プロジェクト概要

 

<達成のお礼とネクストゴールについて>

 

4月22日にプロジェクトを開始して、20日ほどで60名以上の方からご支援をいただき、目標額の70万円に到達することができました。改めまして、ご支援してくださった皆さまには、深く感謝を申し上げます。皆様のご支援とお気持ちを大切に、今後の取材を進めるつもりです。

 

とはいえ、6月14日(金)の募集期間終了日まで、また1か月残っております。超巨大プロジェクトであるのに、その実態がほとんど知られていないリニア計画を知ってもらうためにも、ネクストゴール116万円に挑戦させていただきます。

 

本プロジェクトが開始した前後でも、リニア計画では、これまでに予想もしていない事案が起きています。ネクストゴールではその取材費用を募らせていただきます。

 

資金使途としては下記です。

 

①4月下旬、山梨県の市民がリニアの工事中止を訴える新たな訴訟が起こした。この裁判傍聴と市民団体への取材のための追加費用:10万(4往復分の交通費、宿泊費など)

 

②現在のリニア計画は東京都から名古屋市までだが、名古屋までの開通後にはさらに大阪まで延伸され、2037年の開通予定です。

 

これを見越した市民団体が大阪などで活動を本格化しており、名古屋から大阪の間の取材を行うための費用:20万円(5往復分の交通費、宿泊費など)

 

③当初、本プロジェクトはall or nothing(100か0か)であるため、元々の目標額を低めに設定していましたので、本来必要であった約86万との差額:16万円

 

わずか1カ月の間に、想定していない事案が発生しています。(詳しくは新着情報に更新いたします。)おそらく今後も、リニア計画沿線各地で同様の問題が多数発生すると想像しています。そして、マスコミが報道しない以上、その一つひとつの事案をなるべく即時的に取材を重ねたいと思う次第です。

 

改めて温かなご支援、そして周知をしていただけると幸いでございます。残り約1ヶ月。最後まで応援をよろしくお願いいたします。

 

2019年5月16日

樫田秀樹 

 

 

リニア計画とは

 

時速500kmで、2027年に品川(東京都)から名古屋(愛知県)までを40分で、2037年には大阪までを67分で結ぶという、JR東海が行う、史上最大の鉄道事業計画です。総工費は約9兆円といわれています。

 

 

 

夢の超特急と言われている「リニア中央新幹線」

報道されないリニア計画の裏側を伝えたい

 

 

はじめまして、フリージャーナリストの樫田秀樹(かしだひでき)です。れまで30年間、大手メディアの報道ではこぼれ落ちる、その地域に生きる人たちの声を丹念に拾い上げることを大切にしながら、環境問題や社会問題の取材を重ねてきました。

 

その中で、1999年から20年間にわたり、リニア中央新幹線についても取材を行なっています。リニア中央新幹線の取材を始めたきっかけは、1997年から走行実験を開始した山梨県のリニア実験線の周辺で、住民から「国家事業というから土地を売ったのに、じつは民間事業だった。騙された」と声があがっているという状況を知ったことでした。 

 

 

リニア計画は「時速500Kmの夢の超特急」と、もてはやされています。

 

しかし、その裏で、山梨県のリニア実験線では、長大なトンネル工事により数十もの川や沢の水枯れが起きたり、V字型の谷は残土で埋め立てられたり、高架路線による家屋への日照障害が現れるなどさまざまな影響が出ています。

 

住民が納得できる説明は未だに国からも会社からも出されていません。

 

 

ジャーナリストとして、この状況を世に伝えるために、これまで、リニア計画で起きた環境問題や社会問題について2冊の本を出版してきました。

 

工事が着々と進行しつつあるいま、工事の進行とともに現在進行形で起きつつある問題について取り上げた本を出版することで社会に広く周知したいと、来春3冊目の本の出版を計画しました。

 


本を書くためには、現地での取材が必須となりますが、リニアの工事は現在では東京都から愛知県にまで及ぶため取材範囲が広く、個人ではカバーしきれない額の取材経費が発生します。クラウドファンディングでは、その取材経費を募らせていただきます。

 

リニアは多くの土地に住まわれる方にかかわる問題でもあります。多くの人にとって決して他人ごとではありません。ひとりでも多くの方が真実に触れ、現状を知ることができるよう皆様のご支援をぜひ、お願いしたく今回挑戦することになりました。

 

 

 

マスコミも、フリージャーナリストも敬遠する超巨大計画

 


■リニア計画の報道が少ない理由

 

私がリニア計画の取材を始めたのは1999年。取材開始当初は数多いネタの一つに過ぎませんでしたが、鉄道史上最大の9兆円という超巨大計画が引き起こす環境問題や社会問題をほとんど誰も取材しないことに違和感を覚えはじめました。

 

鉄道会社を広告主にもつマスコミはその報道を控えます。また、私のようなフリージャーナリストは取材しても発表の場が与えられません。

 

私が知る限り、現在日本でリニア計画を取材しているジャーナリストは私を含めて数名しかおらず、その様な背景から、これまでなかなか報道されてこなかったのです。

 

 

■「賛成・反対」以前に、情報が公開されていません。

 

準備工事や実験線の開通などの段階でさまざまな問題が生じ、地域住民などからは環境破壊などに対するさまざまな危惧と反対の声が上がっています。

 

一方で、新幹線とは縁がなく都心までの移動に数時間を要する山梨県や長野県の一部では、「観光客が増える」、「若い人も故郷にいながら都市通勤できる」と計画に期待する人も少なくありません。また、計画沿線周辺の経済界もリニア開通による経済効果に熱い期待を寄せています。

 

もちろん、賛否両論どちらの意見があっても当然です。

 

しかし、事業者であるJR東海の計画推進は、市民が賛成か反対かを決めるために必要な情報をほとんど出さずに計画を進めており、そこに問題があると感じています。

 

 

 

実際に起こっていること(一例)

 

現在すでに各地で準備工事が始まっています。

 

97年に開設された約43kmの山梨リニア実験線はリニア本線を兼ねることとなったため、準備段階とはいいながら、すでに実質的には7分の1が完成している状態です。

 

その山梨実験線で実はいくつか問題が起こっています。その中で最大の問題の一つが「水枯れ」でした。ルートの8割で行われたトンネル工事で地下水脈を断ち切られ、釣りのメッカであったいくつかの沢や川では水が一滴も流れなくなりました。

 

これは事業者もその因果関係を認めているところです。加えて、そのトンネル工事で発生した残土は、その後有効活用されることなく谷を埋めています。

 

そして、この先、工事着工となる品川から名古屋までのルートの実に86%がトンネル工事となることで、同様の水枯れが発生することが危惧されています。

 

 

静岡県では、トンネル工事による湧水の流出で、県民の水源である大井川の水が毎秒2トン減量するとの事業者予測もあり、県知事が「減った水はすべて大井川に戻すように」と事業者に要請していますが、戻すための具体策が出てこないため、工事認可がなされていないという現実もあります。

 

また、工事では約5700万立米という東京ドーム50杯分もの膨大な残土が発生しますが、その処分先が決まったのは約2割に過ぎません。

 

 

 

東京都から愛知県に及ぶ広い範囲を移動できる取材経費を募ります。

 

 

このように、リニア計画はさまざまな問題を抱えながらも進行しています。今回のプロジェクトでご支援いただく費用については、広範囲に及ぶ取材の経費に充てる予定です。

 

まず、環境破壊を危惧する地域住民の方々を取材し、そこで得た情報と地域官公庁の情報などを突き合わせ、できる限り客観的な情報を導きたいと考えています。

 

リニア計画は1都6県(東京都、神奈川県、山梨県、静岡県、長野県、岐阜県、愛知県)にまたがるため、その取材には、数十回に及ぶ公共交通や車での移動が必要で、それぞれに1~2泊の宿泊するなどの経費がかかります。

 

 

私はさまざまな環境問題や社会問題を週刊誌や月刊誌などに執筆することで生計を立てていますが、リニア中央新幹線については取材はできても、JR東海がスポンサーとなっている媒体では記事を載せてもらえません。

 

リニアについて記事を書ける媒体は限られている以上は、自分の書きたいことを存分に発表できる媒体として単行本を考えるのは当然の流れでした。

 

来春の出版では、この2冊の続報として、リニア本線について、そして、沿線自治体が画策しているリニア計画に基づく都市作りと、さらにそれにより立ち退きが迫る人々に焦点を当てて執筆をしリニア計画とその裏に潜む問題点をより具体的に浮き上がらせていきたいと思っています。

 

3冊を通して読むことで、リニア計画の立ち上がりから今日までの経緯と、現在進行形で起こりつつある問題が理解しやすくなる、そんな内容にしたいと思っています。尚、出版は2020年5月までに行う予定です。著書の内容はこちら

 

 

 

報道されないリニア計画が引き起こす環境問題や社会問題を「見える可」する。

 

 

実のところ、私自身はリニア計画に賛成でも反対でもありません。ただ、この計画が、必要な情報が住民に与えられないまま推進され続けていることに疑問を持っています。

 

今回のプロジェクトを通じて、ほとんど報道されていないリニア計画の裏で、いまどういった問題が起きているのかを具体的に、かつ、詳細に社会に向けて伝えたいと考えています。

 

現状起きている問題を周知すること、つまり社会問題を「見える化」することで、多くの人がリニア計画について、「同意」「反対」「代案」などの考えをもつことができるようになるのではないでしょうか。

 

いま必要なのは、客観的情報に基づいて一人一人の住民が自分の頭でリニア計画の是非を判断することなのではないかと思うのです。その上で、いろいろな意見をぶつけ合う討論が起き、より良い方向へ現状を変えていく流れを生み出すことができれば、と思っています。

 

 

 

最後に、みなさんにお伝えしたいこと。

 

いま、すべての取材の中で最も力を入れているのが、これまでお伝えしてきた2027年開通予定のリニア中央新幹線についてです。この問題には非常に広範囲の地域が関わるにもかかわらず、その土地の当事者である地域住民に対し、すべての情報が明らかにされている、という状況ではないからです。

 

国土開発論ではとかく推進側が有利になるような世論形成が見られます。しかし、リニアが通った後起こりうる問題に向き合っていくかなくてはならないのはその土地の人々なのです。

 

業者側だけでなく、その地に住まう人、関わる人たち一人ひとりがこの問題を知り、考え、討論を重ねることでより良い形で状況が動いていくことを願っております。

 

今回いただいたご支援はすべて取材の経費に活用し、少しでも多くの方にいま起きている問題をわかりやすくお届けしていきたいと思っています。皆さまからのあたたかなご支援、心よりお待ちしております。

 

 

 

著書内容

1冊目 “悪夢の超特急"リニア中央新幹線 ~建設中止を求めて訴訟へ

リニア計画が国に事業認可されたのは2014年10月。その1カ月前に発刊された本書では、その着工前に、リニア計画の概要、そして、事業者であるJR東海の住民説明会で何が説明され、何が説明されず、住民がどのような問題点を想定して市民運動を立ち上げたのかを焦点にしました。

 

また着工前といっても、山梨県のリニア実験線はそのままリニア本線として活用されることになったので、実験線の周辺で実際に起きた環境問題(水枯れや活用されない建設残土など)を整理しました。

 

2冊目 リニア新幹線が不可能な7つの理由

本書では、リニア問題で計画沿線の住民が真剣に対峙せざるを得ない以下の7つの問題点を整理しました。

 

「処分先の決まらない膨大な残土」「水枯れ」「住民立退き」「乗客の安全確保」「ウラン鉱床」「ずさんな環境アセス」「難工事と採算性」。このなかで特殊事例は、日本最大のウラン鉱床地帯(岐阜県)をリニアがトンネル通過することで放射性物質のウランを含んだ残土が出てくる可能性です。果たして、市民団体の測定ではその地上で通常値の8倍もの放射線が検出されました。原発問題の関心層にも関心をもってもらえる内容だと自負しています。

 

3冊目 タイトル未定<2020年5月末までに出版予定>

リニアの計画沿線では今、工事が進んでいます。しかし、住民の反対などで未だに残土の処分先が決まらないため、本丸であるトンネル掘削はほとんど行われておりません。

 

また、静岡県ではトンネル工事の影響で県民の水源である大井川が毎秒2トン失われるとの予測から、県知事が計画に難色を示しているため、工事にすら至っておりません。

 

また、JR東海の予測とは裏腹に、名古屋市での工事では立坑が冠水して工事が半年以上も中断したり、岐阜県では重金属を含む残土が30回近く掘り出されても住民には伝えられないなど、本書では、各地での工事の進捗を整理します。

 

また市民団体が2016年に事業認可の取り消しを求めた裁判は現在までに10回以上の口頭弁論を積み重ねていますが、その整理をすることで計画沿線の各地が対峙すべき課題を明確にします。

 

資金使途

公共交通費:290,000円    
車両での移動費:230,000円    
宿泊費:140,000円  
打ち合わせ費:40,000円    
手数料(税込):162,000円    
必要金額合計:862,000円

 

※クラウドファンディングでいただいた資金は上記の一部にてさせていただきます。また、差額は自己資金で補填する予定です。

 

※2019年12月31日まで、リニア計画に関する取材を行ったことを以って本プロジェクトを実施完了といたします。

 

※3冊目の単行本は2020年の5月末までに出版を予定しております。

 


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