ご支援頂いた皆様へ
この度は神奈川大学宇宙ロケット部を応援いただき誠にありがとうございます。7月20日からスタートしたクラウドファンディングが、8月31日に終了しました。皆様の温かいご支援のおかげで600万円を大幅に上回る9,035,000円を達成することができました。心よりお礼申し上げます。
多くの方々にご支援をいただき、高野研究室/宇宙ロケット部部員一同感謝しております。本プロジェクトの集大成である打ち上げ試験を10月8日(土)6:00に秋田県能代市で行いました。今回の打ち上げは非常に多くの困難が立ち塞がりました。まず打ち上げ予定日の初日から強風注意報が発令しており、4日間の予報で日を追うごとに海上の波が高くなることが予想されていました。強風によって機体回収の為の漁船を出せなくなる可能性が高まっていた為、まだ漁船が出せる可能性があった初日8日に打ち上げを実施しました。(実際打ち上げ予定最終日の11日は砂が目に入ったり、錘を外したブルーシートが飛ぶくらい風が強く打ち上げが困難でした。)
またロケットは安全の為予めシミュレーションをして直径20km圏内の計画落下範囲に落下するように調整しなければならないのですが、強風によって当初の手順だと計画落下範囲から外れるリスクが出てきました。打ち上げ中止が選択肢に入る中、打ち上げ準備と並行して高度を抑えてでも打ち上げる方法を直前まで検討し続けた結果、打上げ角を本来の83°から72°に下げたことで事前シミュレーションでは計画落下範囲内に収められ、その結果予想到達高度は4.8キロとなりましたが、打上げが可能になりました。そして8日6:00に無事打ち上げることができました。
到達高度は約4.2km(速報値)と日本高度記録更新とはなりませんでしたが、再生プラスチックを燃料としたハイブリッドロケットの実証を達成することができました。来年の打ち上げでは風の影響を軽減できるような対策を取って再挑戦したいと考えております。
ランチャー組み立て時
ランチャー組み立て時その2
ランチャー立ち上げの様子
機体挿入前の様子
夜間作業時の写真
ご支援いただいた資金は当初の目的どおりロケット打ち上げの為の費用に充てさせていただきました。
主な内訳は酸化剤代71万円、燃料用3Dプリンタモデリング材など38万円、荷物輸送・射場設営費116万円、遠征費用110万円(要員数:53名)、回収漁船30万円、現地トラックなどレンタル36万円、安全審査費用40万円、打上機材部品など87万円、施設賠償保険料2万円、現地データ解析支援作業70万円でちょうど600万円となりました。
機体に名前を書ける権については最終的にこちらの画像のように機体に記載させて頂きました。記載した方については別途画像などを送らせて頂くので今しばらくお待ちください。 その他のリターンについても現在準備を進めております。リターンは2022年中に全て完了する予定となっておりますので、お待ち頂ければと思います。
ハイブリットロケットプロジェクトは今年だけでなくこれからも続いていきます。今後の活動については新着報告だけでなくTwitterやInstagram、Facebookなど各種SNSで随時発信しているので是非ご覧になってください。
2024年までに宇宙空間である高度100km到達に向けて高野研究室/宇宙ロケット部部員一同精一杯努力して参りますのでこれからも神奈川大学宇宙ロケット部の応援よろしくお願いします。