プロジェクト概要

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インドのフォークアート「ミティラー画」
世界一と評されるコレクションを誇る美術館

 

ページをご覧いただきありがとうございます。新潟県十日町市にありますミティラー美術館の館長の長谷川時夫です。

ミティラー美術館は、十日町市の市街地より8kmほど山に入った中山間地、すぐ近くには大池という名の池があり、濃緑の森に囲まれた静かで美しい自然環境に位置しています。冬には3mから多い年では4mの積雪に覆われる厳しい自然環境の地でもあります。

 

1982年に旧大池小学校の木造校舎を美術館として開館し、インドのフォークアート、ミティラー画、ワルリー画を主要コレクションとして常設展示しています。

 

これまで何度も豪雪に見舞われ、2004年10月には新潟県中越大震災で被災し、休館を余儀なくされましたが、ボランティアはじめ多くの方々からの温かいご協力、ご支援により復旧し、開館から37年を迎えることができました。

 

当館のコレクションは、開館から5年後に、ミティラー画の振興に貢献したインディラ・ガンディー首相のインド文化遺産関係首相顧問のププル・ジャヤカル女史より、「ミティラー画の質と量において世界で比することのできないコレクション」と評されました。

 

また、本年サンジャイ・クマール・ヴァルマ駐日インド大使が十日町市長とお話しした際に、「ミティラー美術館のミティラー画のコレクションは世界一です」と仰っていただきました。

 

 

ミティラー画とは?

 

ミティラー画はインドで起きた奇跡と言えます。1966~67年の干ばつ時の救済策として、ビハール州の貧しい女性たちに紙や布が渡されて美術運動が始まりました。3千年にわたって母から娘へと伝承されてきた壁画、床画が民俗アートとして蘇ったのです。

 

ヤムナー・デーヴィー作「太陽と月の儀礼」

 

ミティラー画では、太陽は最強の神様です。出産などの大事な願い事には、描き手は冷たい池に体を沈め、昇る太陽に祈願します。満月の時には、ラーマーヤナ経典(叙事詩)を読み、月に祈ります。


壁に描く神々は、日本でいえば鬼瓦と同様、家族を守護する役割を果たします。神々を勧請するアリパンと呼ばれる床画は、日本でいえば、地鎮祭の榊のようなもの。このような自然との深いコミュニケーションを持つ絵画はコスモロジーを感じさせ、現代社会に魅力ある絵画です。

 

ゴーダーワリー・ダッタ作「チャクラ」

 

ミティラー美術館のあゆみ

 

▷開館まで

私は、ニュージャズ、ニューロック、現代音楽を超えた新しい音楽を創ろうとする6人の仲間と「タージ・マハル旅行団」というグループを1969年に結成し、音楽活動を行っていく中で、1年間のヨーロッパ公演活動を実現しました。

 

ヨーロッパから帰国した時、当時光化学スモッグが世界で一番酷いと言われた東京には住めないことを実感し、美しい月を求めて新潟県は十日町市大池の雪深い森に移り住んだのです。

 

その8年後、過疎地であった地域のコミュニティの中心となっていた大池小学校の廃校が決まり、大池の開発計画が起こりました。

 

私は自然に手を付けない代替案を提案。開発はストップし、行政の英断により廃校の小学校を「宇宙観を基本とする社会教育」の場として使わせてもらうこととなりました。

 

その頃、インド帰りの若者が持ってきたミティラー画がきっかけとなり、調査で入った現地で、インド・フォークアートを代表するミティラー画家のガンガー・デーヴィーさんと出会い、「私たちを、貧しい描き手を助けて」と請われたことをきっかけに、ミティラー美術館を1982年に設立したのです。

 

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ミティラー美術館内の様子

 

▷開館後

たとえ小さな美術館でも一堂にきちんと集めればいつか世の中の役に立つのではと考え、収集、調査、展示を継続し、1988年以降は本国より描き手を招待し、日本各地での展覧会の他、美術館に滞在(アーティスト・イン・レジデンス)して作品が生まれていきました。

 

当時のインドの村落は貧困や災害、古い因習などのさまざまな問題を抱えていました。描き手たちにとって、ミティラー美術館はオアシスの如くで、私の家族やスタッフ、全国各地での開催者らの温かいもてなしを受け、またインドでは見ることができない他のアーティストたちの優れた作品に触れていきました。

 

 

ほぼ毎年2名ずつミティラー・アーティストを招待しました。冬の時期を除いて6ヶ月近くも滞在し、全国で開催される展覧会の会場で永久保存用に用意された特別なボードやキャンバスに制作していただきました。

 

この制作活動を通して、日本でミティラー画およびワルリー画の創造的で人々を感動させる新しい作品が生まれることになっていきました。

 

制作室でミティラー画を描くシャーンティ・デーヴィーさん

 

美術館を訪れる子どもたちのために
汲み取り式トイレを水洗トイレにしたい

 

今回のプロジェクトでは皆様のお力をお借りして、美術館のトイレを水洗トイレにしたいと考えております。

 

年月と共に建物は老朽化し、災害による被害なども加わって、傷みは多くなっています。その都度修復して、古いながらも木造の温かみのある風情が、ここの自然環境にマッチし魅力の一つとなってはいます。


ところが、ここ数年、美術館の来館者の中で中学生以下のお子様が、旧来の汲み取り式のトイレで用が足せないという事があまりに多くなってきました。

 

外のどこでやってもいいよ、と声をかけてはみるのですが、できない!というお子様を見かねて早々にお帰りになるお客様。生まれてから一度も汲み取り式のトイレを使ったことがないので、すみません、と言われる親御さん。やっと辿り着いた施設で用を足そうとしたらできなかったというのは、申し訳なく思っています。

ここは下水道のない中山間地で、一般家庭であれば浄化槽設置など補助の対象となるのですが、十日町市から借りている校舎のため、維持管理は自分たちで行うことが条件となっています。ただ、自分たちで手がけるには経済的に非常に厳しく、これまでなかなか水洗トイレに変えることができませんでした。

 

冬期の凍結に配慮し、できるだけ費用を抑えるために、最低個数で対応するプランを考えていますが、今ある便槽を埋めて浄化槽工事が必要なため、新たな水洗トイレを設置する費用として330万円が必要です。雪の深くなる時期に間に合わせるため、2019年11月末までに工事を完了したいと思っています。

 

皆さま、どうかご支援いただけませんでしょうか。

 

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ミティラー画を多くの人に届け、未来に継承する


当館の来館者はさまざまで、家族連れも多く、できる限り早く安心して利用いただけるトイレに整備したいと考えています。雨漏りもひどいので、また今後の大きな課題となりますが、まずはトイレが解決できることが一歩です。


インドの勲章パドマ・シュリを受賞したミティラー画のガンガー・デーヴィーさん、ゴーダーワリー・ダッタさん、ワルリー画のジヴヤ・ソーマ・マーシェさんなどの貴重な作品群は、インドおよび世界でも見る事ができないといっても過言ではありません。 

美しい自然環境をいかし、木造校舎を維持しながら、新たな創造的作品制作の場として、観覧の場としてのサステイナブルな美術館活動は一つの文化創造のモデルとして活用、評価されるべきものと思っております。

当館の世界で比することのできないコレクションは地域の宝、日本の宝の一つでもあります。未来を担う子どもたちにこそ、この絵画を見てもらいたいと思っています。


皆さまのご支援によって、子どもから大人まで安心して来館していただける環境を整え、より多くの方々にこの歴史的な価値の高いすばらしい作品群に触れていただく機会を増していければと思います。ご支援よろしくお願いいたします。

 

大池と手前の小池に咲く蓮の花

 

ミティラー美術館について

 

濃緑の森にある小学校を美術館にしたもので、ミティラー画2,000点のほか日本に来て描かれた作品および大作300点、ほかにインド先住民族ワルリー画、テラコッタ等を所蔵し、常設公開しています。

 

世界に散逸していくこの絵画を一堂に集めることを目的になされたコレクションは、インド政府よりその質と量において世界に類がないと高く評価されています。
 

<利用案内>
入館料:大人500円、中学~大学生300円
開館時間:午前10時~午後6時
休館日:火曜日(祝・祭日の場合はその翌日)、年末年始

 

<交通案内>

住所:〒948-0018 新潟県十日町市大池265


東京方面より:上越新幹線越後湯沢下車→ほくほく線十日町駅下車→タクシー(15分)
JR飯山線十日町駅下車→タクシー(15分)
JR上越線長岡駅下車→越後交通バス(約1時間)本町3丁目下車→タクシー(15分)
関越自動車道 東京方面より六日町インターで降り、十日町方面へ
関越自動車道 新潟方面より越後川口インターで降り、十日町方面へ
新潟交通高速バスで新潟より2時間20分→本町3丁目下車→タクシー(15分)
ほくほく線十日町駅よりタクシー15分 または 美佐島駅よりタクシー7分

 


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