プロジェクト概要

抽象画で音楽を感じることができるのか。

 

はじめまして。現代美術の分野で活動しております、木村優介(絵描き名marron chantilly)と申します。今回私は「絵で歌うプロジェクト」を実行するために、クラウドファンディングに挑戦することを決めました。「絵で歌うプロジェクト」は、私が描いた抽象漫画をギャラリーに展示し、それを観たラッパーが音を感じて、その音をラップする表現活動です。この活動を通じて、アートシーンやラップシーンに新たな刺激を生み出したいと思っています。

 

今回のクラウドファンディングでは、この活動に共感してくださる方々のお力をお借りして、2016年6月に大阪・心斎橋での実施に挑みます。

 

 

 

 

デュシャンの作品をきっかけに、現代美術に目覚めました

 

芸術大学で油絵を学び、絵画展を主催し、美術表現の探求をしている中、新しい価値の提示や模索を行う現代美術表現に出会い、のめり込みました。

 

現代美術にのめり込むようになったのは、マルセルデュシャンがきっかけです。この方は、1900年初頭に、スーパーマーケットで購入した男性用小便器に、偽名のサインをし、美術館に展示しようとしました。美術館側は、これは芸術ではないと展示を拒否しました。しかし、デュシャンは、他の画家についても絵の具を購入し、キャンバスにおき、そのキャンバスを美術館に展示していると指摘しました。


デュシャンにしてみれば、購入した絵の具をキャンバスにおき美術館に展示する行為と、購入した小便器を美術館に展示する行為は同一だった訳です。私はこのエピソードが、現代美術の始まりだと考えています。

 

デュシャンより前は、作品の価値は、絵画や彫刻作品などの「物」にありました。
デュシャンの作品の価値は、物ではなく、作家の考え方や思想にあります。これが、現代美術の要素である概念芸術(コンセプチュアルアート)の始まりだと考えています。

 

 

 

アートとラップのカルチャーを融合して、新しい価値の提示、模索をしたい。

 

2013年に抽象漫画という表現を考案しました。抽象漫画とは、「抽象画=音」、「漫画におけるコマ割=展開」としたとき、抽象画(音)のコマ割(展開)は、音の展開となり、音楽そのものであると考えました。抽象漫画が音楽そのものであるかの検証として、抽象漫画で音を感じてラップできるかを問いたいと考えたのが、きっかけです。

 

 

 

あるものに感動し、その感動を再現ではなく表現したいとき、その感動したものの要素を減らすことが必要です

 

例えば、オレンジ色の夕焼けに感動し、それを写真で表現したとしても、その夕焼けの写真は、自身が感動した夕焼けを越えていないはずです。感動した夕焼けを、再現ではなく表現するには、写真でいえば、あえて夕焼けをピンぼけで撮る、服飾でいえば、生地を夕焼けの色に染色する必要があります。もっといえば、ギターやピアノのメロディで夕焼けを表現しようとする行為は、観たものを聴くもので現すため、表現の極みに感じます。再現ではなく表現をするとき、感動した要素を減らす理由は、ここにあります。

 

さて、前置きが長くなりましたが、私は音楽そのものが好きです。音楽を表現するとき、音楽の要素を減らす必要がありました。絵で踊るプロジェクトの際は、リズムの音楽が流れていたので、音楽の要素がありました。


絵で歌うプロジェクトは、音楽は鳴りません。私は音楽を表現したいのです。

 

 

 

私自身が描いた抽象漫画で、ラッパーが音を感じ、表現します。

 

自身で描いた抽象漫画をギャラリーに展示し、その抽象漫画をラッパーに観てもらいます。ラッパーは抽象漫画で音を感じて、その感じた音でラップします。ラッパーが抽象漫画で音楽を感じるかを問う試みです。また、観客は、抽象漫画とラップで、音楽を感じることができるかを問う試みでもあります。

 

アートファンがラップを知ること、ラッパーがアートを知ること、居合わせたすべての方が抽象漫画を知ること。これらがきっかけで、各々が、新しい表現をみつけ、波及し、アートシーンやラップシーンが活性化することを期待しています。

 

 

 

新しい表現を追求し、日本から世界に発信したい

 

抽象漫画という新しい絵画技法をアートシーンに提示できること。抽象漫画でラップするという新しい表現をラップシーンに提示できること。これらは、世界的に未だない表現であるため、日本から世界に向けて提示できる現代美術表現です。


アートシーンとラップシーンの活性化に貢献するとともに、ラップだけでは食べていけないのが現状のラッパーが、ギャラリーや美術館でラップする(仕事する)可能性がでてくるという効果があります。

 

共感していただける皆様のご支援を、プロジェクトの歩みにつなげていきますので、ご協力よろしくお願いします!

 

※marron chantillyは音楽プロダクションのLOWHIGHWHO?に所属しており、ビデオ表現家のhamachiとコンビです。コンビ名は「えかきとりて」です。

 

 

◆ プロジェクトの詳細

実施予定時期:2016年6月

実施予定場所:ギャラリーmu(大阪・心斎橋)

 

観覧料については、観る側、歌う側ともに不要です。 参加申込みについては、観る側は不要ですが、歌う側は、広報のDM(チラシ)に掲載する関係上、事前にご連絡いただければと思います。