日本で水上飛行機を復活させるために本場カナダで航空留学したい!

 

▼自己紹介

 

当ページをご覧いただきありがとうございます!私は日本で水上飛行機インフラを構築するという夢を叶えるため今年6月から実施予定のフライト訓練に向け資金調達をしています。

非常に高額な訓練費用の支払いにあたってご支援をいただきたくクラウドファンディングを始めさせていただきました。

少しでもお読みいただけると幸いです。

 

 

▼上五島でソーシャルイノベーションを興したい!

 

このプロジェクトのきっかけは修学旅行で訪れた長崎県上五島でした。

上五島は美味しい魚介や綺麗な海、夜には蛍まで見られる素敵な場所でした。

 

 

しかし島までの船が大きく揺れたことで、2時間で75%もの生徒が船酔いにかかりました。

この経験がきっかけで島の物流に興味を持ち調べたところ、多くの離島で物流を船と固定翼機に頼っていることを知りました。

船には短距離、飛行機は長距離の輸送が得意という特性がありますが、80〜230kmの距離帯に船では時間がかかりすぎ、飛行機ではコストが高すぎる両者ともに苦手とする距離帯があることに気づきました。

 

国土交通省資料  https://wwwtb.mlit.go.jp/kinki/content/000010216.pdf

 

もちろん空港設備を持たない(または運用できない)離島も数多く、島外進学や急患移送、インバウンドなどで島内外へ移動する際に大きな不便が生じています。

そこで既存の輸送手段に加え必要十分な搭載量を持ち、中距離帯で有効な輸送手段を探しました。

 

 

▼プロジェクトの内容

 

この課題を解決するヒントは留学で訪れたカナダのバンクーバーにありました。

バンクーバー周辺には島が点在しており、これらは船に加え水上飛行機で結ばれていました。

水上飛行機は船や固定翼機に比べ搭載量が少ない欠点はありますが、空港設備を必要とせずヘリに比べ搭載量、航続距離、速度に優れる利点があります。

さらに下の図に示すように水上飛行機は港を介す必要がないため港を介さず市街地から市街地をダイレクトに結ぶことができます。

©OpenStreetMap contributors / CC BY-SA

 

バンクーバーのダウンタウンからビクトリアのダウンタウンに向かう場合、船では陸路と海路併せ4時間かかるのに対し水上飛行機では35分程度で移動することができます。

長崎に置き換えると、例えば長崎市街地で観光を終えたお客様がその足で島へ日帰り観光に向かうことも可能になり島へのインバウンドを促すことができます。 

 

©OpenStreetMap contributors / CC BY-SA

 

また島が拠点の航空会社は島内で新たな雇用を産むことができ、産業にも貢献します。

加えてベンチマークをしているカナダの企業では、他の航空機に先駆けて電化水上飛行機の実用化に取り組んでおり、環境負荷が少ないだけでなく将来、核融合発電の実用化などで電気価格が値下がりした時に運用コストが大幅に削減されます。

 

この内容を上五島町役場の方々にプレゼンテーションを実施したところ、職員の方々からは非常に良い反応をいただくことができました。

しかし新規航空会社の立ち上げ、しかも国内で前例の少ない水上飛行機。

高校生が抱くにはあまりに大きく現実味のない夢です。

そこで私はベンチマークの多いバンクーバーで、現地の水上飛行機パイロットとして水上飛行機運用のノウハウを学ぶことを決意しました。

 

 

▼実現のために活動

 

在学中の起業は困難だと考えたため、代わりに航空業界の方にお話を聞くことやビジネスピッチを実施しフィードバックをいただくことで事業計画を少しでも現実的にするために努力をいたしました。

 

 

全国高校生夢アワード_4

https://yumeaward.org/school/957

 

NewsPicksメイクマネーサバイブ#12 (17歳の起業家「離島の物流を変える」事業にホリエモンがガチ評価)

https://www.youtube.com/watch?v=Z0VsMn3QNO4

 

これらの活動をする中で、やはり圧倒的な航空業界への知識の不足や許認可のハードルを感じました。

幼い頃から飛行機が好きで、暇さえあれば調べるほど時間を費やしてきたのに全く情報が足りない。

机上の空論で起業することはできないため似た業態の会社に運航乗務員として就職することの大切さを再認識しました。

 

 

▼前例のない進路計画 

 

カナダの航空会社に就職し必要なノウハウを得るために永住権とカナダで有効なパイロット免許、200時間以上の飛行経験。そして経営の知識を得るために最低限の経営学の知識が必要です。

私はこれを最低限のコストで満たすために、カナダのフライトスクールとアメリカの通信制大学を同時に通う進路を進むことにしました。

 

 

*PPL(Private Pilot Licence)を自家用操縦士免許、CPL(Commarcial Pilot Licence)を事業用操縦士免許、CFI(Certified Flight Instructor)を飛行教官資格とします。

*「アメリカの通信制大学」とはUniversity of the Peopleのことを指しています。

 

 

▼奨学金の壁にぶち当たる

 

他の方法に比べ低コストではありますが、それでも信じられないほど多額の学費を必要とします。

そのため沢山の奨学金を探しました。

しかし探した給付型奨学金は全て日本の大学への在学や”海外大学への留学”(私が留学するのはフライトスクールで大学にはオンラインで通学)を前提条件としており、取得ができませんでした。

貸与型奨学金もフライト訓練費用には到底及ばない額しか申請できません。

 

奨学金を得られる日本の私大パイロットコースや航空大学校に進学しても、得られる免許は国土交通省のものでカナダで使えないため本末転倒です。

 

これまで両親の支援や銀行からの融資、ビジネスコンテストの賞金などでギリギリ学費を賄えるよう準備をしてきました。

しかし渡航がついに迫ってきた頃、予期せぬ出費が重なり、調達した資金も十分ではなくなってしまいました。 

 

 

▼予期せぬ不幸に相次いで見舞われる

 

【約20年ぶりのルール変更で学生ビザが申請できなくなる】

 

カナダの学生ビザ申請には違法労働を防ぐため、初年度の授業料と渡航費に10,000ドルを足した金額の保有を証明する残高証明書(Cost of living finalcial requirement)が求められてきました。

しかし、2024年1月1日、政府はこの金額を初年度の授業料と渡航費に20,635ドルまで引き上げました。

当然このような額を2023年内に準備することはできず、これ以降の学生ビザの申請は絶望的になりました。

https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/news/2023/12/revised-requirements-to-better-protect-international-students.html

 

さらに2024年1月22日にはビザ発給数を制限することを目的にProvincial Attestation Letterが必要になりました。しかしこの書類の発給方法が確立されていないため、事実上ビザ申請ができない状態です。

https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/news/2024/01/canada-to-stabilize-growth-and-decrease-number-of-new-international-student-permits-issued-to-approximately-360000-for-2024.html

 

これらの理由で現在はワーキングホリデービザで渡航し、PPL取得後に学生ビザに切り替える予定です。

 

 

【交通事故に父の入院、病気の発覚で学費が払えなくなる】

 

ビザのルール変更だけなら対処法はまだありました。

しかし年末年始に起きた出来事が事態をさらに絶望的にしてしまったのです。はじめに同乗した車で軽い交通事故に遭いました。

怪我がなかったことは幸いでしたが、車が全損しました。

ほとんど保険で賄えたものの車は買い替えることになり、少なからず家計に影響を与えました。

 

次に単身赴任中だった父が勤務中に倒れ、検査の結果、髄膜腫が見つかったのです。

幸い生死に関わるものではありませんでしたが、今回の入院費や留学中に急変し資金が途絶えることがあった場合を考えるといまだに全く安心できません。

 

さらに、父が赴任先で転倒し鎖骨を骨折しました。

そのため赴任先から自宅の近くの病院まで移送され手術を受けました。この数ヶ月で予想もしなかった出来事が次々と起こり、用意していた資金も十分とは言えなくなってしまいました。

 

もちろん補填のために高校卒業後すぐにアルバイト、渡航後もワーキングホリデーで学費に充てる予定ですがこれでは訓練の開始が遅れてしまいます。

バンクーバーはレインクーバーという別名があるほど雨が多く、夏の訓練を逃すと訓練できない天候の日が多く発生します。

今の資金だと訓練の遅延で生活費が余計にかかるだけでなく、ビザの期限内に訓練を終えられるかもわかりません。

 

 

▼資金の用途・ネクストゴール

 

当ファンディングで集めた資金は全額PPL,CPL,CFIの取得費用として使用させていただきます。下記が予想される授業料です。(天候や訓練の進捗などの要因で多少変化します) 

 

Private Pilot Licence         (4ヶ月)　$18,417

Commarcial Pilot Licence (8ヶ月)　$25,457

Certified Flight Instructor  (6ヶ月)　$10,365

　　　　                                 　計 $54,239　(約5,966,290円)

 

留学期間の生活費(ひと月)

家賃       $870

食費　　$400

固定費　$120

         計 $1,390　(約152,900円)

 

幸い授業料はフライト訓練毎に支払う仕組みとなっており、学費は訓練が始まってからの納入になっています。

大学の学費に関しては大学の提供する奨学金等を活用し卒業まで無料で学べる見通しです。

そのため渡航予定の6月に間に合うよう募集終了をさせていただきます。段階的にネクストゴールを利用することで訓練の進め方の方針を決めていきます。

つきましては下記の図をご覧ください

 

 

 

▼最後に

 

これまで水上飛行機のインフラ構築実現のために本当に多くの方に協力していただきました。

起業は少し先の話になりますが、まずはベンチマークをしているカナダの航空会社に就職することで皆様に恩返しをしたいです。

 

プロジェクトの成立、不成立にかかわらずどんなに時間がかかってもこの目標はやり遂げるとお約束します。

私のプロジェクトに共感、応援してくださる方はご支援のほどよろしくお願いいたします。