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<代表との出会い・沖縄での気付き>
「来週沖縄行くけん、時間ある?」
前からの知り合いであった代表から、突然の連絡があったのは6月のある日でした。
雨続きでどんよりした日々の続く沖縄でしたが、それを吹き飛ばすかのように、彼は現れました。
「かめちゃん、こういう団体を作ろうと思うんよ。かめちゃんの力が必ず必要やけん、協力してくれんやろうか。」
暑苦しい彼でしたが、強行スケジュールで自分に会うためだけに沖縄に来たというその熱意に、すっかり心を動かされてしまいました。

私は現在、沖縄にある臨床研修病院において、明るい下積み生活を送っています。
沖縄は日本で最も貧困問題が根深い地域です。しかし、家族のつながりが日本で最も強く、ひとびとの笑顔が最も素敵な場所でもあります。

医師として、今までに数千人のウチナンチュ(沖縄人)のみなさんに関わらせていただきました。
その中には重症患者さまもたくさんいらっしゃいました。
かかりつけ医を持たず高血圧を放置した結果、脳内出血をきたし半身不随になった、幼い子を抱える40代の女性。うつ病を経済的問題で治療できず、末期がんの母親と心中した50代男性。アルコール性肝硬変で余命幾ばくもないにもかかわらず、飲酒を繰り返す20代男性。
そんなある日、ふと気づきました。本当の問題は、目の前の疾患ではなく、その奥に潜んでいることに。
それは、貧困、ひいては社会システムそのものです。
自分の人生は、この時決まったのだと思います。

しかし、この思いをどうやって形にしたらいいのかわからず、悶々とした日々を送っていました。
代表の古賀と出会ったのはそんな時でした。世界から差別をなくしたいという彼の熱い思いに私は激しく共鳴し、ついに本プロジェクトに参加することになったのです。

<本プロジェクトに対する思い>
私は愛知県で日本人の両親のもとに生まれました。もともと国旗を覚えるのが好きで、小さい頃から世界地図ばかり見ているような子どもでした。
東京大学医学部在籍時は学生時代のほとんどを教室の外で過ごし、バイトに明け暮れる生活を送りました。
そうして得たお金と、いくつかのクイズ番組でもらった優勝賞金の殆どをつぎこみ、世界中40ヶ国をバックパック1つで旅しました。

アフリカ北部の国、モロッコをひとり旅していたある日のことです。活気ある市場で有名な街・マラケシュで、数人のストリートチルドレンたちに囲まれました。
「お金ちょうだい。」と英語で口々に叫ぶ子供たち。学校も行っていないはずなのに、完璧な英語です。
モロッコはフランス語が第2公用語なので、私は拙いフランス語で返答しました。
「僕は旅人だし、お金はないよ。」
すると子どもたちは私の100倍流暢なフランス語でこう言いました。
「あるんでしょ、お金ちょうだい。」

彼らは、外国語を駆使して旅行者からお金をもらう以外に、生活していくすべがなかったのでしょう。
彼らは生きるために、自然に数カ国語を身に着けたのです。
そのすさまじい才能に驚嘆すると共に、それを伸ばすための教育の機会が、貧困層に生まれたというだけで奪われてしまっていることに絶望感を覚えました。
教育は、ひとりの人間が、自分で自分の身を守っていくために必要不可欠なツールです。
教育の十分な機会があってこそ、人間は自ら考え、取捨選択し、安全で豊かな生活を手に入れられます。
生まれた場所のちがいだけでそれが奪われることは、絶対にあってはならないのです。

いわゆる「貧困層」に含まれる人々に足りないのは、環境、経済、教育だけではありません。
貧困の最大の敵は、実は私たちの心の中にあります。

それは、無関心です。

世界中のひとびとが、彼らを見ているようで、実は見ていません。
関心がなければ、相手を知ろうともしませんし、支援などできるはずもありません。
程度の差はあれ、沖縄でもモロッコでも、そしてミャンマーでも、同じことが起こっています。
では、何をすべきなのか。答えは明白です。
先ずは彼らのことを知り、関心を持ち、そして行動することです。
もちろん世界中の全員が、同じだけ彼らに対して関心を抱くのは困難でしょう。
しかし、このページを御覧頂いているあなたは、間違いなく我々と考えを共有しているはずです。

最大の敵は無関心です。この巨大な敵に、共に立ち向かっていきませんか?


既にご支援いただいた方々には、改めて心より感謝申し上げます。それと同時に、プロジェクトを必ず成功させ、今後につなげていく責務を痛感しております。
そしてこのページを初めてご覧いただいた方々には、我々の活動内容と理念について少しでも知っていただければ幸いです。

今後とも、我々Kurikindiesをよろしくお願いいたします。
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