新しい工芸を目指した10年間の活動の集大成を１冊のアートブックに

コラボレーションで「新しい工芸」を目指した10年間の活動の集大成を１冊のアートブックを制作し、日本工芸のファンの方々とつながりたい。

 

日本の大切な手仕事である工芸は消滅の危機に瀕しています。

 

国内外での需要の減退や職人の高齢化によって、伝統的な材料や道具の入手が年々困難に。日本人のアイデンティティとも言える何百年と培われてきた技術の多くが永遠に失われてしまう可能性があります。私たちは伝統的な工芸に新しいアイデアと技術を融合させることで、かけがえのない文化の喪失を阻止したいと考えています。

 

2014年、漆芸家の若宮隆志と竹工芸家の四代田辺竹雲斎は、自分たちが愛する日本の手仕事を未来に伝えることを目的に「融合する工芸」プロジェクトを立ち上げました。新しい工芸を生み出すことを目指した2人に共感したアーティストたちが加わり、活動を続けています。そして、2023年11月に活動の集大成としての展覧会「融合する工芸 ーコレが答えだー」（日程：2023年11月9日～19日、会場：銀座WAKO6階 セイコーハウス銀座ホール）が開催が決まりました！

 

　

 

展覧会にかけた想いと、作品を未来に伝えるための記録として、アートブックを制作したいのです!

 

「融合する工芸」では複数のアーティストが合作してひとつの作品を作るというコラボレーションを基本にしています。この方法で工芸の歴史に今までになかったページを加えたという自信はあります。しかし、1点の作品を2人以上で制作するため、時間と費用が普段の何倍もかかってしまいます。作品制作以外に使える費用には限りがあるため、今回はアートブック制作費用の一部を、クラウドファンディングを通じて募らせていただくことを決意しました。

 

今回の展覧会に参加するメンバーは小黒アリサ・貝島佐和子・笹井史恵・田島周吾・四代田辺竹雲斎・満田晴穂・若杉聖子・若宮隆志の８名です（各作家のプロフィールは末尾に掲載しています）。それぞれが各々の分野で活動を続けながらも、この展覧会のために日本のアートを未来につなげる作品を全力で制作中です！

 

 

必ず日本の工芸の歴史にのこるような展覧会を実現し、それ自体がアート作品となるような本を完成させます。また、展覧会の開催・図録出版を記念して、サポーターの皆様と作家全員が参加する交流会の開催も企画しております。皆様との融合がこれからの工芸の発展に欠かせないものであるからです。

 

是非、皆様とともにこれからの日本の工芸の発展のために何ができるのかを考えていきたいです。ご支援をよろしくお願いいたします。

 

四代田辺竹雲斎ほか、「融合する工芸」メンバー　一同  

 

 

 

「融合する工芸」プロジェクトについて

 

なぜ工芸は陶芸や漆芸、竹工や金工といった分野に分かれて活動しなければならないのだろう？

 

2014年、若宮隆志（漆芸）と四代田辺竹雲斎（竹工芸）は現代の日本の工芸が抱える問題のひとつがこの分野の壁であるとし、その壁を超えることのできる作家を集めた展覧会「融合する工芸」を始めました。メンバーを入れ替えながら、２年に１度のペースで異なる分野で活動する複数の作家がコラボレーションすることを基本とした展覧会をこれまでに３度開催しました。

 

第１回　融合する工芸　会場風景

 

 

第１回「融合する工芸 出会いがみちびく伝統のミライ」2014年、銀座和光ホール

第２回「融合する工芸 旅に出たヤドカリのはなし」2016年、大阪タカシマヤ美術画廊

第３回「融合する工芸 見つけた伝統のアシタ」2018年、銀座和光ホール

 

第１回～３回の展覧会は成功おさめ、来場して下さった方々の多くが工芸コラボレーションの価値を認識する機会を提供できたと信じています。

 

しかしこの間、工芸に関わる人々が置かれる状況が改善されたとは言えないのも事実です。このアートブックと、サポーターの方々との「融合」を目指した交流会の資金をクラウドファンディングで募集し、その成功によって、私たちが信じる日本の工芸には、まだまだたくさんの人の応援があるということを、日本人、特に未来の工芸を支える若い工芸家たちに見てほしいです。

 

 

アートブックの制作にもベストなタレントを揃えました。作品撮影は「融合する工芸」開始時から撮り続けていただいている渞忠之氏、デザインは多くのアートブックを手掛けるシルシの上田英司氏、そして全体の監修は次世代の工芸評論家として注目される京都女子大学教授の前﨑信也氏が担当します。この３名に協力していただけることで、この本自体がアート作品と呼べるものになると確信しています。

 

是非ご支援をよろしくお願いいたします。

 

また、この先も工芸の発展を目指すこうしたコラボレーションを続けていけるように、応援を頂けますと幸いです。

 

   

　　　　　　

・リターン品について                                              

 

本プロジェクトにご支援いただいた方々には以下のリターン品を進呈します！

 

リターン①

「融合する工芸 ーコレが答えだー」サイン入りアートブック（限定200）シリアルナンバー01～10 

支援金額：50,000円×10

 

リターン②

「融合する工芸 ーコレが答えだー」サイン入りアートブック（限定200）シリアルナンバー11～200）

支援金額：30,000円×104

 

リターン③～⑩

「融合する工芸 ーコレが答えだー」サイン入りアートブック（限定200）シリアルナンバー11～200）＋各作家がこのクラウドファンディングのために制作した小作品

支援金額：50,000~200,000×56

 

リターン⑪

作家全員と交流できる！トークショー＆ディナーパーティー＋「融合する工芸 ーコレが答えだー」サイン入りアートブック（限定200）シリアルナンバー11～200

支援金額：70,000円×30

 

リターン⑫

作家全員と交流できる！トークショー＆ディナーパーティー

支援金額：50,000円×30

 

 

 

画像提供： THE GRAND GINZA 

(画像：016_06356-1-680x438.jpg (680×438) (grandginza.com))

 

 「融合する工芸」アーティストとの銀座SIXディナー

このリターンでは、第一線で活躍する「融合する工芸」参加アーティスト8名とともに、銀座SIX最上階 THE GRAND GINZA で素晴らしい夕食を共にしながら、深い交流の時間を楽しむことができます。普段は個人で活動しているアーティスト達が一同に会するこの特別な機会に是非ご参加下さい。

 

〈トークショー〉

日時：2023年11月10日(金)　 18：00～19：00

会場：THE GRAND GINZA

 アーティストによる特別デモンストレーションとトークショー。作品制作の舞台裏や技術、インスピレーションの源など、普段はあまり知られることのない裏話を直接アーティストから聞くことができます。

 

 〈ディナーパーティー〉

日時：2023年11月10日(金)　 19：00～21：00

会場：THE GRAND GINZA  

 ディナーパーティー（ビュッフェ形式）。アーティストたちとの自由な交流の時間。工芸やアートに関する情熱的な話や、作家さんたちの日常、作品への思いなど、楽しく語り合いながらの夕食となります。

 

工芸やアートに興味がある方、作家さんたちの作品やストーリーに触れたい方、特別な夜を共に過ごしませんか？皆様と過ごす時間を心から楽しみにお待ちしております！

 

※ディナーパーティーのみの参加も可能です。

 

リターン⑬・⑭

純粋なご支援（ 《アニミズムマーチ》スペシャルコラボ携帯待受け画像付き ）

支援金額：3,000円 ＆ 10,000円 

 

※プロジェクト成立後、アートブックについては展覧会までに必ず完成させますが、天災等やむを得ない事情（緊急事態宣言などコロナウイルスによる影響を含む）によりトークショー＋ディナーパーティーが開催できなかった場合はその分の代金に限り返金させていただきます。

※本プロジェクトの資金は「株式会社 竹雲斎」が受け取ります。 

 

 

 

作家の紹介と挨拶  

 

小黒アリサ

東京都郊外の自然豊かな環境にアトリエを構え、

生きもののもつ丸みを誇張した球獣という生きものを木彫で作り続け、

純粋な生命力を表現している。国内外にて個展、グループ展多数。

 

持てる技術・ワクワク感がたくさんつまった作品を制作致しました。

是非ともご覧いただけたら嬉しいです！皆様にお会い出来ることをとても楽しみにしております！

 

 

貝島佐和子

世界各地で活動を続けるデジタルアーティスト。

ハーバード大学大学院デザインスクール、シンガポールデザイン工科大学などで

建築を中心とした分野横断的、教育• 研究実績をもつ。

2013 年から伝統工芸分野の研究、共同制作を続けている。

 

「温故知新／スクラップ・アンド・ビルド」

 

 

笹井史恵

京都府向日市に住居兼アトリエを構え、作品は、主に乾漆技法を用い、

漆塗りの柔らかな肌合いや艶で、丸み曲面や稜線の連なりが美しく見えるかたちを表現している。

国内外にて個展、グループ展多数。現在、京都市立芸術大学にて准教授を務める。

 

どの作品も楽しく制作させて頂きました。是非、会場でご高覧くださいませ。

みなさまにお目にかかれますのを楽しみにしております。

 

 

田島周吾

日本画材料の特性を活かした美しく豊かな色彩と技法で、

独創的なユーモアあふれる世界観を丁寧で緻密な仕事で表現する日本画家。

 

私の絵から抜け出して、竹籠にむぎゅっと詰まった「お粧し猫」が、

皆様を会場にてお待ちしております。是非よろしくお願いします。

 

 

満田晴穂

江戸時代中期の武具職人にその祖を持つ金工技術「自在置物」の国内唯一の継承者。

昆虫や甲殻類を対象に、鋭い観察眼と緻密な作業で、

可動する精巧な作品を手がけている。

工芸の世界だけでなく、インスタレーション作品を現代美術としても発表している。

 

自分一人では確実に出ない表現の数々で生み出された作品達。是非会場にてご覧ください。

 

 

四代田辺竹雲斎

用途に即した花籃など代々の技術を受け継いだ作品の制作を続けながら

竹によるインスタレーションや現代的なオブジェを制作。

世界各地で展開する空間に広がるインスタレーションは竹工芸の新しい可能性を見出している。

 

「融合する工芸」は、個々の能力を超える力を生み出すために作られたグループです。

個を最大限鍛えながら、“個を超越する融合”を目指しています。

またアートの新しい実験の場所として、楽しみながら次なる可能性を模索する場所でもあります。

アートの実験と融合から生み出される作品の制作をぜひ支えて頂けましたら幸いです。

集いの会やギャラリートークを通して皆様ともぜひ交流させて頂きたいです！！

展覧会でお会いできるのを楽しみにしています！！

 

 

若杉聖子

兵庫県三田市の豊かな里山の中にアトリエを構え、

植物の造形から着想を得た鋳込み成形による無釉の白磁を作り続けている。

 国内外にて個展多数。現在、京都市立芸術大学にて准教授を務める。

 

2014年に第一回目の「融合する工芸」に参加させていただいてから9年経ちました。

この展覧会での経験と出会った方々は私にとって本当に宝物です。

展覧会に向けて準備する中で、新しい発見をぜひみなさまと共有させていただきたく、

今回のクラウドファウンディングの試みをはじめました。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

若宮隆志（彦十蒔絵主催）

輪島で20 名程の職人集団彦十蒔絵を主宰し、漆芸意匠と技術の研究をしながら創作的な作品を制作、

国内外で展覧会を開催する文化庁文化交流使を努め漆文化の啓蒙活動を行う。

 

彦十蒔絵のあそび心の蒔絵から漆芸の面白さと可能性を感じてもらえれば嬉しいです。