散逸している明治・大正期の彩色木版口絵を後世に残したい!

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朝日智雄氏のコレクションからデータベースに収録される作品を、文学者・編集者に絡めてご紹介させていただきます。第二十一回目は徳田秋声、坪谷善四郎です。

52.金沢生まれの徳田秋声は、第四高等中学在籍後、尾崎紅葉の門を叩くが、玄関番であった泉鏡花に不在を告げられ断念。再度上京して博文館に入社、念願叶って紅葉の門下生と成る。自然主義文学作家ではあるが、膨大な量の大衆小説も書いている。

53.越後の人、坪谷善四郎は、東京専門学校在学中に博文館に入社。明治２８年創刊の雑誌「太陽」の編集を務め、編集局長を経て取締役就任。明治３４年に東京市会議員に選出され、市立図書館の建設に尽力。