プロジェクト概要

東日本大震災の記憶を次世代の子ども達に伝えるために、宮城県名取市閖上(ゆりあげ)を舞台にした絵本「マンホールのステージ」を出版します。


はじめまして。山形県西置賜郡白鷹町を拠点として活動するイラストレーター・絵本作家のてるいひろえと申します。


2015年1月、私は東日本大震災で強い地震と大津波により壊滅的被害を受けた宮城県名取市閖上の地を初めて訪れました。そこで、津波によって生まれ育った家と大切な肉親を失ったひとりの同世代の女性と出会いました。彼女は、かつて自宅があった場所へ案内してくれました。その時、彼女が語ってくれた閖上での思い出。今自分が立っている場所に街があり、家があり、沢山の人々が日常を送っていたこと。彼女と接する中で私は、それらのことを一冊の絵本にして残したいと考えるようになり、絵本「マンホールのステージ」の制作を始めました。

 

プロジェクト公開後、多くの方からご支援と応援のお言葉をいただき、
チャレンジ16日目で目標金額を達成することができました!!本当にありがとうございます。

 

絵本をより多くの施設に寄贈したり、読み聞かせ会を行うなど、この物語をより広く伝えていく活動を続けるために、今後も皆様にご協力いただきたい状況にあります。東日本大震災の記憶が、東北という地域の枠を超え、各地で共有され、語り継がれていきますように。

 

チャレンジ終了までの残りの期間、どうか引き続き応援、ご支援、よろしくお願いいたします。

 

(私を閖上の地に導いてくれた、この絵本の原作者であり閖上クラフトエイド主催者の横尾和義さんと)

 

■プロジェクトの内容に関して

2015年8月に絵本「マンホールのステージ」を発行し、主に被災3県の沿岸部に近い幼稚園、図書館などの公共施設に寄贈します。
 

《絵本あらすじ》:小さな港町で生まれ育ったエミリは歌が大好きな女の子。家の前にあるマンホールの開口部をステージとして、近所中の人達に歌を披露し、特に漁師のお父さんがエミリの一番のファンだった。そんな幸せな毎日を送っていたとある春の日のこと。突然大きな揺れが町を襲ってきた。「東日本大震災」の発生である。そして間もなく、港町を「黒い壁」が襲いかかってくるのが見えてきた。あれが・・「津波」?必死になって逃げるエミリ。なんとか高い場所に逃げることができたが、エミリは町のすべてが津波にのまれていくのを目の当たりにしてしまう。そして、お父さんが見つからないことに気付く。避難所、市役所、どこを探してもいない。エミリはお父さんを探し回って変わり果てた自宅の前にたどり着く。家はすべて流されてしまっていたが、あのマンホールのステージだけがそのまま残っていることに気付いたエミリは、そこに大きな希望、そして決して諦めてはいけないという心を見つけることになった。

 

 

(絵本の1場面。主人公エミリは港町に住む女の子。歌が大好きな彼女は自宅脇にあるマンホールの開口部の蓋の上をコンサートのステージとしていました。ここは近所の方々とのあたたかい交流の場となっていました)

 

(漁師のお父さんは、エミリの歌の一番のファン)

 

(ある日、突然町を大きな地震と津波に襲われる運命がおとずれます)

 

 

(震災発生後に見当たらなくなったお父さんを探しまわる主人公エミリ)

 

一連の活動計画は以下の通りです。
【絵本出版】
・出版概要:B5冊子40ページ、フルカラー、1,000部
・出版:2015年8月
・寄贈先:被災3県の主に沿岸地域の公共図書館、保育施設

【絵本原画展を開催します】
・会期:2015年9月10日(木)〜15日(火)
・会場:むかでや画廊(宮城県仙台市青葉区一番町)
 


■2011年3月11日、東日本大震災で受けた運命の転換。


未曾有の被害をもたらした2011年3月11日の東日本大震災。私は当時、宮城県の隣県である山形県に住んでいました。直接的に被災したわけではありません。しかし、連日入ってくる絶望的な状況を目の前に、何もすることが出来ない自分に苦しむ日々が始まりました。TVをつければ、同じ東北の人たちが必死に家族を探している。私の家から太平洋沿岸まで約2時間。ボランティアに駆けつけようと思えばすぐに行ける距離なのに、私はどうしても、現地に行くことができませんでした。被災地の状況を眼の当たりにする勇気が当時の私にはありませんでした。


宮城県名取市閖上で開催される復興イベント「閖上クラフトエイド2015」を主催する方と出会ったのは、そんな状況のまま4年が過ぎようとしていた時でした。津波で壊滅的な被害を受けた閖上の街。何度も、その名を耳にしたことがありました。

 

 

津波に耐えて2年間花を咲かせた閖上の桜の木に、作品としての新しい命をふきこんでみませんか?


震災後、本格的にイラストレーターとして活動をはじめて約2年が経ち、絵を通して自分に何か出来ることはないだろうかと考え始めていたときに出会った、「閖上クラフトエイド」というイベント。そして閖上の日和山の桜の木。それらが、私と閖上という場所を巡り会わせてくれました。

 

(復興イベント「閖上クラフトエイド2015」への参加をきっかけに、閖上との交流が始まる)

 

閖上クラフトエイドHP(https://www.facebook.com/yuriagecraftaid)

 

(閖上クラフトエイド2015の活動を報じた地元新聞の実際の紙面(2015.4.22山形新聞)。私はイベント出店の他、山形県指定特別天然記念物の桜の苗木を新しく閖上の地に植樹する企画を手掛けました)


■ 被災地・閖上で出会った人物との交流により、その体験談を基にした絵本制作の構想が生まれました。


港町・閖上。平安時代からの集落とされる歴史を誇り、仙台藩直轄の港として古くから漁業が発達した活気ある街です。その街は、2011年3月11日に発生した東日本大震災の大津波により壊滅的被害を受け、今は見渡す限り雑草が生い茂る更地となってしまっています。


私はこの地を、閖上クラフトエイドの主催者であり、この絵本の原作者としてストーリーを書いていただいた横尾和義さんの案内で、2015年1月に初めて訪れました。そして、私と同じくこのイベントに参加する閖上出身のひとりの女性と出会うことが出来ました。彼女の生家は震災の津波被害で失われ、そして肉親が犠牲となっていました。

 

「閖上クラフトエイド」というイベントの存在を知り、自分が生まれ育った街の復興のために出来ることをしたくて参加しようと思ったことを、彼女は教えてくれました。そして彼女は、かつて自分の家が在った場所へ私たちを案内してくれました。彼女の家は跡形もなく、かろうじてコンクリートの土台だけが残されていました。


「ここにスーパーがあって、商店街があって、この辺りにあったたこ焼き屋さんの味がこの街のソウルフードだった…」
「小さい頃はね、ここのマンホールの上に乗ってよく歌を歌ってたんだ…」


このようにたくさんの思い出を私たちに伝えてくれた彼女。それを聞いた時、今は建物も何もないこの場所に、かつてたくさんの人が暮らしていたこと、今もここをふるさととして思いを寄せながら生きている人がたくさんいるということが、私の胸に強く刻み込まれました。この彼女が、今回制作することとなった絵本「マンホールのステージ」の主人公であるエミリのモデルとなる人物であり、彼女との対話のなかで、この絵本の物語は生まれてきたのです。

(更地となり、震災の爪痕を色濃く残す閖上の地を初めて訪れました)

 

■支援金の使途内訳

 

この物語を絵本にして自費出版することを目標とするプロジェクト「マンホールのステージ制作実行委員会」を設立し、絵本を1,000部制作し、特に海域沿岸部に近い幼稚園、図書館など公共施設に寄贈したいと考えています。そのための出版費がまだまだ足りません。

 

 

■子供たちに絵本を通して想いをに伝えたい

 

2015年、初夏。港町・閖上は復興事業の進捗とともに、宅地跡の「嵩上げ」工事が日々進行しつつあります。この物語の舞台となったマンホールも、いずれ嵩上げの土木工事の中に埋もれてしまうことになるでしょう。
復興が進む中で、やがて震災の爪痕はしっかり覆い尽くされていきます。その一方で、失われた街や建物、そして命に対する被災地の方々の想いは、決して消えて無くなることはありません。


その想いを世界に、そしてこれから生まれ来る「震災を知らない子供たち」に伝えるため、このプロジェクトを進めて行くことを決めました。
震災直後に生まれた子どもたちは、もう既に4歳児になろうとしています。絵本は子どもにとって、最初に手にするメディアです。この絵本では、地震や津波に対して、自分の身を守る為にどのような行動をとったらいいのかをわかりやすく子どもに伝え、親子で確認できるようなページも制作、掲載しています。


「お母さんもね、小さい頃エミリちゃんのように海辺の街で育ったんだよ。お家はなくなっちゃったけれど、そこがお母さんのふるさとなんだよ。」


「この絵本を読んで、地震が来た時にどうしたらいいのか、お母さんと一緒に普段から練習しておこうね。」


震災を経験した世代が自分たちの子どもや孫に「マンホールのステージ」を読み聞かせ、このような会話を交わすきっかけになれば嬉しいです。

 

プロジェクト実現のために、ご支援どうぞよろしくお願いいたします。

 

(マンホールのステージの題材となった閖上現地のマンホールの開口部。いずれここも復興事業における嵩上げ工事の中に覆い尽くされてしまいます)

 

(津波ですべてを失ったかのように見えた町の中で、あのマンホールだけは変わらぬ姿のまま残っていました。そこにエミリは絶望の中にひとつの希望を見出すことになります)

 

(エミリは、震災後に戻ってこなくなったお父さんに自分に気付いてもらうためにマンホールのステージで大きな声で歌をうたいます。困難の中でも決して希望は失わず、諦めてはいけないという心を映しだしています)

 

(エミリはお父さんに自分の歌声に気付いてもらおうと何度も試みますが、涙あふれて上手にうたうことができません。それでも諦めずに、また明日もここに来て唄うことを心に誓います)

 


 

(物語の後には、絵本の主人公が解説する震災時の防災マニュアルが挿入されています)

 

 

 

 

◆◇ 引換券について ◇◆

ご支援をいただいた皆様には、感謝の気持ちを込めて以下のものを進呈させていただきます。

 


・手書きのサンクスレター

 (てるいひろえオリジナルイラストがプリントされた絵葉書)

 

・オリジナルストラップ

 (てるいひろえオリジナルイラストがプリント加工されたストラップ)

 

・オリジナルポストカード2種類

 (てるいひろえオリジナルポストカード)

 

・絵本「マンホールのステージ」1冊

 

・絵本「マンホールのステージ」奥付欄に名前が入る権利

 

・てるいひろえオリジナルイラスト入り手作りキャンドル

 (岩手県のキャンドル工房「TERRAキャンドル」製の手作りキャンドルに絵本のオリジナルイラストを入れて仕上げます)

 


・置賜女子力ギフトボックスセット(無添加ドライトマト、ジャム、天然酵母カンパーニュ、陶製カップ)

 ※てるいひろえオリジナルイラスト入りのドライトマトとジャムが入った、山形県置賜地方で活躍する若きクリエーターが開発したオリジナルギフトセット。写真提供:ラブリーフォトモリヤ


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