新旧技術の融合〜熊谷美術館に出来ること

新旧技術の融合〜熊谷美術館に出来ること

歴史的建造物を維持することは、建築士さん・大工さん・左官さん方のお力なくしては成り立ちません。
その中でも、表に出ることなくひっそりと縁の下の力持ちで、建造物を守り支えてくださっていることに鍛冶屋さんのお仕事があります。
金属加工技術というのは、太古の時代から職人さんたちが積み重ねてきた、まさに実践の世界により育まれてきたもので、日本の近代化にも大いに貢献してきました。

当館においても各蔵には、和錠が施されています。中には蔵が建てられた頃からのものもあり、現役でお役目を果たしています。然しながら現在では和錠を製作できる工房も大変少なくなりました。

そこで、古の技術を現代の技術で再現はできないかと考え、埼玉県にある最新の設備を持つメーカーさんと現代の素材と様々な工作機械で、昔の鍛冶屋さんの素晴らしい技術を再現、貴重な古の鍵を製作できないかと試行錯誤しています。

過去と現代の技術の融合〜当館ではこのような取り組みも行っています。

壊れて使えなくなった古い蔵の鍵を再生したい、最新の鍵にも決して劣らないセキュリティーの昔の鍵を利用したいと思われている方は、どうぞ、ご相談ください。

技術協力：有限会社　氷川工作所
HP　http://www.hikawakousakusyo.co.jp/
写真は和錠のCADスケッチ