子どもたちとの20年間

このプロジェクトをスタートさせるまでに、25年という時間がかかりました。

25年というと、とても長い時間のように感じますが、私にとっては必要不可欠な時間であったように思います。

 

ここまで、サッカースクール、ジュニアユース、ユース、高校部活外部指導などを通して多くの子どもたちに出会い、時間を共有してきました。彼らと向き合う中でずっと大事にしてきたことが２つあります。

 

一つは、サッカーの持つ魅力を自らの体験を通じて伝えること、そしてもう一つ、常に真剣に１００％の力で練習し続ける事です。

 

ボールひとつあれば世界中で友達を作ることができるコミュニケーションツールにもなりえるサッカーというスポーツ。

サッカーの技術にプラスアルファを加えて、自分の世界や未来を広げて欲しい。

スクール生にはスペイン語の挨拶や数字を使いながら、サッカーの技術と楽しむ気持ちを伝え、短期留学を経験するジュニアユース生には、彼らだけで飛行機に乗りアルゼンチンへ行く挑戦もしてもらいました。それは、自分たちの力で達成したという経験こそが大切だと思っているからです。

 

ユースの選手たちには、早朝6時から3部練習をしてFC東京U18との試合に臨むなど、相手のレベルに関係なく自分たち自身が１００％の状態を作る事の大切さを教えてきました。外部指導では、地区決勝まで勝ち上がった末に何度も敗れる悔しい思いもしましたが、専任指導者がいない中でも自分たちで工夫して練習していた姿を頼もしく思っていました。

 

日本の子どもたちを見ていると、彼らの取り組む姿勢や素直さというのは、世界の同年代と比較しても優れていると断言できます。そんな彼らをアルゼンチンの環境でプロ選手へと育てていく、その過程の中でプロに届かなかった選手たちも次のステージで活躍できる人材へと育てられるクラブでありたいと思います。

 

最後に、これまでプロを目指しアルゼンチンに渡った子供たちが、日本人（外国人）であったゆえに正当に評価されない事もありました。無双ArgentinaC.F.は、選手を実力で正しく評価するクラブ運営をしていきます。