次世代エネルギーで環境を改善し、子供たちに室戸の綺麗な海を繋げたい

 

ご挨拶

 

初めまして。

数ある中からこのページにお越しいただきありがとうございます。

 

台風シーズンになるとニュースの最大瞬間風速でよく耳にする高知県の室戸岬。

弊社は、太平洋が目の前に広がる風の強い室戸岬町にある製塩会社「室戸海洋深層水株式会社」です。

 

 

 

 

国内で5件目となる”室戸ユネスコ世界ジオパーク”に認定された室戸は、弘法大師ゆかりの地でもあり、四国八十八か所巡りで訪れるお遍路さんも多く、お接待文化を大切にしている土地です。

 

空海が修業し悟りを開いたと言われるパワースポット、日本最大級のレンズを備えた灯台、シーズンにはだるま朝日や夕日が見られるきれいな海岸線など、見どころもたくさんあります。

 

 

 

 

中でも、大地が隆起するダイナミックな地殻変動の様子を間近に観察できる室戸ジオパークのエリアは室戸市全域に広がります。

 

 

室戸半島の地質と地形の研究は現在も進行中で、世界各地から地質学者や地質学専攻の学生が訪れます。そして、この室戸ジオパークの地形が生んだ最大の恵みが室戸海洋深層水です。

 

海洋深層水は地球規模で循環している海水で、室戸海洋深層水は室戸岬沖で大陸棚にぶつかり海面に上昇してくる湧昇水の水深374ｍから取水しています。

 

弊社はこの室戸海洋深層水を最大限に活かした、体に優しい安全で安心できる商品の開発に取り組み、海洋深層水塩・にがり・濃縮海水などを製造販売しています。

 

そして、日々製造を行う中で直面した海にまつわる環境問題の解決に取り組んでいます。

 

今回は一人でも多くの方に現状の室戸市のことを知っていただき、さらには、室戸の、そして海の未来について考え機会になって欲しいと思い、クラウドファンディングに挑戦させていただきました。

 

少々長くなってしまいますが、どうか最後までご覧ください。

 

―　目次　―

1、プロジェクト立ち上げのきっかけ

2、海を守り、地球環境に優しい工場を作るために

3、深海の漁師、松尾拓哉さんに聞きます

4、リターン品について

5、最後に　～室戸ジオパークと海洋深層水～

 

 

プロジェクト立ち上げのきっかけ

 

弊社は、CO2を全く出さない地球環境に優しい工場を作ることを目標に事業を運営しております。

 

 

海から生まれた生命。人の身体のイオン成分は海水にとても近いものです。これは生命が海から生まれ人へと進化してきた証です。生物は海と深いつながりをもって生きています。その海を私達人間が汚し、環境を破壊してきました。

 

 

室戸市では、定期的に市民ボランティアが参加して、室戸岬の浜の一斉清掃が行われます。

各地域でも住民が率先して近くの浜の清掃を行っています。自分たちのエリアは日頃から意識してきれいにする。小さなことですが、これも環境を守る第一歩です。

 

そして、このプロジェクトはこれ以上我々の大切な海を汚さないよう、生態系や環境を守るために、海の町にある塩の工場から次世代のエネルギー化を発信するためのものです！  

 

このプロジェクトが成功し、弊社が地球に優しい工場のロールモデルとなることによって、今後環境が改善され、次世代エネルギーによる汚染の少ない地球が蘇ることを心より望んでいます。  

 

 

海を守り、地球環境に優しい工場を作るために

 

■ 現状の取り組み

 

塩づくりは、原材料である海水の塩分濃度が高ければ高いほど製塩効率は上がります。

海水の塩分濃度は3.2～3.5％なので、ここから逆浸透膜で塩分濃度を上げられれば一度の製塩で生成できる塩の量も比例して増えます。

 

効率よく量産でき、環境へ適合した省エネ化がカギになります。

弊社は平成25年より化石燃料の削減を目標に掲げ、平成27年にヒートポンプ方式の減圧濃縮装置を導入。

 

濃縮装置で93％、工場全体で76％の化石燃料の使用量の削減に成功し、平成28年度の経済産業省「省エネ大賞」では資源エネルギー長官表彰を高知県で初めて受賞しました。

 

更に平成30年より化石燃料と電気使用量の削減を目的に研究開発を進め、令和4年1月に高効率装置を導入し、電気使用量で前年対比30％、化石燃料で25％の削減に成功しています。

《一般財団法人　省エネルギセンター　省エネルギー　MARCH.2017　Vol.69/No.3掲載》

《一般社団法人　日本エレクトロヒートセンター　第11回エレクトロヒートシンポジウム掲載》

《高知県中小企業団体中央会　ヘンシモ　2017/10　Vol.199掲載》    

 

■ 今後の取り組み

 

次なるステージは化石燃料を使用しない製塩装置の設置計画です。

 

現在太陽光発電による製塩装置の開発を高知工科大学と共同研究で行っており、太陽光発電から自社使用への取り組みや、太陽熱温水器によって温めた海水を使用して濃縮過程を効率化し、更なる省エネ化～SDGｓを目指します。

 

【今後の実施事項】

①工場電力：太陽光発電の導入

②製塩釜：電気式ボイラーへの交換

③海水与熱：太陽熱温水器の導入

④配達車：エコ、電気自動車化

 

まずは今回のプロジェクトで応援いただいた資金で、工場電力を太陽光発電にします。その後段階的に、化石燃料を使用した現在のボイラーを電気ボイラーに替えていきます。

 

さらに、このボイラーは将来的には水素ボイラーに置き換え、次世代エネルギーの水素を燃料とした環境に優しい工場をつくる計画です。

 

省エネ化によりコスト削減ができれば、商品をより安定した価格で消費者に供給することも可能です。

全工程を完成させるには高額な費用と長い年月が必要になりますが、令和7年度の化石燃料を使用しない製塩装置設置に向け、まずは太陽光パネルの設置が必須となります。

 

スタートとなるこの費用の一部100万円を御支援いただきたく、クラウドファンディングに挑戦することにいたしました。

 

弊社のこと、商品のこと、室戸海洋深層水のこと、室戸ジオパークのこと、室戸の歴史、室戸の人々の暮らし、何か一つでもかまいません。

 

たくさんの方に室戸を知っていただき応援していただけると嬉しいです。目標である次世代エネルギーの工場づくりの次の段階に進むことができます。

どうか皆様のお力をお貸しいただけますようよろしくお願いいたします。

 

 

■ 今後の予定

 

2023年6月　クラウドファンディング実施

2024年1月　太陽光パネル、温水器着手

2025年　　　新製塩装置設置

 

製塩設備から電気自動車までを含む水素エネルギー化は壮大な計画です。その中の工場の大きく省エネできる部分の費用だけでも約5,000万円です。

 

集まった資金は、最初に取りかかる太陽光パネル設置費用の一部に充てます。その後は、令和7年度に新製塩装置での工程ができあがる計画で進めていきます。その後、水素ボイラーを導入し、化石燃料ゼロへの製塩システムを確立させます。

 

 

深海の漁師、松尾拓哉さんに聞きます

 

”室戸の深海生物と共に生きる！”　

”環境を守り子供たちの世代につなぐ海を目指して”

 

 

幼い頃からの夢を仕事にと、室戸の海を舞台に新しい漁師を目指して頑張っている青年がいます。

海洋深層水が湧き上がる室戸の深海を漁場としている漁師の松尾拓哉さんです。

 

松尾さんは子供の頃に来た室戸で漁の体験をさせてもらい、その後学校の休みの度に長期滞在し、室戸の生活や人々そして何よりも室戸の海に魅力を感じたことから将来は室戸へ戻ることを考え、大阪から移住してきました。

 

游漁船「海来」(みらい)で深海体験漁のガイドをしたり、全国の水族館に珍しい深海の生物を提供したり、またこの素晴らしい海を子供たちの世代に残せるよう小学校で″海の学習”という授業をして色んな活動をしています。

 

 

 

次世代につなぐ取り組みは、子供たちに深海生物を見て触れることで興味を持ってもらい「自然の大切さ」「命の大切さ」を漁師の視点で伝え、生物の生態や多様性について少しでも興味を持ってもらえるようプログラムを行っているそうです。

 

「高知県東部地域は黒潮が流れ込み、室戸沖の深海からは海洋深層水が昇ってくる素晴らしい環境に恵まれたところです。世界ジオパークにも登録されている室戸の地形は、深海が陸から近く他の地域ではあまり見ることのできない多くの深海生物が生息しています。深海はまだまだ未開拓で珍しい発見の毎日です。」

 

 

こう話す松尾さんの夢は、室戸の海の深海生物が外の世界とつながり、子供たちが自慢に思う室戸に未来を描くため、観光客も地元の子供たちも楽しく学べるような水族館をつくることです。

 

 

「室戸の海洋深層水は、ミネラルがたっぷり含まれています。その水が湧昇流となって湧き上がるところに深海生物がいます。ミネラルを求めプランクトンが集まり、多様な生き物が生活している生き物のレストランのようになっているんです。その湧昇流が表層に湧き上がるところに大敷(定置網)も仕掛けられていますよね。」

 

室戸の海洋深層水を生き物のレストランだと例える話は、見たことがない深海で暮らす生物たちの暮らしが想像できます。2020年には水中ドローンで”深海の世界”を撮影し、映像をリアルタイムで見ながら海底の地形や深海生物などについて学ぶ世界初の特別授業が室戸高校の「ジオパーク学」で行われました。

 

初めて地元の深海の映像を見た高校生たちも室戸の海が持つ豊かな生態系に驚き、もっと自分たちの海を知りたいと良い経験になったようでした。

 

 

この時講師を務めた松尾さんですが、調査では今問題になっている環境問題も考えさせられることになりました。

 

水圧が違う深海は汚染の影響がない世界と言われていますが、海に出ると表層エリアではプラスチックごみなどもかなり見られます。

いずれこの汚染が深海にも及ぶと考えられ、海の生態系への影響をとても心配しています。

 

この大切な海の環境を守るために、私達製造会社も次世代につなげるエネルギー化に真剣に取り組まなければならないと考えます。

 

 

どうかたくさんの応援をお願いいたします。

 

 

リターン品について

 

今回ご支援いただいた方には、弊社で製造している海洋深層水塩・にがりと、新しく販売が始まりましたバスソルトなど、様々な海洋深層水商品のリターン品をご用意いたしました。聞～～

 

 

 

 

 

 

 

最後に～　室戸ジオパークと海洋深層水　～

 

室戸ユネスコ世界ジオパークは、高知県東部の室戸半島に位置し室戸市全域を範囲とします。

室戸半島は地震の度に隆起を繰り返しできた地形で、新しい大地の誕生により変動する地球のダイナミズムを所々で感じることができます。   　

 

海水準変動によって形成された海成段丘やプレートテクトニクスを陸上で実証した四万十帯(付加体)の地質。

 

すべてが地球の自然の力によって生まれたものです。

大地が盛り上がり続ける場所で、隆起によってできた段差のある地形で暮らしてきた人々の知恵や工夫が見られるそんな暮らしも室戸ジオパークの一つなのです。  

 

 

 

室戸半島の地形は、西海岸は海成段丘と遠浅の海底地形からなっています。

対照的に東海岸は、海に急角度で落ちる断層崖をなしています。

海洋深層水はこの断層崖にぶつかって上昇しており、比較的近い距離で海洋深層水を取水することができるのです。    

 

室戸の海が育んだ海洋深層水は、食品としても化粧品としても又清掃用品や農業の肥料としてもまだまだ可能性を秘めています。

海洋深層水の機能性を最大限に発揮した商品を弊社はこれからも作っていきたいと思っています。

 

経営理念である

”室戸海洋深層水にロマンを求め、社会に貢献する”

”正直で真摯な経営をする”

”高利にとらわれず、良い商品を提供する”

この中には、室戸の自然の環境を守る大事な役目もあります。この独自の製塩システムを完成し、人にも環境にも優しい塩づくりを目指します。この工程が成功すれば、更なる省エネ化により安定した価格で身体に良い塩を皆様に提供することができます。

 

また、環境汚染問題を抱えている地域のヒントにもなると考えています。室戸岬の製塩会社がコツコツと取り組んできた道のりと、これからの壮大な計画、こだわりを持って作ってきた海洋深層水商品を少しでも多くの人に知っていただきたく、このプロジェクトを決意しました。

 

弊社の取り組みにご賛同いただけましたら、どうかご支援をよろしくお願いいたします。  

 

このプロジェクトを応援します！

 

「室戸の民間企業では、取水開始から20年以上経った今なお研究開発に取り組みをしており、また新しいことに挑戦する思い、非常に大事なことだと捉えております。私もこのプロジェクトを応援いたします」

(室戸市長　植田壯一郎)

健康産業新聞　キーパーソン対談「海洋深層水の可能性は無限大、産官学での研究進展」より　

 

 

私達もプロジェクトを応援します！

 

室戸市　https://www.city.muroto.kochi.jp

室戸市産業振興課　海洋深層水推進班

室戸市観光ジオパーク推進課

室戸市アクア・ファーム　

室戸市商工会