散逸している明治・大正期の彩色木版口絵を後世に残したい!

新着の情報更新、少し時間があいてしまいました。恐縮でございます。現在、DVDデータベースへの収録作品追加作業、そのほかデザイン・細かな部分の改善などに邁進しております。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

朝日智雄氏のコレクションからデータベースに収録される作品を、文学者・編集者に絡めてご紹介させていただきます。第二十六回目は福地桜痴、二葉亭四迷です。

60.肥前国の人、福地桜痴は、初め蘭学を学んだ後英語を習得、幕府使節の随行員として２度渡欧経験を積んだ。維新後佐幕派の「江湖新聞」を刊行、発禁処分となる。明治７年東京日々新聞の社長、２１年退社。演劇の改良に邁進し、歌舞伎座を創設した。

61.江戸の尾張藩邸で生まれた二葉亭四迷は、東京外国語学校でロシア語を学んだ。明治２０年から坪内逍遙の文学理論に共鳴して言文一致の文体で書いた「浮雲」は近代文学の先駆作と言われる。明治４2年ロシアから帰国途中の船内で病没。