皆、いつか寝たきりに…。手元に物が届くロボットアームを開発したい！

第一目標達成のお礼とネクストゴールへのご協力のお願い

 

おかげさまで、目標金額の315万円を達成することができました。

ご支援いただいた皆様、誠にありがとうございます！

 

開発資金がなくなり、部品も高騰し、それでもあきらめたくないと、初クラウドファンディングを始めた所、こんなにも多くの皆さんに応援していただいて感動しています。

皆様のお陰で、隆子さんのご自宅に「手元に物が届くロボットアーム」を届けることができます！本当にありがとうございます！！

 

ただ、最終目標は寝たきりのすべての人が使えるようなロボットアームです。

そこで、もうお一人分の開発費を含めた500万円をネクストゴールとさせていただきたいと思います。

 

これまでは、隆子さんのご自宅に「汎用的な仕様になるように開発して」ロボットアームを設置するということを第一目標にしていました。

ですが、「私もいつか寝たきりになるかもしれない」「多くの人が救われるように」「だれもが過ごしやすい世界になるように」と、いただいた多くのご支援に、改めて隆子さん宅への設置だけでなく、多くの人に届けたいとの想いを強くしています。

 

障害者就労支援事業所アイ・コラボレーションで働く人には、寝たきりのかたが複数人いらっしゃいます。隆子さん以外のかたにもロボットアームを届けたいです。

症状の違うお一人お一人にロボットアームを届けることで、より皆が使いやすいロボットアームに近づくと思います。

 

仮にネクストゴールの金額を達成できなかった場合も、実用化に向けて、ご支援いただいた資金で実施できる範囲にて、実施させていただく予定でおります。

 

今一度の応援、ご支援・拡散していただけたら助かります。

 

皆さまの多大なご支援と、温かい沢山のメッセージに感無量です。心から感謝いたします！最後まで、引き続きどうぞよろしくお願い致します。

 

▼自分の思いどおりモノを取ることができれば、お母さんの負担が減ると思う

多数のプロジェクトの中から本ページをご覧いただき、誠にありがとうございます。

障害者就労支援事業所NPO法人アイ・コラボレーション神戸 理事長の板垣と申します。 

障害者就労支援事業所アイ・コラボレーションは、滋賀県、三重県、京都府、兵庫県に4法人あり、トータルでは100名近くの身体障害のある人が働いています。

 

その中には寝たきりの人も複数人いらっしゃいます。

 本プロジェクトは滋賀県のNPO法人アイ・コラボレーションに勤める日野隆子さんの希望を実現する為に発足しました。隆子さんは寝たきりで、移動はストレッチャーです。

通勤は、お母さんに送迎をしてもらっています。仕事では絵を描いています。下の絵は、隆子さんがパソコンで描いた作品です。

 

隆子さんは、私生活ではテレビや動画を見たり、インターネットで物を購入したり、コロナ前にはコンサートにも行っていました。隆子さんは沢山のことができます。

ですが、ベットのすぐ傍にあるモノを手を伸ばして取ることはできません。

 

お母さんと２人暮らしで、身の回りのことはお母さんがされています。隆子さんは、「自分の思いどおりにモノを取ることができれば、お母さんの負担が減ると思う」と話しています。

 

※本プロジェクトは日野隆子さんのご同意をいただいて実施します。

 

▼開発チームのご紹介

隆子さんの「自分の意思でモノをとりたい」という願いを叶える為、手元までモノが届くロボットアームを開発するチームを結成しました！

 

「モノトドーク」開発チーム

• 電子回路・メカトロに関する技術
  有限会社CCR　社長　大岡、技術者　内山、技術者　北川
• 音声操作に関する技術
  TOA株式会社 技術者　池内、プランナー　小川
• プランナー
  株式会社Qrethon　代表　小川
• コンダクター
  NPO法人アイ・コラボレーション 理事長　板垣、理事　北山、アドバイザー　園

 

▼試作動画

私達開発チームのメンバーの中には、自分の祖父母や両親や大切な身内が寝たきりになった経験を持つ人が複数います。

隆子さんの話を聞きいたメンバーの一人が「あの時にモノトドークがあれば介護する側、される側、どちらも助かったと思う」と言うと、メンバーの多くが頷き、「モノトドークは多くの人にとって有用なシステムになる」と感じました。

開発にあたっては、まず「肘の関節が動かず、手首と指先のみが動く隆子さんの手元に物を届ける方法」を考えました。

ロボットアームを調べた所、スプーンで食べ物を口元まで持っていって食べさせてくれるという繊細な動きができる高機能なものが海外にありました。価格は約500万円だそうです。

他にもロボットアームは複数ありましたが、高価で高機能か、安価でおもちゃのようかのどちらかでした。 そこで私達は、ただ「物を手元に届ける」機能に特化した安価で汎用的なロボットアームの開発・実用化を目指し、試作を試みました。動画をご覧ください（別ウィンドウで開きます）。

 

▼実用化へ向けてのお願い

試作を隆子さんの自宅で動かしてみて、実用化の前に、まず隆子さんがご利用するにあたっても、改善すべきことがあると分かりました。

1. 移動用ストレッチャーに移乗する時には、モノトドークをお母さんがのけられるようにする。
2. 置けるスペースは、幅20cm。その幅で長いアームを支える。
3. 軽く安価にする為に、試作よりも関節を減らす。
4. 「手などが当たったら止まる」「機械にカバーや塗装をする」などの安全性を確保する。
5. 隆子さんが使い慣れているスマートスピーカーで操作できるようにする。

これまでの試作は、自己費用で行ってきました。もう少しで、まず隆子さんのご自宅での運用が可能になります。ですが、現在部品は高騰しており、今後の改善と、実用化に向けての資金がありません。

 

だれもが寝たきりになる可能性があります。もし、いつか寝たきりになった時、モノを手元に届けてくれる「モノトドーク」は、あなた自身またはあなたの大切な人の「自分の意思でモノをとりたい」という願いを叶えてくれるロボットアームになるかもしれないのです。

 

だれも取り残さない世の中を目指して、モノトドークの開発を進めるために、どうかご協力をよろしくお願いいたします。 

 

▼試作から改善した設計図・システム図

• 設計図（PDF）
• システム図（PDF）

 

▼ご挨拶

 

NPO法人アイ・コラボレーション神戸　理事長　板垣宏明

私も障害者です。外の移動は電動車いすを使っていて、家ではほふく前進で移動しています。一度ベットに入ると、モノを取りに動くのは大変で、このモノトドークの実用化を大変期待しています。隆子さんが若くして寝たきりであることによって生まれてくる沢山のニーズやアイデア、それにより開発される製品に、私自身やみなさんも、助けられる日が来るかもしれません。ぜひ、隆子さんの「自分の意思でモノをとりたい」という願いを叶える為、手元までモノが届くロボットアームの開発にご協力よろしくお願いいたします。

 

▼応援メッセージ

TOA株式会社 池内 亮太

たかちゃんとは、NPO法人アイ・コラボレーション神戸主催の「わたし達の未来をつくるアイデアソン・ハッカソン」で知り合い、打合せやたかちゃんの家での試作品の動作確認など、モノトドークの開発を一緒に取り組んでいます。私は元々スマートスピーカーなどの音声操作の開発に取り組んできましたが、このモノトドークは特にやりがいを感じながら楽しんで取り組んでいます。というのも、実際に身近なたかちゃんの生活に役立つことができるからです。そして、たかちゃん以外の方にもこのしくみが役立つことを願っています。みなさんからも応援よろしくおねがいします。

 

株式会社Qrethon 代表　小川 清誠 (オガワソン)

たかちゃんとは、「わたし達の未来をつくるアイデアソン・ハッカソン」でご一緒させていただきました。たかちゃんが使われている大きな車いすは自分でも中々見たこともなく移動なども大変そうと思いました。自分でやれることはやりたいという気持ちがやり取りの中で感じとり、何か新しいアイデアを出したいと考えていきました。その何回かやり取りさせていただいておりますがタカちゃんは素晴らしい絵が描けます。そんなタカちゃんのやる気のために皆さまの応援をいただければ幸いです。

 

NPO法人アイ・コラボレーション神戸　理事　北山ともこ

たかちゃんとは、もう20年来の友達です。滋賀と兵庫なので、頻繁に会うことは難しいですが、コロナになる前は毎年一緒にルミナリエに行っていました。たかちゃんのお母さんは、昔から「うち（私）が（介助）するから大丈夫！」とおっしゃいます。本当にお母さんにとっては大丈夫なのかもしれないですし、優しく明るいお母さんなので、しんどい時も態度に出さないのかもしれません。でも、たかちゃんは「お母さんの負担が減ることが嬉しい」と、モノトドーク完成を楽しみにしてくれています。早くたかちゃんに届けたいです。皆さん、ご協力何卒よろしくお願いいたします。