが歌人人生の中で今一番強くあります。

 

 

鉛筆もノートも辞書もはりつめて加速度的にこころ響むも

 

遠景は宮崎信義 憤怒の時は金子きみ バイブルのようにまためくる歌集

 

 

そして、短歌を初めて50周年を迎える今年、今までの自分の作品と向き合い、自分の短歌と歩んだ半生をまとめて、開く道しるべとして短歌集を発刊することを決めました。それが今回、出版予定の「言がたり」です。

 

 

木村安夜子50周年歌集「言がたり」

 

 

 

  • 誌面は、B5サイズに3首という形で、文字しか入れずにひたすら読ませることに注力したレイアウトにしました。
  • 短歌の言葉が素なので、それに見合うような本の体裁にしたいと検討しています。
  • “和綴じ”を採用し、手作り感と手に取った時の懐かしい感覚をもっていただきたいと思っています。

 

50周年の集大成として完成した歌集

多くの作品から、構成を考え抜き、選歌を行なったベストセレクション

 

 

 

 

木村安夜子の今後の挑戦、そして短歌への熱い想い

 

今回の歌集を発刊するにあたり、安夜子は、今までの作家活動の中で最も充実感を覚えています。

 

安夜子は、この想いを大切にしていくことで、これまで以上の歌を詠っていけると感じています。そして、自分なりの口語自由律短歌を発展していけるように、これからもしっかりと短歌と向き合っていきたいと考えています。

 

また、この安夜子のクラウドファンディングの挑戦を機に、短歌界でも、個人で自身の歌集を発行していく機会を作っていければと考えており、フジ456j舎でそのサポートを検討していくことも考えています。

 

そういう動きが連なっていくことで、短歌界の発展にもつながっていくはずだと思います。

 

木村安夜子、義博、私たち夫婦の挑戦に対して、どうぞみなさま、ご支援、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

 

 

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プロフィール

1952年 青森県生まれ 高校卒業と同時に、北海道大学に その後、東京、大阪へ。現在は大阪在住 大阪で出版・印刷会社に30数年勤務 現在は、堺市でフジ456j舎を運営

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リターン

3,000


付箋セット

付箋セット

・サンクスカード
・オリジナル付箋セット

支援者
44人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年10月

5,000


歌集「言がたり」セット

歌集「言がたり」セット

・サンクスカード
・歌集『言がたり』
・オリジナル付箋セット

支援者
22人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年10月

10,000


和綴じノートセット

和綴じノートセット

・サンクスカード
・歌集『言がたり』
・オリジナル付箋セット
・和綴じノート

支援者
22人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年10月

15,000


出版記念会参加権

出版記念会参加権

・サンクスカード
・歌集『言がたり』
・オリジナル付箋セット
・和綴じノート
・出版記念会

支援者
2人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年10月

30,000


電子版「言がたり」セット

電子版「言がたり」セット

・サンクスカード
・歌集『言がたり』
・オリジナル付箋セット
・和綴じノート2冊
・出版記念会
・電子版『言がたり』

支援者
7人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年10月

プロフィール

1952年 青森県生まれ 高校卒業と同時に、北海道大学に その後、東京、大阪へ。現在は大阪在住 大阪で出版・印刷会社に30数年勤務 現在は、堺市でフジ456j舎を運営

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