朝日智雄氏のコレクションからデータベースに収録される作品を、文学者・編集者に絡めてご紹介させていただきます。第十四回目は小栗風葉、尾崎紅葉、落合直文、川上眉山。

 

35.愛知県生まれで尾崎紅葉に心酔していた小栗風葉は、色々な問題を起こしながらも紅葉の愛弟子となり、泉鏡花と共に硯友社の第二波代表作家と成った。此は池田輝方が描いた「造船博士」です。

 

36.東京生まれで、素人幇間の様な父を生涯認めなかった尾崎紅葉は、大学予備門時代の3人と共に硯友社を結成、文学活動に入る。「金色夜叉」は絶賛を受けたが、明治36年胃がんで死去。享年35。富岡永洗『心の闇』(明治28年)をご高覧ください。

 

37.陸奥の人、落合直文は、国学者落合直亮の養子となり、東京帝国大学で学問を修め、皇典講究所で教鞭を執る傍ら、短歌革新を目指し浅香社を結成、与謝野鉄幹、尾上紫舟等を育てた。松本楓湖が描く「歴史読本 泉岳寺」をご高覧ください。

 

38.大阪の人、川上眉山は、大学予備門時代に尾崎紅葉と出会い、硯友社の同人と成ったが、紅葉の作風に違和感を覚え、新しい作風を模索した。『網代木』等で名声を得たが、父の死後、借財や文学的に行き詰まり、発作的に自殺した。享年40。

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