北前船の寄港地『三国湊』の日常をアートと巡る、地域芸術祭ミナゲイ

 

 

 

   第一回開催の湊ノ芸術祭2023

 

『アートを通じてまちと人が対話するまつり』をテーマに2023年10月20日～29日の期間で第一回湊ノ芸術祭を開催。三国湊エリアに点在する空き家やリノベーション物件など、計６つの物件や野外会場で芸術作品の展示。また、まちなかに存在する資源を巡るガイドマップの作成や、かつての日常の景色をテーマとしたイベントなどを行いました。

 

 

 

 

   湊ノ芸術祭とは

 

私たちは、３つの目標を設定しています。

 

1. 新たな視点でまちの資源を捉え評価すること

2. その価値を第三者に対して体感できるかたちにすること

3. 地域内外に広く届け、将来的にまちに関わる人材を獲得すること

 

私たちが活動する三国湊エリアでは、現在人口減少による空き家・空き地等の低未利用空間の増加や文化施設の減少が進んでおり、それに伴って地域内で体験できる歴史文化や観光コンテンツの縮小・減少が課題となっています。

その一方で、散逸しつつあるとはいえ、歴史ある建物や美しい風景、北陸三大祭りである三国祭など多くの魅力が残っており、リノベーション事例や住民主導のまちづくり活動も積み重ねられています。

そこで私たちは、今あるこのまちの魅力をしかと見つめ直すこと、新たな見方を提案すること、新たな切り口でそれらを表現することを計画し、芸術祭という形となって昨年、湊ノ芸術祭2023が開催されました。

 

 

 

 

   2024湊ノ芸術祭

 

●日時：2024年10月5日(土)〜6日(日) 、12日(土)〜14日(月)

●場所：坂井市三国湊地区

●主催：合同会社LIGHT HOUSE、一般社団法人アーバンデザインセンター坂井

 

展示会場となる空き家は三国湊エリアに多く点在しています。建物の間取りや素材、細かな意匠にも、三国がかつて繁栄した名残や当時の暮らしの欠片が残されています。しかしその多くは長い間使われておらず、屋根の痛みや建具の不具合があったり、家財が放置されていたり、電気や水道が止まっていたり、多くの課題を抱えています。

2023年の湊ノ芸術祭でも空き家を会場として作品展示を行いましたが、資金的な限界から十分な空間演出やアーティストへの活動支援が行えず、作品演出の面でも空き家活用の面でも心残りがありました。2024年度の湊ノ芸術祭では、少しでも多くの空き家を会場として開いて、その空間特性を活かしてアーティストの作品を引き立てる空間演出を行いたいと思っております。それは、地域の魅力を最大限に引き出すためであり、来場いただく皆様により良い時間を過ごしていただくためであり、参加するアーティストに本芸術祭だからこそ得られる手応えを感じてもらうためでもあります。

 

具体的な実施内容

 

 

 

 

   クラウドファンディングを実施する理由

 

本事業は、文化庁の令和6年度アートプロジェクト支援事業助成金に採択をいただき実施いたします。

文化庁の令和6年度アートプロジェクト支援事業助成金の性質上使用用途が限られた予算であったことにより、私たちが目指す地域芸術祭の景色をつくるべくクラウドファンディングの実施に踏み切りました。

つきましては、本事業は以下の様に予算用途を分け、アートプロジェクト支援事業助成金外経費として使用させていただきます。

 

・文化庁アートプロジェクト支援事業助成金　

→アーティストによる作品制作費用、謝礼、移動滞在費用

 

・クラウドファンディング＋自己支出金　

→展示空間となるまちなか空間整備、各種イベント企画

 

クラウドファンディング資金使途詳細

 

（用途）

クラウドファンディングでご支援いただいたお金は、湊ノ芸術祭展示会場として暫定利用予定の古民家整備に利用させていただきます。

一件でも多くの古民家を、空気を入れて水道を通し灯をともすことで、ありし日の景色を取り戻すと共に、実測と３Dデータ化を行いデータ公開を行い空家マッチングへ繋げることが狙いです。

 

（内訳）

空家清掃、残留物運び出し、整理　150,000円

小修繕、電気水道の開通　　　　　150,000円

実測、データ化、ツアー企画　　　130,000円

手数料　　　　　　　　　　　　　70,000円

合計　　　　　　　　　　　　　　500,000円

 

 

 

   運営組織

 

 

 

湊ノ芸術祭実行委員会

福井県坂井市三国町を拠点に活動する合同会社LIGHT HOUSEと一般社団法人アーバンデザインセンター坂井の二つの組織が主体となり構成されています。

湊ノ芸術祭公式SNS

湊ノ芸術祭公式 HP

 

合同会社LIGHT HOUSE

設計デザインと不動産企画を主軸に、三国町にて築100年の廃旅館をリノベーションしてゲストハウス兼コミュニティスペースとして運用を行っています。そのまちにあるポテンシャルを題材にした付加価値の創出をテーマに空間、家具、イベント、コミュニティのデザインを一貫して行っています。

LIGHT HOUSE 公式SNS

 

一般社団法人アーバンデザインセンター坂井

公・民・学が連携したまちづくりを推進するプラットフォームとして、人口減少に伴う空き家・空き地の増加による歴史的な町並みの消失など、地域が抱える多様な課題に対して戦略の立案と実践を推進しています。まちづくりに関わる計画策定支援、人材育成、歴史的資源の再生、社会実験などを行います。

UDCS 公式HP

UDCS 公式SNS

 

 

 

   実行委員会からのメッセージ

 

 

 

このまちにある当たり前の風景は、ただ当たり前にあるものではなく長い歴史と先人の築いた文化により醸成された豊かで儚いものです。その価値に気づき、目を凝らし、新たな視点をもって表現するためには、多くの外からの目、知恵、技術が、地域の愛と誇りと混ざり合い、泥臭くもがく過程が必要だと感じ、この企画を主催するに至りました。ただ堅苦しいだけでなく、このまちの面白いものをもっと面白くしたい！という単純な動機でもあります。来場される皆様には、大いに楽しんでいただけるよう努力いたします。そのうちの何人かが、来年の2025年湊ノ芸術祭を共にしていただけたら幸いです。

 

 

 

   お知らせ

 

プロジェクト成立後、天災等やむを得ない事情（緊急事態宣言などコロナウイルスによる影響を含む）によりイベントが開催できなかった場合は、開催の延期を行います。リターンにてお届けしたチケットは延期後も同じチケットをお使いいただけます。

 

 

 

   応援コメント

 

福井県および(公財)福井県文化振興事業団が実施する「令和6年度アートプロジェクト支援事業助成金」による支援を受けています。