相馬野馬追が伝わる理由

この夏も、相馬野馬追祭が開催されました。

南相馬市を中心に、7月最後の週末3日間を使って、

町中が野馬追の色に染め上げられます。

 

 

平安時代から伝わる日本無形文化遺産のお祭りは、

今年も灼熱の中開催されました。

1日目、北郷の本陣祭の様子と、

2日目の、小高帰り馬の様子

本祭りの甲冑競馬の様子です。

 

 

北郷本陣祭　　2023年　

https://www.youtube.com/live/nJtRp_lOSBs?feature=share

小高　帰り馬　2023年

https://vimeo.com/849906157

本祭　甲冑競馬（ニュース映像）

そしてこちらは、野馬追とともに生きる地域の心意気を伝えた動画です。

 

 

今年も感じました。

私が初めて野馬追に触れたのは、2012年の夏。

 

震災の直後、原発事故の影響を受けながらもこのお祭りをたやすことなく

形を変えながらも続けてきた、執行委員長（当時の、桜井勝延　南相馬市長）の口上に

市役所２丁目の交差点で感動しました。

 

この動画の中でも、相馬藩の若殿がおっしゃっていますが

「これよりも大変な時をくぐり抜けてきたんだ。その遺伝子が私たちにはある」と。

 

 

そんな脈々と受け継がれる相馬魂を、毎年「野馬追」というお祭りで開花させる。

 

 

そこには騎馬武者４００騎余りの参加のみならず、

そこに携わる各家々のお支度から、

街の人々の準備、片付け、

遠方より来られる方々へのおもてなし、

さまざまな役割を、それぞれが担います。

 

 

まるで、大きな舞台の公演を、街全体がしているかのようです。

 

 

私たちのような、庶民、それも女子供の役割は、

やはりここでも、歌い、踊ることでした。

 

お祭りの1日目の夜、大きな商店街の道を通行止めにして

盆踊りのパレードを行います。

今年はコロナの影響もなくなり約2000人の市民がパレードに参加しました。

きっと平安時代にも、こうやって

騎馬武者の皆さんを応援するかのように、

歌い踊る人々がいたと思います。

 

街全体で開催される、時代絵巻物。

 

 

それぞれの人々が、このお祭りの大きな絵巻物の中の人物像を描きます。
このお祭りに参加しない、という人さえも、その役。

 

なので、この地方には、ずっとずっっと

ステージに立つ、自分が何の役なのか、を知る

風潮があるように思います。

 

ステージを作る側

ステージに立つ側

ステージを応援する側

ステージを見守る側

ステージを、横目で見てる側（笑

 

 

人それぞれですが、やはり基本は、

何かをクリエイションしたり、つくり上げることが大好きな人々。

 

 

そんな南相馬魂が、新しいエンターテインメントをクリエイションしようと

一致団結することは、とても自然なことだと感じます。

 

 

今日もこれから、南相馬フェスの実行委員会です。

フェス本番に向けて、一歩、一歩、進んでいきます。

 

少し、この記事の拡散が少ないですね。

明日からまた、思いをしっかり綴っていきますので、

どうかよろしくお願いいたします！！