ピューマの新ペア応援プロジェクト

盛岡市動物公園・飼育係　ピューマ担当　山本祐子です。

　当園初めてのクラウドファンディング「ピューマの新ペア応援プロジェクト」、残すところあと27時間となりました。これまでの皆様からの温かいご支援に対しまして心からお礼申し上げます。長かったようであっという間の35日間になりそうです。皆様からの温かいご支援と応援コメントのおかげです。ありがとうございます！

　さて、皆様に嬉しいご報告があります。当園で飼育しているピューマのオス“タフ”のお嫁さんとして、静岡市立日本平動物園からメスの“ニーナ”が、本日無事到着しました！！

　今日の盛岡は朝から小雨が降り続いていました。小雨の中、“ニーナ”が収容されている輸送箱をピューマ舎寝室前に設置して扉を開放すると、周りを見渡した後すんなりと寝室内に移動してくれました。そして初めて入る寝室の中を探索し始めたので、もう少し落ち着くまでそっとしておこうと、その場を離れました。動物たちは、環境が変わると数日間餌を食べなくなることもあります。その状況も覚悟しつつ、しばらくしてから“ニーナ”の様子を見に行くと…「あ、食べてる」。１日分の餌の半分以上をすでに食べていました。安心したような、拍子抜けしたような…いかにもおてんばな“ニーナ”らしい様子についつい笑ってしまいました。夕方になると段々緊張も解けてきたのか飼育担当者の動きを気にするようになり、目が合った時に声をかけると威嚇してくることも…。（威嚇されてもカワイイのですが。）それでも好奇心には勝てないのか、飼育担当者の動きに付いて来ては何かとチェックをしている“ニーナ”なのでした。

　これから盛岡の仲間としてどんな表情を、どんな行動を見せてくれるのか、今から楽しみです。“ニーナ”は輸送中も落ち着いていて、輸送箱の中で寝ていることもあったそうなので、比較的早く新しい環境に慣れてくれるのではないかと思っています。

　一方、お嫁さんが来たことになんとなく気づいているような…気づいていないような…のオス“タフ”は、“ニーナ”搬入作業の影響で「慎重さ」が少し増したようですが、搬入作業後はいつも通り運動場で過ごし、いつもよりほんの少しだけ慎重に寝室に戻って来て、いつも通り餌を完食していました。“ニーナ”とのご対面を果たせば、「シャイ」で「慎重」なところも変わるような気がしています。新しい仲間ができた、これからの“タフ”にも期待しています。

　今後は“ニーナ”の状態を見ながら運動場に出る練習をする予定ですが、当面はオスの“タフ”と交代で運動場に出ることになります。２頭が大人になり、繁殖可能になるまで同居は楽しみにして、もう少しお待ち下さい。（令和２年の開園後、しばらくは午前中に“ニーナ”、午後に“タフ”を運動場に出す予定です。）

　開園したらピューマに会いに来てくださいね！

残りあと27時間！最後の最後までピューマ新ペアの応援をよろしくお願いいたします！

盛岡市動物公園

ピューマの “ニーナ” と “タフ” と ピューマ担当 山本祐子

※画像は全て今日の“ニーナ”です