【忍者！】松井家文書と「御忍之衆」について

松井家文書に「忍之者」（忍者）の記述があることをご存じでしょうか？？

 

島原・天草一揆とは1637年（寛永14年）に生じたキリシタン農民による一揆です。

（日本史の授業で、島原の乱と習った方も多いと思います。）

松井家文書には、天草四郎の首をとった！陳佐左衛門自身が提出した差出の記録が残っています。

令和5年度熊本大学附属図書館貴重資料展

 甦る歴史資料群―修復された絵図・古文書展―　解説図録より抜粋

https://www.lib.kumamoto-u.ac.jp/news/5847

 

 

島原・天草一揆においては、熊本藩「忍之者」も重要な役割を果たしました。

 

参考情報①------------------

★山田雄司先生（三重大学人文学部教授）

「島原・天草一揆と忍者」

三重大学　国際忍者研究センター(動画）

https://www.mie-u.ac.jp/movie/cat876/post-33.html

***原城攻撃に際し、忍びは重要な役割を果たしたことについて解説されています。

 

参考情報②------------------

★上田哲也先生（忍者研究家）

「熊本藩細川家の忍び」

忍者研究, 2020, 2020 巻, 3 号, p. 14-24,

公開日 2021/09/01, Online ISSN 2433-9008, Print ISSN 2433-8990

https://www.jstage.jst.go.jp/article/ninja/2020/3/2020_14/_article/-char/ja/

　”この堀江勘兵衛から長岡監物宛の書状には「吉田助右衛門与」の「忍衆」と記されており、助右　衛門の率いる「御忍之衆」が島原の乱で戦いに参加し、活躍していたことを証明する貴重な史料だといえる。”

21pより抜粋

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抜粋部分の「吉田助右衛門与」の「忍衆」について

松井家文書には「吉田助右衛門」の配下２名が、本人連名で提出した申告書（差出シ）が残っています！　21世紀の奇跡（その２）といえるかも！！

 

有馬城乗之節之自身働之差出（文書番号3207）

https://www.lib.kumamoto-u.ac.jp/local/matsui2/detail.php?id=3265

 

今後の研究が進めば、よりたくさんの忍者「御忍之衆」が活躍する記録が発見されるかもしれません！

 

文書番号3207の差出は、現在附属図書館にて公開されている「松井家文書目録」の一部です。

修復された陳佐左衛門の差出と異なり、状態が悪いことがすぐにわかると思います。

私たちのプロジェクトでは、これらの貴重な松井家文書を世界中の方に届けるため、修復とインターネット公開を目標としております。

～みなさまの、あたたかいご支援をお待ちしております～

どうぞ、宜しくお願いいたします。

 

★★おまけ・にんじゃくまぽん（附属図書館公認キャラクター）

 

 

ではでは、これにて、どろん・・

※当イラストは忍者素人の職員が作成しました（イメージ図です）