国立新美術館|時代を映す、挑戦的でダイナミックな展示をこれからも
寄付総額
目標金額 10,000,000円
- 寄付者
- 489人
- 募集終了日
- 2025年1月31日
今回の資金使途となる展覧会|無料展示するミース・ファン・デル・ローエの「未完プロジェクト」とは?
ご支援はまもなく60%、クラウドファンディングも金額的には折り返しとなりました。
ここまで国立新美術館にあたたかいご支援をいただき、誠にありがとうございます。
支援者のみなさまからの応援コメントを拝読しながら、「国立新美術館ならでは」の展示空間の価値や、これまで企画してきた展覧会の意義を、館内一同振り返るありがたい機会にもなっています。
今回のプロジェクトでいただいた資金は、2025年3月から開催する展覧会「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s–1970s」の一部に使わせていただきます。
まだ展覧会の中身も試行錯誤しながら作り上げている最中ではありますが、現時点でどのような企画になりそうかご紹介させていただきます。
企画展概要
リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s–1970s
LIVING Modernity: Experiments in the Exceptional and Everyday 1920s–1970s
会期:2025年3月19日(水)~6月30日(月)
クラウドファンディングのご支援の使途:
ミース・ファン・デル・ローエが設計した未完のプロジェクト「ロー・ハウス」を原寸大で実現するための展示制作費〈観覧無料エリアに設置予定〉
展覧会ポスターの背景は、よく見ると布の風合いを生かしたデザインになっています!モダン・ハウスを構成する要素の一つである「テキスタイル」をモチーフとして、展覧会のメインビジュアルのためだけに織り上げた布を撮影した、本展ならではのデザインです。
どんな展覧会?
タイトルの通り、1920年代から70年代までのモダニズムの時代の実験的な住宅建築をテーマにした展覧会です。
今から100年ほど前、実験的な試みとして始まったモダニズムの時代は、今の暮らしの礎が築かれた時代でもあり、今なお、かたちを変えて息づいています。当時の建築家たちが実験的に試みたさまざまな工夫が、今の私たちの生活にいかに浸透しているかーー「衛生」「素材」「窓」「キッチン」「調度」「メディア」「ランドスケープ」という7つの観点で、傑作14邸を中心に、20世紀の有名建築家たちの挑戦をご紹介します。
そして、本展は国立新美術館が開館して以来初となる、1階と2階の企画展示室を同時に使う非常に大規模な展覧会です。ワシントン大学教授のケン・タダシ・オオシマ氏をゲストキュレータにお招きし、国立新美術館の研究員を含めたキュレーションチーム一丸となって、展覧会の開催に向けて日々企画を進めています。
●展覧会で特に力を入れてご紹介する傑作14邸
20世紀の前半、デザインと建築に革命を起こしたバウハウスも取り上げます。
本展覧会で取り上げるのは、大規模建築も数多く手がけた著名な建築家たちです。ご紹介する住宅の多くは建築家たちの自邸であり、新たな建築観を示すかっこうの実験の場でした。細部まで工夫を凝らしたこだわりの自邸からは、機能や快適さの探究はもちろん、住まうことの楽しさや喜び、住まいに対する熱いまなざしも垣間見ることができます。
また会場内には、国内だけでなく、アメリカやヨーロッパ、ブラジルなどから、貴重な作品が集結します。
図面、模型、外観や内観の写真に加え、ミース・ファン・デル・ローエやリナ・ボ・バルディなど、建築家自らが描いたドローイング、建築家が住まいとともにデザインした家具やテキスタイル、食器も展示されるほか、雑誌やグラフィック、映像なども用いて、バラエティに富んだ内容をご紹介します。
展覧会を構成する、「7つの観点」
本展覧会では、20世紀の建築家たちの挑戦を以下の7つの観点に着目してご紹介します。
衛生:清潔さという文化
急速に都市化が進み、人々が密集して暮らすようになった19世紀のヨーロッパでは、感染症から身を守るため、公衆衛生に対する関心が深まりました。本展覧会でご紹介するモダン・ハウスの浴室や洗面には、清潔さや健康といった近代における衛生と身体への眼差しがあらわれています。
素材:機能の発見
20世紀の初頭、鉄やコンクリートによる新たな構造法が広まり、住まいの建設に用いられるようになりました。時代の変化に刺激をうけた建築家たちは、鉄やガラスのみならず、木材やタイル、テキスタイルといった伝統的な素材にも、新しい住まいの快適さを生み出す可能性を探究しました。
窓:内と外をつなぐ
鉄やコンクリートによる新たな構造法の導入によって、大きく変容したのが窓でした。強度を増した建物には大きなガラス窓を設置することができ、そこから日光や風を得るだけでなく、窓を閉めても眺望を楽しむことができました。本展覧会で取り上げるモダン・ハウスの個性的な窓をとおして、内と外をつなぐ豊かな演出をみることができるでしょう。
キッチン:現代のかまど
工業が発展した19世紀には、労働の効率が重視されるようになりました。こうした考えは住まいにも入り込み、キッチンに反映されていきます。炊事場は、ヨーロッパでは地下、日本では土間など、住まいの裏に置かれました。しかし、核家族が主流になるにつれてそれは、食堂や居間に近い、家族が集う明るく中心的な空間に組み入れられるようになったのです。モダン・ハウスのキッチンには、家事をとりまく社会的な考え方の変容が映しとられています。
調度:心地よさの創造
19世紀のヨーロッパでは、過去の様式を脈絡なく模倣し、質的にも粗悪な量産品が巷にあふれたことへの反省から、さまざまなデザイン運動が生まれました。20世紀にこれを引き継ぎ、後の世に大きな影響を与えたのが、1919年にドイツのヴァイマールに開校したバウハウスでした。また、調度にも統一感や快適さをもとめた多くの建築家たちは、家具などを自らデザインしました。
メディア:暮らしのイメージ
19世紀における写真の発明や印刷技術の向上を経て、20世紀に入ると、マスメディアとしての新聞や雑誌の影響力がますます強くなりました。建築家やデザイナーもこれを強く意識し、ル・コルビュジエや藤井厚二などは、自らの考えを活字やイメージで世に広めようとしました。また、1927年にドイツ工作連盟が開催した「住居」展など、20世紀以降、戸建て住宅の普及にともなって住宅の展示も広く行われるようになりました。
ランドスケープ:住まいと自然
住むための人工的な空間を、地形を含めた自然の環境にどう位置付けるのか。自然との調和をもとめるランドスケープをめぐる課題は、20世紀のモダン・ハウスにとっても重要な問いとなりました。私たちは、大きなガラス窓を通じて、変化する四季、成長を続ける植生を身近に感じることができます。本展覧会では、ランドスケープという観点から、住まいと自然を調和させようという試みについて考察します。
今回のご支援金は、2階の無料公開部分に
そして、本展覧会の大きな見どころとなるのが、2階の天井高8メートルの会場に設置される、近代建築の巨匠ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ(1886-1969年)の未完のプロジェクト「ロー・ハウス」の原寸大展示です。そのスケールは幅16.4m×奥行16.4mに及び、原寸大での実現は世界で初めての挑戦となります。
さらに、住まいの実空間を体験していただける本展示をより多くの方にご覧いただけるよう、2階の会場は観覧無料エリアとしました。無料での公開を目指すからこそ、今回クラウドファンディングでその実現費用を募る運びとなりました。
国内最大級の展示スペースを持つ国立新美術館だからこそ企画できる、本プロジェクトの実現に向けて、みなさまからのご支援をいただけましたら幸いです。
そして展覧会が開幕した際には、ぜひ完成した姿を見に、展覧会場に足を運んでいただけたらと思います。
関連リターン
今回ご用意しているさまざまなリターンの中で、本展覧会に関連するもの2種類をご紹介します!
特に特別レクチャーは、今回のクラファン限定のプログラムです。
●〈リビング・モダニティ〉展覧会図録+公式ポスター セット
50,000円
●「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s」図録
●「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s」公式ポスター(B2サイズ/非売品)
●お礼状
●リビング・モダニティ展招待券1枚
●展示室・HPへお名前掲載(ご希望の方のみ)
●寄附金領収書
●〈展覧会場を回りながら〉リビング・モダニティ 特別レクチャー(図録付き)
50,000円
●リビング・モダニティ 特別レクチャー
本展のキュレーターが実際に展示会場を巡りながら、展覧会の解説を行います。
開催日:2025年4月4日(金)18時頃〜 予定 所要時間:1回あたり60~90分程度
●「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s」図録
●お礼状
●リビング・モダニティ展招待券1枚
●展示室・HPへお名前掲載(ご希望の方のみ)
●寄附金領収書
※写真は別の展覧会です。
企画展概要
リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s–1970s
LIVING Modernity: Experiments in the Exceptional and Everyday 1920s–1970s
会期:2025年3月19日(水)~6月30日(月)
ギフト
15,000円+システム利用料

【一押し】【限定グッズ】大判トートバッグ
●オリジナル大判トートバッグ
国立新美術館のイラストとロゴが印刷された大判トートバッグ
サイズ:横約550mm×縦310mm×マチ180mm
素材:リネン(麻)とコットンの混紡生地
●お礼状
●リビング・モダニティ展招待券1枚
●展示室・HPへお名前掲載(ご希望の方のみ)
●寄附金領収書
- 申込数
- 121
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年3月
10,000円+システム利用料

【限定グッズ】外観モチーフハンドタオル
●外観モチーフハンドタオル
国立新美術館の外観をイメージしたウェーブがデザインされた、非売品のハンドタオル。赤色または青色いずれか1枚をお届けします(色はお選びいただけません)。
サイズ:約26×24.5cm
今治タオル
●お礼状
●リビング・モダニティ展招待券1枚
●展示室・HPへお名前掲載(ご希望の方のみ)
●寄附金領収書
- 申込数
- 67
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年3月
15,000円+システム利用料

【一押し】【限定グッズ】大判トートバッグ
●オリジナル大判トートバッグ
国立新美術館のイラストとロゴが印刷された大判トートバッグ
サイズ:横約550mm×縦310mm×マチ180mm
素材:リネン(麻)とコットンの混紡生地
●お礼状
●リビング・モダニティ展招待券1枚
●展示室・HPへお名前掲載(ご希望の方のみ)
●寄附金領収書
- 申込数
- 121
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年3月
10,000円+システム利用料

【限定グッズ】外観モチーフハンドタオル
●外観モチーフハンドタオル
国立新美術館の外観をイメージしたウェーブがデザインされた、非売品のハンドタオル。赤色または青色いずれか1枚をお届けします(色はお選びいただけません)。
サイズ:約26×24.5cm
今治タオル
●お礼状
●リビング・モダニティ展招待券1枚
●展示室・HPへお名前掲載(ご希望の方のみ)
●寄附金領収書
- 申込数
- 67
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年3月

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