残り6日！日比谷公園最後の猫チビちゃん

日本列島全域に記録的な寒波が襲来して、今朝は東京でもマイナス2.9度を記録し、日比谷公園でも池に氷が張っています。

外にいる猫たちは、どんな想いで一夜を過ごしたのでしょうか・・。

 

ちょうど1年前、日比谷公園最後の猫、茶トラのチビちゃんが保護されました。耳先に手術済みの印のある、いわゆる地域猫、推定12歳。病院に到着後、下顎に犬歯が1本残っているだけの口を開けてシャーッと威嚇しました。

日比谷公園は、都心・千代田区に位置し、霞が関、有楽町、内幸町と隣接して、銀座にも近い、面積16.2ヘクタールの広大な公園です。22年前、ここには60～80頭の猫がいました。子猫が生まれては死んでいき、それでも頭数が増えていく。給餌や糞尿についての苦情・トラブルもしばしば発生していました。動物愛護の上でも見過ごせない状態でした。

 

千代田区ではボランティアを募って去勢・不妊手術の取組を始め、手術がほぼ徹底されてからは保護して譲渡する活動を推進しています。オフィス街に囲まれている日比谷公園では、ビル風に吹かれてか、毎冬のように猫が凍死するのが見られ、全頭保護を願う声が高まっていました。

 

 

チビちゃんは退院後、ちよだニャンとなる会の秋葉原シェルターで過ごしていましたが、「ぜひチビちゃんを」と面会に。日比谷公園とチビちゃんのことが取り上げられた「毎日新聞」の記事を読み、「わが家の猫たちの親族かもしれません」とお問い合わせくださったご家族でした。

 

 

6月チビちゃんをご家族の元にお届けしました。長年、公園で暮らし、保護直後に緊張・威嚇していた姿が信じられないほど、チビちゃんはすぐお家に順応。もう豪雨にも降雪にも酷暑にもさらされることはありません。暖かいお家でご家族の愛情を受けて暮らしています

 

 

 

 

 

猫は都市の市街地で生きる野生動物ではありません。可能な限り、お家で暮らさせてあげたい。そのためにもシェルターが必要です。保護猫たちの居場所あれば、お家を見つけてあげることができます。

 

クラウドファンディング挑戦も残り6日。ネクストゴールの目標は2,000万円。猫エイズウイルスキャリアの子たちのためのルーム、他の猫がストレスで体調を崩す子たちのための個室、キャットウォーク等の設置に資金がまだまだ必要です。

 

また工事中とはいえ、寒さからの避難のため滞在中の猫たちも多数いて、24時間の暖房費用、当然家賃も発生しており経費もかかっていますがここについてはなんとか自己負担で頑張っています。

 

残りわずかな時間しかありませんが、都心から猫たちのためのセーフティネットを。「東京シェルター・シェアリング」第1号施設の開設を応援よろしくお願いします！！