6/28にのNHK BSドキュメンタリー番組「ダウン症のない世界?」(再放送は7/5にあります。)が放送されていました。自らもダウン症の息子を持つイギリスの女優・サリーが、出生前診断の結果を受けて中絶を選ぶ女性が多いことに疑問を感じ、医師や制度の問題点を探りながら社会の多様性を訴えるドキュメンタリーです。出生前診断で赤ちゃんがダウン症とわかると英国では90%が中絶を選択、アイスランドではなんと100%なんだとか。医師からダウン症が抱える合併症について伝えられて杞憂する妊婦を取材していました。

 

でも私が知る限り、実際にダウン症のある子どもを日本、英国、ミャンマーで撮影してきて、そのことを負担に思ったり、不幸だと感じているご家族は一人もいませんでした。もちろん、ご家族の乗り越えてきた強さも感じましたが、子どもの本来持っているポジティブエネルギーの強さが、少なからず親に希望につながる影響を与えているのだという気がしました。私が普段子供を撮るスタイルは、おもちゃであやして子供を楽しませて、やっとイキイキとした表情を引き出すのに、障害のある子どもはそれをしなくても最初からそのイキイキさががマックスです。このエネルギーは人の希望につながるもので彼らの価値であると感じています。

 

番組の最後で研究者が「これからはダウン症の価値を伝えていかないといけないでしょう。(世間のダウン症のない世界へ向かう風潮を変えていくために)」と語っていましたが、私が世界取材をして、「世界の障害のある子どもたち」ロンドン写真展で伝えたい彼らが持っているとても強いポジティブエネルギーは、まさにその伝えるべき価値のことだと思いました。

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