愛媛県西予市三瓶町にシェア型図書館兼キッチンスペースをつくりたい！

「Library&Kitchen まきば」のクラウドファンディングですが、皆さまのご支援のおかげで公開より11日で最初の目標である50万円を達成しました。

 

ご支援や情報の拡散など今回のクラウドファンディングに関わってくださったすべての方に心よりお礼申し上げます。達成できるのか不安な中、皆さまからの温かい応援コメントに励まされました。本当にありがとうございます！

 

みなさまのおかげで、「まきばがスタートできる！」というところまで来ました。残りの20日近くでは、「もっとまきばをいい場に！」できるように2つのネクストゴールを設定します。

 

1つ目のネクストゴールは、「本棚オーナー」15名（現在5名）を目標にし、オーナーとしてまきばをこれから一緒につくっていってくれる仲間を募集します。

 

下記の文中にも記載していますが、本棚オーナーには以下の権利があります。

 

 

 

本棚オーナーになると、1年間まきばに自分の本棚（縦横 約40cm×30cm、奥行き 約30cm）を置くことができます。試しに家にある本を並べて見ました！（並んでいる本は、まきばをつくっていく上で参考にさせていただいた本たちです。こちらは横長バージョンで、縦長の本箱もあります。）

 

本だけでなく、ハンドメイドの雑貨を並べていただいたり、パンフレットやプロジェクトの紹介など（最低1冊本を並べて頂ければ）自由に表現していただくことも可能です。

 

2つ目のネクストゴールは、90万円を目標とします。ネクストゴールで頂いたご支援については、まきばをより快適にご利用していただく・過ごしていただくための備品（レンタルキッチンまわりのアイテムなど）購入費用と運営費・運転資金の一部に充てさせていただきたいと思います。

 

仮にネクストゴールの金額を達成できなかった場合、ご支援いただいた資金で実施できる範囲にて、実施はさせていただく予定です。

 

3月15日の最終日まで、引き続き、応援をよろしくおねがいします！

 

はじめまして。種まきの会の齊藤湧太と申します。普段は、愛媛県西予市地域おこし協力隊として高校の魅力化をミッションとし、公営塾で高校生の放課後の居場所づくりやワークショップ・イベントを通じた学びづくりを行っています。

 

 

大学時代は、岩手県陸前高田市や石川県七尾市など地域に浸って活動したり、社会課題をデザインの力で解決するソーシャルデザインを学んだりしていました。そんな中で、まちづくりや教育に関心を持ち、地域おこし協力隊になる道を選び、縁もゆかりもなかった愛媛県西予市三瓶町に大学卒業と同時に移住しました。

 

 

今回は、地域内外の有志メンバーとともに西予市三瓶町の空き店舗をお借りして、本と食を通じてみんなが集える場所「Library & Kitchen まきば」をつくるプロジェクトに挑戦します。

 

愛媛県西予市三瓶町は、宇和海に面し、山に囲まれた人口6,000人程の自然豊かな町です。町の主要な産業は、養豚やみかん栽培、奥地アジや、鯛・ヒラメの養殖など一次産業が中心です。

 

 

以前は、海運や紡績業で栄えた三瓶町も、人口が減り続けた結果、今年、愛媛県立宇和高等学校三瓶分校の3年後の閉校が決まりました。

 

そういった現状もあり、「昔は良かったけどね、この町が良くなることはもうないよ」といった諦めの声や「町のことは行政や偉い人たちに任せておけばいい」といった声も聞こえてきます。

 

「この町のことは好きだけど、この町では自分がやりたいことができないです」「早く地元から出たいんですよね」そんなことを口にしながら、就職や大学進学を機にこの町を去っていく高校生もいます。

 

地域から高校がなくなるとその地域の衰退、人口減少が加速すると言われています。その流れは避けられないのかもしれません。しかし、ただその時を待つのではなく、

 

「大好きな町のためにどうにかしたい」

 

そういう思いを持っている人もたくさんいます。

 

しかし「この町をどうにかしなければ」といった危機感だけでは、なかなか自分事として多様で多くの人がまちに関わることが難しいことをこの2年近く高校存続への取り組みを通じて痛感してきました。

 

ピンチな状況だからこそ、危機感だけではなく、楽しそう・ちょっとやってみようという気持ちからまちへの関わりを増やしていくことが、一人ひとりがまちに関わり、生き生きとしたまちを形づくっていくために必要だと思うようになりました。

 

町の方がどんなことを求めているのか、考えているのか知りたいと思い、実施した小中学校の保護者さんを中心としたアンケートでは、「交流スペース／コミュニティスペースが欲しい」や「多世代で交流できる場があれば」「人それぞれやりたいことを実現できる場」といった声が多くありました。

 

 

そして、地域の方にお話を聞いていくなかで、「子ども（地域）食堂をやってみたい」「作品を展示して、町の人に見てもらいたい」「おばんざい屋さんをやってみたい」といった好きなことややってみたいことが一人ひとり持っていることに気づきました。

 

「大好きな町のためにどうにかしたい」と思っている人が、疲弊しながら町に関わるのではなく、一人ひとりが持つ「好きなこと」や「得意なこと」を活かして、一歩踏み出せる居場所をつくりたい。そんな思いから、みんなでシェアしながら、一緒に育てていく「Library & Kitchen まきば」をつくりたいと思っています。

 

まきば エントランスイメージ

 

「Library&Kitchen まきば」は、シェア型の図書館 兼 キッチンスペースです。地域の人たちが集える、そこからやりたいことが実現していく場所をつくりたいと思っていたところ、静岡県焼津市の「みんなの図書館さんかく」という私設図書館の存在を知りました。

 

みんなの図書館さんかくは、焼津駅前通り商店街の空き店舗を活用し、「一箱本棚オーナー制度」と呼ばれる月額制の本棚オーナーの仕組みで、家賃や水道光熱費などの最低限の経費を稼ぎ出し、本を中心にまちの新しいコミュニティをつくっている場所です。

 

仕組みや背景を知り、自分たちも「一箱本棚オーナー制度」を活用しながら、一人ひとりが好きなことを本棚を通じて表現しながら、気軽に集える、まちの人が繋がれる、そしてやりたいことが実現に向けて動き出していく場所をつくっていきたいと思いました。

 

具体的には、まきばにたくさんの箱型の本棚（縦横約40cm×30cm、奥行き約30cm予定）を置き、その本棚一箱のオーナーを募集します。まきばに自分だけの本棚を持ち、好きな本を並べていただけます。また、本を置くだけでなく、自分の好きなことややっていることを表現する場など自由に使っていただくことも可能です。

 

 

＜まきば本棚オーナー＞

• まきばに一箱本棚を設置できます。
• まきばでお店番をすることができます。お店番時のセルフコーヒーが無料になります。
• 図書館利用登録料（300円）が無料になります。
• まきばを月3時間まで無料で貸切利用することができます。
• まきばオーナーグループに参加できます。　※ オーナーグループでは、定期的にオーナー限定のまきば活動報告やオーナー作戦会議を実施する予定です

 

また、キッチンを併設し、地域サロンであったり、こども食堂など「食」という身近なテーマで集える場にしていく予定です。「本」と「食」を通じて、気軽に集え、学び、やりたいことに向かって小さく一歩踏み出す、そんな場所に育てていきたいと思っています。

 

まきば活用イメージ

 

「まきば」という名前には3つの意味が込められています。

 

1つ目は、世代を超えて、関わり合い、繋がれる「牧場（まきば）」。牧場のようにオープンで、気軽に出入りができる場所にしたいと思っています。対象を限定するのではなく、本や食といった誰にでも身近なテーマで世代を問わずに利用してもらえる場になればと思っています。

2つ目は、焚き火を囲んで話すようにそれぞれの想いを共有したり、学びを深めたりする「薪場（まきば）」。このプロジェクトも、自分が思っていることを伝えることから始まりました。自分のやりたいことや町に対する思いを共有することができる場にしたいという願いを込めています。

 

そして、3つ目は、やりたいことやワクワクといった、一人ひとりが持つ種が芽吹いていく「蒔場（まきば）」。10年後、20年後に向けた取り組みがここから芽吹いていく場になるよう、種を「蒔いていく」場にしていきます。

三瓶町の商店街近くにある10年近く使われていなかった空きテナントをお借りして、改装を進めてきました。現在、町の方々にもご協力いただきながら、オープンに向けて準備を進めています。

 

1月には、子どもたちや保護者、地域の方々20名と壁の塗装ワークショップをしました。

 

 

今後も、町の人たちと一緒にトイレの壁面に貼るタイルに絵付けをしたり、本棚を一緒に製作したりしながら、この場所を完成させていく予定です。

 

（2/10追記）

2/4（土）・2/5（日）には、タイル絵付けワークショップを行いました。児童館の子どもたちや小中高生、地域の大人たち合わせて100名以上に参加していただき、140枚以上のタイルに絵を描いてもらいました。

 

 

タイルに思い思いの絵を描いていく姿、久しぶり！とまきばを通じて再会する方々、描き上がったタイルを見て会話が広がる光景が広がっていました。

 

 

焼き上げたタイルはまきばのトイレ壁面に貼ります。タイルの完成が楽しみです。

 

 

「まきば」ができることはあくまでもスタート地点だと思っています。図書館やキッチン／イベントスペースとして運営しながら、いろいろなことに挑戦していきたいです。

 

具体的には以下のようなことに挑戦していく予定です。

• こども（地域）食堂、福祉カフェといった地域福祉活動
• 市民大学などの学びの場づくり
• チャレンジショップ
• まきばを交流拠点としながら、人の流れが生まれる仕組みづくり

＜今後のスケジュール＞

1月　ペインティングワークショップ 実施

2月4日・5日　タイル絵付けワークショップ

2月中旬〜下旬　本棚製作ワークショップ

2月末　備品等の搬入・器具の備え付け

3月中旬　オープン

 

＜資金の使いみち＞

・備品購入費：270,000円

コーヒーメーカーやクッション、石油ストーブ、キッチン用品などの備品購入費として大事に使わせていただきます。

 

・運営費：180,000円

まきばを運営していくための費用として大事に使わせていただきます。

 

・READYFOR手数料：50,000円

※伊予銀行様の「クラウドファンディングを活用した創業・地域活性化事業」により、目標金額を達成した場合、成約手数料の1/2相当額（上限金額25万円）を伊予銀行様に補助していただきます。

 

「どうして三瓶町なの？なんで三瓶町で頑張っているの？」と町の方や関わりのある方によく聞かれます。「三瓶町を選んで移住した」というより、「たまたま三瓶町だった」のですが、やっぱり住んでみるとこの町の人が好きになるし、町に愛着も湧きます。

 

この町のために頑張りたい！という人の力になりたいと思いますし、なにより自分（たち）が住む町は自分（たち）の手で少しでも住みやすく、楽しい町にしたいと思っています。

 

大変だなぁ、と言いながら、人が温かくて、信じられないくらい穏やかな海があるこの町が好きなんだと思います。ぜひ、三瓶町に一度、遊びに来てもらえると嬉しいです。案内します！

 

これまで、大学時代を含め、様々な地域や場所に関わりながら、自由にのびのびと活動させていただいてきました。そういった活動も、誰かが時間をかけて耕してきてくれた土壌があったからできたのだと地域で暮らしながら活動する中で実感しています。

 

この西予市三瓶町での活動も、これまで地域で活動してきた先人たちが土壌を耕してきてくれたからこそ、今こうやって活動できていることに感謝しながら、これからは、土壌を耕す側になりたいと思っています。そのためにどうかみなさんの温かいご支援・ご協力をお願いします。

 

＜追記＞

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リターンとして「奥地ほうぼく豚コース」を追加しました。長岡psfactory様より、奥地ほうぼく豚の加工品詰め合わせセット（5,000円相当）をお送りします。豚を大切に育てたいという思いから、耕作放棄地を活用しながら放牧で育てられています。三瓶町の自然の中で育った美味しい奥地ほうぼく豚をお届けします。

 

※奥地ほうぼく豚コースのリターンを履行するために必要な食肉製品製造業許可は、株式会社城川ファクトリー様がすでに取得済みで、株式会社長岡psfactory様が販売者としてリターンをお届けします。

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