南正時さんと行く！福井鉄道〝激アツ〟ツアー紹介【３】御年100歳のレジェンド

こんにちは。南正時ふくいの鉄道写真集出版実行委員会です。

きょうは激アツツアーの「青の撮影会」に登場する車両を紹介します。

1923（大正12）年12月に製造された福井鉄道のレジェンド「デキ11」です！

福井鉄道の前身の福武電鉄の開業に合わせて新造された電動貨車「デワ１」がルーツ。戦災と福井震災を乗り越え、1959年に延長改造を伴う更新工事が施工されて2軸ボギー構造に改造されました。

その後、南越線で車両入れ替えをこなしましたが、1979年に運転台部分の鋼体化、電動機増設などの大改造を受けて電気機関車に車種変更。車番も新たに「デキ11」となり、軌道の除雪を担いました。

2018年の大雪の際、除雪中に脱線事故を起こしてしまいニュースに。翌年に新しい軌陸車が導入され、引退が取りざたされましたが、今も北府駅（越前市）で元気な姿を見ることができます。

激アツツアーでは、なんと車両内部を大公開！

貨物室部分には、年季の入った機器がぎっちり詰まっています。

まさに男の作業場、といった風情の潔い運転台！

制御器には京王電鉄の銘板があり、京福電鉄（当時）から譲渡された車両の部品を流用した可能性も。車両を大切に整備して、使い続ける地方の私鉄だからこそ生き残れたのかもしれませんね。

いまや、この車両を見るためだけに来福する鉄道ファンもいるとか。

激アツツアーで、御年100歳のレジェンドに会いに来てください！