独日160周年記念ハウスコンサート

この度、日独国交160周年の記念すべき大使公邸ハウスコンサート🇩🇪🇯🇵にシーボルトピアノが参加させていただきました。

萩より出発する日の朝、前日からの雨が、ピアノが蔵から出発する瞬間を見計ったかのようにピタッとやみ、振り返ると、熊谷家のもみの木の向こうに大きな虹がかかっていました🌈

こんな時いつも、先人達と繋がっていることを感じます。シーボルトも4代熊谷五右衛門義比も、今は亡きピアノに携わってくださった全ての先人の方々が応援してくださっていることを感じました。

この度はコロナ禍ということもあり、参加者をしぼった少人数でのコンサート開催でしたが、ドイツ大使クレーメンス・フォン・ゲッツェ様、各国大使皆様はじめとするお客様方の前で、ピアノも緊張しながらも、無事に国際交流のお役目を果たせ、安堵した様子でした。

少し遡りますが、平成29年に熊谷美術館で「松陰先生と『伝えたい日本のこころ』原画展」が開催されました。その際にご協力くださいました日本画家の中村麻美先生が、この度、日独国交160年記念に日独バイリンガル絵本をご出版になられました。

実はその本のとり？に「シーボルトのピアノ シーボルトと熊谷五右衛門義比」のことが掲載され、日本より先に世界にご紹介されることとなりました。心よりお礼申し上げます。

山口新聞連載の吉田松陰の新聞小説「吉田松陰　大和燦燦」(秋山香乃先生作)の挿絵の松陰先生を椿山荘で拝見し、中村麻美先生にお会いしたことに始まる当館での展覧会、そしてトリアー独日協会、ドイツ文学者橋本先生、シーボルトご子孫の関口様、ドイツ大使ご夫妻、大使館の皆様とのご縁。全てが繋がっていることへの感動と感謝の想いです。

200年前の美しいピアノの音色と共に、現世での横の繋がりのみならず、過去から未来への縦の繋がりの中で生かされていることへの感謝の想いを、改めて強く実感した一日でした。

メンテナンスを終え、20日にはまたピアノが、通常通りご覧いただけます。大きなお役目を一つ終え、幸せいっぱいのピアノの姿を是非、見にいらしてください。

そして、このピアノや修蔵している蔵を未来に繋げていくためにお力添えくださる蔵人ファンを募集中です。ネクストゴールでぼろぼろの扉と内装が修復出来ます。

どうぞ引き続き、宜しくお願い申し上げます。

https://readyfor.jp/projects/kumayaartmuseum

館長敬白