人間国宝|狂言師・野村万作、芸境の神髄を刻む「映像制作」にご支援を

人間国宝|狂言師・野村万作、芸境の神髄を刻む「映像制作」にご支援を

支援総額

25,610,000

目標金額 6,000,000円

支援者
608人
募集終了日
2024年8月19日

    https://readyfor.jp/projects/moviekawakami?sns_share_token=&utm_source=pj_share_url&utm_medium=social
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note

プロジェクト本文

クラウドファンディング最後まで走り続けます!!

残り期間も僅かとなりました!

目指せ、2・418万円(よいやよいや)!!

 

皆様からのご支援、本当に本当にありがとうございます。

お陰さまで第三目標としておりました2000万円を8月16日に達成いたしました!!

 

記録映画 狂言「川上」製作プロジェクトに多大なる共感と支援をいただき感謝しかございません。支援者数も400人を突破し、多くの方々にプロジェクトが広がっていることを嬉しく感じております。

 

万作の芸境の神髄を映像として「有形」に残すには、今しかない。あらためてそのように思っております。プロジェクトの期間は8月19日まで。残すところ2日となります。

 

今回のプロジェクトは本映画の制作経費が3000万円以上、さらに国内上映や、海外映画祭への出展なども予定しており、まだまだ経費が必要です。狂言師・野村万作の至芸を有形の「映像作品」として残すために、そしてこの作品をより多くの方々にご覧いただくために、最後までご支援をお願いいたします。

 

最後の目標には2418万円を掲げたいと思います!

狂言で喝采のように用いられる「よいやよいや(418418)」というフレーズにかけて、この目標を達成した暁には、大いに皆様と今回のプロジェクトを讃え合えればと思います。ご支援は引き続き、映画製作に活用させていただきます。

 

どうぞ最後まで、皆様からのご支援・ご拡散をよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

万作の会

 

狂言師・野村万作の芸を後世に伝える

記録映画、狂言「川上」製作プロジェクト

 

 

昨秋、文化勲章を拝受いたしました。青天の霹靂でした。

 

これと申すも、日頃の皆様のご支援、また私の芸を育ててくれた亡き祖父、亡き父はもとより、斯道の諸先輩のおかげとの思いを深くしております。この思いを何か形にしなければと考えた時に、記念公演を催すことと共に、映像という半永久的に残るものを作ることを思い立ちました。

 

今の自分の芸を映像に残すのであれば何か。真っ先に思い浮かんだのが、昨年8月に訪問した、川上地蔵が祀られている奈良県川上村の美しい風景でした。

 

狂言「川上」の盲目の男が上ったであろう石段、本堂を抜ける清々しい風、美しい緑の木々。「川上」と共に、そのお話の元になったと言われているこの風景を映像に残せれば。このような思いで立ち上げた企画でございます。


皆様のご支援、ご協力を頂けますれば、大変ありがたく存じます。

 

野村 万作  

 

 

650年にわたり、生きとし生ける者の喜怒哀楽を笑いと共に表現し、人々の心を魅了し続けてきた「狂言」は、日本が世界に誇る伝統芸能です。

 

その第一人者であり、人間国宝の野村万作は、2023年文化勲章を受章致しました。万作が近年、ライフワークの1つとして取り組んでいるのが、盲目の男をシテ(主役)とし、和泉流のみに伝承されている狂言「川上」です。日本国内はもとより海外でも上演され、狂言の中でもひときわ切実に人間の真実を描き、万作の芸境の深淵を示すものとして、各地で高く評価されております。


このたび、万作の舞台の詳細な映像と共に、奈良県川上村や川上地蔵が安置されている金剛寺など物語の原風景も収録し、万作が長年追及してきた狂言「川上」の世界観を、その至芸と共に広く伝える記録映画を制作するため、クラウドファンディングを立ち上げることに致しました。


脚本・監督を務めるのは、映画「のぼうの城」やダンサー田中泯を追ったドキュメンタリー作品「名付けようのない踊り」で話題の犬童一心。93歳にして現役の狂言師として舞台に立つ万作の芸境を克明に記録し、後世に伝承することは、日本文化全体にとって非常に大きな意義を持つと考えております。


皆様のご支援、ご協力を賜わりますよう心よりお願い申し上げます。

 

万作の会

提供:公益財団法人ポーラ伝統文化振興財団

 

狂言とは

 

狂言は、今から650年ほど前、室町時代に能とともに成立した、日本特有の伝統芸能です。


奈良時代に中国から伝わった種種雑多な芸能が、平安時代中ごろには滑稽な芸能「猿楽(さるがく)」となり、さらに寺社芸能や農村の芸能、田楽、白拍子などの影響を受けながら姿を変えていきました。

 

現在のような上演形式になったのは江戸時代、幕府の式楽に定められてからのことです。
現在、狂言は能と合わせて、「能楽(のうがく)」と呼ばれ、「能楽」は2001年、ユネスコの世界無形文化遺産に登録されました。


能の多くが荘重・悲壮な内容であり、舞歌を中心とした幻想的・象徴的な劇であるのに対して、狂言はセリフとしぐさを中心とした写実的・喜劇的な対話劇です。

 

内容も現実に根ざし、登場人物も二、三人だけのものが多く、能と違って歴史上の人物もほとんど登場しません。おろかな大名、たくましい家来、ものほしげな僧、わわしい妻、こけおどしの山伏、愛しげな鬼、はては猿、狐、狸、蚊の精までが登場し、日常的な事柄のうちに、庶民の誰もが持っている生活感情の機微を洗練された笑いに表現しています。


能楽の大成者・世阿弥は、品のいい笑いを生み出す「幽玄の上階のをかし」であれと言っています。この狂言の笑いこそ真に人間らしい感情の表出であり、健康で大らかな人間への讃歌であると言えるでしょう。

 

 演目名「栗焼」
撮影・政川慎治(掲載写真全て)

 

夫婦の運命の選択を描く 狂言「川上」

 

狂言「川上」は、そんな中でも“笑い”をテーマにした一般的な狂言とは異なり、ある夫婦の運命の選択を描くシリアスな物語です。

 

10年程前に目を患い、盲目になった男は、霊験あらたかという「川上」の地蔵の話を聞き、参詣することにします。参篭の甲斐あって目は開きますが、地蔵のお告げは「連れ添う妻が悪縁ゆえ離別せよ」というものでした。迎えに来た妻はそれを聞いて腹を立て、地蔵をののしり、絶対に別れないと言い張ります。そこで究極の選択を迫られた夫の出した結論は…。

 

夢想による地蔵のお告げといった、狂言が成立した中世ならではの展開の中に、介護や夫婦愛といった現代にも通じる、時代を越えたテーマをはらんだ作品です。

 

野村万作の「川上」は、国内はもとより、2003年にアメリカ・ニューヨーク/ジャパン・ソサエティ、サンフランシスコ、ボストンで、2008年にワシントンDC/ケネディセンター、2009年にイタリア/ミラノピッコロ座、ローマ、2017年にアメリカ・ロサンゼルス/JACCC、2018年には中国・北京/天橋劇場で上演され、各地で絶賛されました。

 

 

稀代の狂言師・野村万作

 

野村万作は、六世野村万蔵の次男として、東京に生まれました。3歳で初舞台を踏み、本年芸歴90年を迎えます。五人兄弟のうち、3人が狂言師として父から厳しい指導を受け、殊に兄の万之丞(現・萬)とは切磋琢磨し成長をしました。


早稲田大学入学から卒業の頃には、兄と共に、古典はもちろん、異流共演や新作などさまざまな作品にチャレンジをします。武智鉄二演出『夕鶴』、民話劇『彦市ばなし』、前衛舞踊『月に憑かれたピエロ』などの作品です。また、1977年ネスカフェのテレビCMに『釣狐』を演じる姿で登場し、狂言の認知度を高めました。


そして、1956年初演以来、長きに渡り再演をくりかえしてきた「釣狐」の演技では、芸術祭大賞を受賞するなど数々の受賞歴を持ちます。


2007年には、軽妙洒脱かつ緻密な表現のなかに深い情感を湛える、品格ある芸は、狂言の一つの頂点を感じさせるとして「人間国宝」(重要無形文化財各個指定保持者)に認定されました。


さらに、狂言以外の演劇の新たな試みにもしばしば取り組み、『子午線の祀り』『秋江』『法螺侍』『敦―山月記・名人伝―』等に出演、現在に至る狂言隆盛の礎を築いてまいりました。近年では、『楢山節考』の再演に取り組み、大きな成果もあげております。 

 

それらの功績も評価され、2023年には文化勲章を受章するに至りました。

 

演目名「楢山節考」

 

「川上」の世界観を、その至芸と共に記録する

 

狂言「川上」を演じる公演当日を迎えた野村万作が、この映画の主人公です。


能楽堂への移動中、また楽屋に控える万作の脳裏に浮かぶ、これまでの日々、思い出の人々。
そして、万作が磨き上げてきた舞台「川上」が始まります。

 

物語を紡ぐのは、万作本人のナレーション。


過去と現在をつなぐ媒介として、山村浩二氏の手によるアニメーションも役割を果たします。

世界、そして後世の観客のために、英語と日本語の字幕も演出のひとつとして活用されます。
 


野村万作師の狂言を追いかけはじめてそろそろ15年になろうとするその時、万作先生から、こういった提案をいただけたことはこれ以上ない名誉と思っています。能楽堂を舞台に、『中継』ではない、『映画』としての表現をどこまでできるか、万作先生、そして『のぼうの城』でご一緒した尊敬する野村萬斎さんのお力を借り、挑んでいきたいと思います。

 

犬童 一心

 

 

映画概要

◆タイトル:野村万作文化勲章受章記念記録映画 狂言「川上」を通して伝える狂言の真髄(仮)

◆内容:

・狂言「川上」(出演:野村万作・野村萬斎)の舞台映像

・狂言師 野村万作について

・狂言「川上」の世界(奈良県川上村や川上地蔵のある金剛寺の様子、楽屋風景など)

◆企画・脚本・監督:犬童一心

◆監修: 野村万作、野村萬斎

◆協力: 奈良県川上村

◆製作:株式会社万作の会

◆総事業予算:3,000万円

◆クラウドファンディング目標金額:第一目標金額 600万円(資金使途:本事業の一部に充当)


◆映像制作スケジュール(予定)

2024年

・6月22日 「野村万作師文化勲章受章記念狂言会~狂言、舞歌と講演」 (宝生能楽堂) 収録

・7月5日 「川上」 単独映像収録(宝生能楽堂)

・7月下旬 奈良県川上村実景撮影

・編集開始

2025

・1月 先行完成試写会(クラウドファンディング支援者の方へのお披露目予定)

・4月 完成披露試写会

 

応援コメント

 

 

どうか御報謝を

 

伝統芸能と言うと人は自動的に受け継がれるもののように思うが、実際はそんなに簡単なことではない。


名優の子が名優なのではない。子はそれぞれに無一文から初めて自分の芸を構築しなければならない。伊勢神宮の遷宮は実は何度か途切れている。何代にも亘る継承はそれ自体が奇跡である。


野村万作は父である六世野村万蔵を見事に継承した。万作の子の萬斎もそれを実現しつつある(自慢ではないがぼくは三代の舞台を見ている)。


その万作が文化勲章の記念公演に取り上げたのが「川上」と聞いて感心した。


狂言の肝は笑いにあるが、しかしそれだけではない。「川上」には祈願があり成就があり、その後に怒りと悲哀が来て、しみじみとした終幕に至る。話に奥行きがあってとりわけ興趣が深い。


これを映画として残せば後世もまた法楽のお裾分けに与れる。皆様こぞって御報謝を、と奉加帳を持って回るかわりにこの一文をしたためる。

 

池澤 夏樹様(作家 )

 


 

 

今年、芸歴90年という万作先生の至芸は、その驚くべき身体性と共に人間の業を美しく慈悲深く芸として昇華した自然体で、観る者の心を豊かにしてくれます。

 

そんな私にとって夢のようだったのは、2007年国立能楽堂『原典・平家物語』から「木曾最期」を万作先生の木曾義仲、私の巴御前で同じ能舞台に立たせていただいたことです。万作先生の発する言葉は、柔らかく凛として格調があり自然体。吸う息、吐く息、一挙手一投足を見逃すまい聞き逃すまいと思う内、義仲を慕い憧れる巴御前の思いに自然となれたのは、万作先生が役としての存在力で引き上げてくださったお蔭で役者として貴重な経験でした。

 

私はこの20年来、万作先生のファンです。特に『川上』の。この『川上』を犬童一心監督が記録映画として映像化してくださるとのこと!

万作先生の狂言を拝見できることを心から幸せに思うと同時に、今回の記録映画ならではの魅力も、みなさんと一緒に楽しみにしております。

                                         

若村麻由美

 


- 注意事項 -

※ご支援確定後の返金やキャンセルは、ご対応致しかねます。

※ご支援確定後にアカウント情報を変更した場合でも、ご支援時に入力したお届け先の宛名と住所は変更されません (個別にご連絡をいただかない限り、原則としてご支援時に入力いただいた宛名と住所にリターンをお送りさせていただくことになります)のでご注意ください。

※支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合がございます。
※有効期限を設けているリターンについて、有効期限内にやむを得ない事情によりご案内が困難になった場合、ご返金は致しかねますのでご了承ください。

 

プロジェクト実行責任者:
野村 万作(株式会社万作の会)
プロジェクト実施完了日:
2025年4月30日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

野村万作が主演する狂言「川上」のドキュメンタリー映画制作

リスク&チャレンジ

プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
団体からの助成金、企業からの協賛金、自己資金にて充填する

あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!

    https://readyfor.jp/projects/moviekawakami?sns_share_token=&utm_source=pj_share_url&utm_medium=social
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note

プロフィール

あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!

    https://readyfor.jp/projects/moviekawakami?sns_share_token=&utm_source=pj_share_url&utm_medium=social
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note

リターン

30,000+システム利用料


【鑑賞】先行配信視聴+エンドロールへお名前掲載

【鑑賞】先行配信視聴+エンドロールへお名前掲載

◇先行配信視聴
◇エンドロールへお名前掲載(希望制)

◇御礼状
◇HPへお名前掲載(希望制|1年間)
◇チケットフォルダー(限定カラー/紫)

※先行配信視聴は2025年1月頃を予定。詳細は2024年11月末までにご連絡いたします。

申込数
48
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年1月

50,000+システム利用料


【鑑賞】先行配信視聴+本編DVD+メイキングDVD+エンドロールへお名前掲載

【鑑賞】先行配信視聴+本編DVD+メイキングDVD+エンドロールへお名前掲載

◇先行配信視聴
◇本編DVD &メイキングDVD
◇エンドロールへお名前掲載(希望制)

◇御礼状
◇HPへお名前掲載(希望制|1年間)
◇チケットフォルダー(限定カラー/紫)

※先行配信視聴は2025年1月頃を予定。詳細は2024年11月末までにご連絡いたします。

申込数
99
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年4月

30,000+システム利用料


【鑑賞】先行配信視聴+エンドロールへお名前掲載

【鑑賞】先行配信視聴+エンドロールへお名前掲載

◇先行配信視聴
◇エンドロールへお名前掲載(希望制)

◇御礼状
◇HPへお名前掲載(希望制|1年間)
◇チケットフォルダー(限定カラー/紫)

※先行配信視聴は2025年1月頃を予定。詳細は2024年11月末までにご連絡いたします。

申込数
48
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年1月

50,000+システム利用料


【鑑賞】先行配信視聴+本編DVD+メイキングDVD+エンドロールへお名前掲載

【鑑賞】先行配信視聴+本編DVD+メイキングDVD+エンドロールへお名前掲載

◇先行配信視聴
◇本編DVD &メイキングDVD
◇エンドロールへお名前掲載(希望制)

◇御礼状
◇HPへお名前掲載(希望制|1年間)
◇チケットフォルダー(限定カラー/紫)

※先行配信視聴は2025年1月頃を予定。詳細は2024年11月末までにご連絡いたします。

申込数
99
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年4月
1 ~ 1/ 22

プロフィール

あなたにおすすめのプロジェクト

注目のプロジェクト

もっと見る

新着のプロジェクト

もっと見る