Library of the Year(LoY)中の人です。再び実行者に代わりましての投稿です。

 

LoY2015では、5月末までに選考委員による推薦及びインターネットを通じての公募推薦により寄せられた30近い機関・団体を対象に一次選考作業を行ってまいりました。10日、IRIのサイトにて一次選考を通過した優秀賞授賞候補機関を発表しましたので、こちらでも紹介します(一般からの推薦があった館には★をつけています)。

 

 

・オープンデータに関する図書館の動向

オープンデータの推進を追い風として、図書館からの貢献や新しい形の利用者支援の可能性が議論されている。京都府立図書館の司書による自己学習グループ「ししょまろはん」での活動や、図書館資料を活用して地域の文化資源を発掘・発信する「WikipediaTown」等、図書館が軸となった取り組みが増えてきたこのタイミングで、単独の機関の取り組みはなく総合的な流れとして評価する。

 

 

くまもと森都心プラザ図書館(★)

熊本駅前のまちづくりの拠点として新都市創出に貢献し、毎年100万名以上の来館を達成している点を評価した。一般的なお話会等にとどまらず、図書館活用セミナーや写真展・展示会、試飲会等、従来の図書館の枠にはまらない事業を展開し、かつ図書館機能と連動させていることは、これからの図書館の可能性を打ち出すモデルとなりうる。
 

 

塩尻市立図書館/えんぱーく

人口6万6000名の町でありながら、開館5年で累計来場者300万名を達成していることは、地方の小都市においては異例の成果であり評価できる。単なる図書館単独施設ではなく、一体的な組織運営も含め塩尻を中心とした周辺地域の市民交流機能をあわせ持っていることは、これからの時代の地方都市における文化施設のあり方を端的に示している。
 

 

多治見市図書館

地域の産業に根差した「陶磁器資料コレクション」はビジネス支援・産業支援として本来図書館が取り組むべき課題に明確に向き合っている。特に収集が難しいミュージアムやギャラリーの図録を数千点規模で収集しており、この「司書が足で稼ぐ」収集活動のありようは、他の図書館にとって極めて示唆的である。
 

 

千葉大学付属図書館/アカデミック・リンク・センター(★)

「考える学生」の創造を目指す千葉大学の新しい学習環境コンセプトとして、施設・サービス・スタッフを充実させている。アクティブラーニング志向の学習支援環境の実現について、いち早く取り組んで高い完成度で実現させている点、学術成果物をオープンにしている点を評価した。
 

 

B&B

2012年に東京・下北沢で開店して以降、従来の書店のあり方(経営、企画)に大きな波紋を投じており、地方で衰退する「まちの小さな本屋さん」の復興のきざしとも取れる。また、地域コミュニティと密接に関わって開催されるイベントは図書館からも注目を集めており、Library of the Yearで評価する意義がある。

 

 

 

以上です。9月下旬メドに、上記6機関の中から11月の最終選考会に進む優秀賞授賞機関(4機関程度)を選考・発表します。引き続きのご支援、どうぞよろしくお願いいたします。

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