プロジェクト概要

 

ラオスでは、図画工作の授業はありません。

紙も画材もないために、ほとんどの子どもが絵を描いたことがありません。

 

子どもが図画工作を経験することは、子どもの情緒面での成長を促し、想像力や創造力、洞察力を養う、とても大切な教育カリキュラムです。しかし、ラオスでは約4人に1人が、1日1ドル以下の収入しかありません。無論学校には紙も画材もないために、ほとんどの子どもが水彩画の絵を描いたことがありません。芸術としての絵に触れたこともありません。

そこで、今回私たち民際センターが主催する「ポントゥン村美術部プロジェクト」では、アーティストの日比野克彦さんにご協力をいただき、ラオスの子どもたちに図画工作のワークショップを開催したいと思います。

アートは貧しい途上国の支援の中で一番、大切なものではないかもしれません。しかし、子どもたちが創作活動を通じて、自分と他者、社会や世界とのつながりを認識し、新しい世界観を知ること、それは彼らがこれから生きていく中でとても意義あることだと思うのです。

 

絵は、その絵を描いていた時の時間と空間に私たちを引き戻してくれます。

ラオスの子どもたちに、絵を描くこと・創作することの楽しさを味わってもらうため、皆さまのお力を貸していただけないでしょうか。どんなアートをするのかは現地に行って子供たちと話し合って決めたいと思います。

 

(熱心に子供たちに人物画の書き方を教える日比野さん)

 

はじめまして、一般財団法人民際センターの長千佳史です。民際センターは、経済的に貧しく学校に通えない子どもたちに、教育支援を行う国際協力NGOです。今回、アーティストであり東京芸術大学教授の日比野克彦さんにご協力を頂き、ラオスで図画工作ワークショップを開催することになりました。「ひとはなぜ絵を描くのか?」を追求してこられた日比野さんが、アートを生活の中に取り入れていくことの大切さに共感してくださり、今回のプロジェクト実現につながりました。

 

 

ラオスという国は、東南アジアの最貧国と位置づけられています。学齢期の小学校就学率は76.1%、初頭教育終了率は62%、地方では5割に満たない県もあります。そのため、ラオスでは、図画工作の授業はありません。紙も画材もないために、ほとんどの子どもが水彩画の絵を描いたことがありません。芸術としての絵に触れたこともありません。初等教育(読み・書き・計算)の充実は大切な取り組みですが、同時にラオスの子どもたちがアートに触れあう時間をもって欲しい、という願いから、私たちはラオスで図画工作のワークショップを行うこととしました。

 

 

第一回ポントゥン村美術部プロジェクト

 

2010年9月16日から22日の一週間、アーティストであり東京芸術大学の教授である日比野克彦さんがラオスを訪れました。民際センターとのコラボレーションにより、18日から20日の3日間、5年生を対象に、図画工作のワークショップを開催しました。

 

(第一回ワークショップの様子)

 

ワークショップは、日比野さんが基本的な道具の使い方などを教えたのち、学校の前の林に机を出し、2人1組でお互いの顔を模写するという青空教室として行われました。子どもたちは、これまでほとんど絵を描いたことがなく、水彩画はもちろん始めて。絵筆を使う体験に目を輝かせていました。また、5年生以外の子どもたちも沢山集まり、興味深げにその様子を見つめていました。そして最後には、描いた絵を木々に巻きつけ、描かれた本人がそれに並ぶという、子どもたちにとっても忘れられない思い出となるフィナーレで締めくくられました。子どもたちが描いた作品のみならず、そこで過ごした村人や子どもとの時間や空間そのものがアート作品であるような、素敵なワークショップとなりました。

 

 

 

絵を見れば、その時の時間と空間に戻れる

ラオスの子どもたちにも、その体験を味わってほしい

 

今回、第一回目に続き第二回目のワークショップを開催予定です。今回は、芸術を楽しむ!をコンセプトに芸術の楽しみを情報発信しているサイト「おとなの芸術村」のメンバーの方々にもご協力いただける予定です。子どもたちに絵の楽しさを存分に感じてもらうのはもちろんのこと、日本の中高年の方々にもラオスでのワークショップ開催を通じて、アートを通じたやりがいを感じてもらいたい思います。

 

 

絵を描くということは、見る力を養うこと。見て描くことは、相手のことを考え、相手を思いやり、相手に自分の気持ちを伝えることです。子どもたちが創作活動を通じて、自分と他者、社会や世界とのつながりを認識し、新しい世界観を知る、それは彼らがこれから生きていく中でとても意義あることだと思っています。大人になって、子どもの頃に描いた絵を見て、時間と空間を超えてその頃の自分を思い出す、そんなかけがえのない時間を持ってほしいと願っています。

 

子どもたちが自身の創作活動を通じて新しい世界観を知るきっかを作るため、

皆さまのご支援をどうかよろしくお願いします。

 

(自分たちで初めて描いた絵を木に貼って)

 

日比野克彦

 

 

1958年岐阜市生まれ。東京藝術大学大学院修了。大学在学中にダンボール作品で注目を浴び、国内外で個展・グループ展を多数開催する他、パブリックアート・舞台美術など、多岐にわたる分野で活動中。近年は各地で一般参加者とその地域の特性を生かしたワークショップを多く行っている。

 

 

【第2回「ポントゥン村美術部」ラオスワークショップ概要】

渡航日程:2012年11月24日~11月30日

ワークショップ日程:2012年11月26日~11月27日予定

場所:ラオスサワンナケート県ウトゥムポーン郡ポントゥン村

対象:ポントゥン村小学校小学5年生約60名

概要:校庭に机椅子を出しての青空教室。昨年は、小学生が2人1組になり、お互いの顔・背景の景色を水彩絵の具で描いたり、描いた絵を木に貼り、自然の中での展覧会を実施しました。

 

 

このワークショップに参加したい方は (http://www.geijutsumura.net/laos.html

・カフェヒビノネットワーク (http://www.hibino.cc/

・民際センターHP (http://www.minsai.org/

・おとなの芸術村HP (http://www.geijutsumura.net/

・日比野ワークショップ PHOTO GALLERY (http://photo-can-do.com/lao/lao.html

 


最新の新着情報