アートスペース設計担当：建築家・藤原徹平からメッセージ

▶︎アートスペース設計担当

建築家・藤原徹平より

今、子ども達のためのアートスペースを、写真家レスリー・キーと一緒に作っています。それは劇場の様な、音楽室の様な、図書館の様な、時には外と繋がる公園の様でもあり、そして皆が帰ってくる家となる建築です。レスリーさんがプロデュースで、さまざまな分野のクリエーター達とコラボ企画やイベントを通して、子ども達に無限な夢と希望を与え続けるワンダランドになるように計画してます。場所は、赤羽にある星美ホームという歴史ある児童養護施設の中に作ります。星美ホームは修道士ドン・ボスコ（1815-1888）さんの「伝わる愛」という教えを大切にしています。子ども達を愛するだけでは足りません。愛されているということが子ども達に伝わるような愛し方で接する必要があります。

親がいない子ども達、さまざまな事情で親と離別していたり、深い傷を負ってしまった子ども達に、私たち一人ひとりがどの様にして愛を伝えることができるのか…子ども達を愛で包み込み、いつでも安心して帰って来られる場所、子ども達の心の中に故郷のような温かな記憶をつくりたい。そして、星美ホームの子ども達だけでなく、この場所を通じてさまざまな人々が、愛でつながり支え合い生きる豊かさを感じられる、そんな空間をつくりたいと考えています。2022年の秋までに完成できるように全力で取り組んでいます。子ども達に愛が伝わっていく未来を一緒につくっていきませんか。