クラウドファンディングお礼と行事のご案内
2021年には、熊谷美術館のクラウンドファンディングにご参加くださり、誠にありがとうございました。貴重なご寄付、温かなご支援を賜りましたことを改めてお礼申し上げます。文化財、大切な歴史文化遺産を未来へつなげるというミッションを再認識すると共に、土の時代から風の時代へ、新たなステージへと移行する中で、大いなる感謝とささやかな希望を胸に邁進する日々です。
皆様よりお預かりしましたご浄財8,102,000円は、お世話になりましたREADYFOR様への手数料を差し引いた全額を、お約束通り、当館東蔵と巽蔵の修復事業に充てさせていただきました。おかげさまをもって、朽ちかけていた東蔵のなまこ壁のみならず内装、巽蔵の床や扉も綺麗に蘇り、現存する中で日本に最も古くに伝わったシーボルトのピアノも、より美しく安全な展示ケースの中に収めることが出来ました。
2022年に計画どおり修復事業を行い、2023年春には美術館の展示も再開することが出来ました。そして11月25日にはシーボルト来日200周年の記念講演&コンサートを開催、シーボルトご子孫と長崎シーボルト記念館よりご寄贈戴いた紫陽花の植樹も行われ、全国からいらしてくださった皆様と共にお祝いすることが出来ました。ここに改めて、皆様方のご支援に心より感謝申し上げます。誠に有難うございました。
当館の運営もまだまだ大変なことばかりで、正直、朝起きて目が覚めなければ楽なのにと思うこともありました。そんな中、お心深き皆様が継続的にお支えくださることに、大きく励まされました。先人達より受け継いだ大切なものたちを、より良い形でしっかりとした思いと共に、未来へ継承していこうと思わせていただくことが出来ました。この御恩をしっかりと心に刻み、今後に向けて永く皆様に愛される美術館として、文化財、歴史的建造物、日本最古のピアノはじめとする貴重な所蔵品や文書の調査、保存活用にも取り組みながら、広く世の中に寄与貢献出来るよう、報本反始~おおもとに感謝しながら、新しい時代を一歩一歩、皆様と共に進んでいけることを願っています。
また本年、令和6年2月26日(大安)10時~館内のお稲荷さんのお社が新しくなり、京都の伏見神社からお御魂が参ります。神主様のご祈祷の後、皆様でお祝いを出来たらと思っておりますので、ご都合が許せば、どうぞお運びください。尚、お越しの際は、準備の都合もあり、事前にメッセージでご一報いただけると幸いです。
今後ともご支援のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。
また皆様にお会いできる日を楽しみにしています。
深謝お礼まで。有難うございました。
熊谷家十一代 熊谷五右衛門
熊谷美術館三代館長 敬白