あごマスクのじいちゃんはトゥクトゥクに全財産をつぎ込んでそこをねぐらにしている。田舎に強制結婚時にできた娘はいるが、エイズに罹り、仕事がきつくなったので、娘の元へ帰ってみたものの、すぐに追い出された。

 トゥクトゥクの運転手は大概こうやって自分の車に寝泊まりしている。これは若いうちはいいけれど、年を取って病気になったらきつい。せめて、身を横たえる場所が欲しい。あごマスクのじいちゃんは外でいいから寝かせてくれと押しかけてきたので【おばあの家】の前を増築して付け足し、おじいの家を作った。

 おじいであっても、男にいい思いを持っていないおばあにとってみれば、同じ建物は無理。でも、こんな姿勢で病の体を横たえていたおじいにとっては天国だ。トゥクトゥクは老人ホーム専属車両として買い取ってやった。鶏を飼いたい、という余命僅かなおじいの夢も叶えてあげた。

 終の棲み処といっても、終わりじゃないからね。やりたかったこと、やりたいこと、どんどんやろうね。

 おばあの家に来たい人はプノンペンをトンレサップ河沿いに北上して,

Prek Pnow MarketからR130に入り、Wat Sowann Thamareach Pagodaという寺のこういう門がありますからね。どうぞ、おいでください。

 

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