国立新美術館|時代を映す、挑戦的でダイナミックな展示をこれからも
寄付総額
目標金額 10,000,000円
- 寄付者
- 489人
- 募集終了日
- 2025年1月31日
〈ロー・ハウス〉原寸大展示のポイントとは? リビング・モダニティ展監修の岸和郎氏が解説
クラウドファンディング終了まで残り24日。現在ご支援は約65%、支援者様の数は217人となりました。
たくさんのご支援にあらためて感謝申し上げます。
今回のクラウドファンディングでの資金の使い道、ミ―ス・ファン・デル・ローエ・による未完のプロジェクト「ロー・ハウス」の原寸大展示について、まだどこにも形の無い住宅だからこそ、それがどのような展示なのかを皆さまに十分にお伝えできていませんでした。
そこで、リビング・モダニティ展の監修者であり建築家の岸和郎氏に、ミース・ファン・デル・ローエやロー・ハウスについて、そして原寸大での展示という挑戦がどのようなものなのか、解説いただきました。
岸 和郎(きし わろう)
<プロフィール>
建築家、K.ASSOCIATES / Architects主宰。京都大学名誉教授、京都工芸繊維大学名誉教授、京都美術工芸大学大学院特任教授。カリフォルニア大学バークレー校、マサチューセッツ工科大学で客員教授を歴任。AIA 名誉フェロー、日本建築家協会新人賞、日本建築学会賞受賞など、国内外において受賞多数。
主な作品に、日本橋の家(1992)、紫野和久傳(1995)、山口大学医学部創立50周年記念会館(1997)、ライカ銀座店(2006)、京都芸術大学望天館(2019)、新行政棟・文化庁移転施設(2022)などがある。世界各地で、多数の著書および作品集を刊行。
「ロー・ハウス」とは、そしてその特徴とは?
ロー・ハウスとカタカナで書くとわかりにくいのですが、このプロジェクトはミースのドイツ時代の実現しなかった計画案で、英語だとrow house、すなわち「連続住宅」という形式の集合住宅です。リビング・モダニティ展では、その1ユニットをモックアップ(原寸の建築模型)でつくります。ミ―スの残したロー・ハウス(連続住宅)の計画案は複数あるため、今回のプロジェクトは「ROW HOUSE-1931」と呼ぶことにしましょう。
ROW HOUSE-1931は、コートハウス(court house)と呼ばれる、中庭を持つ平屋の住宅です。ミースはコートハウスの計画案を幾つもつくっているのですが、実現したものはひとつもありません。このROW HOUSE-1931の実現を通じて、ミースが考えるコートハウスの原型を見ることができると考えています。
コートハウスは騒然とした都市環境のなかで快適な居住環境を確保するための建築形式で、ミースのよく知られた住宅であるトゥーゲントハット邸やファンズワース邸とは全く異なったタイプの住宅です。
今回、美術館の中に原寸大のモックアップでそのコートハウスを実現しますので、すでに実現しているトゥーゲントハット邸やファンズワース邸を思い起こしながら、それらとの比較もしながら体験していただければと思います。
ミース・ファン・デル・ローエという建築家
ミースの代表作といえばドイツ時代のバルセロナ・パヴィリオン、それにアメリカに渡ってからはシカゴのIITクラウン・ホールやレイクショア・ドライブ・アパートメント、ニューヨークのシーグラム・ビル、それに最後の仕事であるベルリンの新美術館などが上げられるのが一般的で、そうした公共の建築が代表作とされています。
個人の住宅建築ではドイツ時代にブルノのトゥーゲントハット邸、それにアメリカ時代のシカゴ郊外のファンズワース邸だけが知られている程度でしょうか。しかしミースの住宅作品にはそれ以外にも興味深い作品があり、この展覧会を通じてそれらを知っていただきたいと思っています。
ミースには実現しているものも含めて幾つも住宅作品があり、様々な試みを見ることができます。それらの住宅作品の魅力はミースの非-住宅作品とも共通する魅力もあると同時に、とくに計画案で終わったものだけに読める魅力もあります。それを、今回のモックアップの展示ではお見せしたいと考えています。

ロー・ハウスはなぜ当時、実現されなかったのか?
実現しなかった計画案にはおおむね2種類あり、依頼主がいて始まったプロジェクトがなにかの理由で中止となったものと、建築家が自分の考える理想的な建築を計画案のかたちで発表したものとの2種類です。
今回取り組むROW HOUSE-1931は敷地も特定しているので依頼主の存在する計画らしく前者かと思いますが、どちらの計画案であっても建築家にとっては同じように重要です。
本展覧会で見ることができる他の建築家、例えばル・コルビュジェの作品にも作品歴として重要な計画案、実現しなかったものがたくさんあります。どんな建築家の作品でも、実は実現したものよりも重要な計画案があるのが当たり前で、今回はミースの住宅として実現しなかったドイツ時代の計画案を展示作品として考えました。特にミースの場合、初期のドイツ時代が建築家としてのキャリアにとって重要な基礎となっていると考えたからです。
原寸大の展示だからこそ伝えられること
中庭のあるコートハウス、それもミースのドイツ時代にも多数計画されたコートハウスのなかでは、このROW HOUSE-1931は原型のような空間になります。
来場者のみなさんには、ぜひこの展示を通じて現実のスケールでのミースの住宅空間、その室内の内部空間と中庭の外部空間との空間的な繋がり方を体験していただきたいと思います。とくに天井の高さや柱、壁の扱い、それらによる空間のプロポーションを体験できるのはモックアップの魅力だと思います。
みんなでミ―スを体験しませんか!
ギフト
15,000円+システム利用料

【一押し】【限定グッズ】大判トートバッグ
●オリジナル大判トートバッグ
国立新美術館のイラストとロゴが印刷された大判トートバッグ
サイズ:横約550mm×縦310mm×マチ180mm
素材:リネン(麻)とコットンの混紡生地
●お礼状
●リビング・モダニティ展招待券1枚
●展示室・HPへお名前掲載(ご希望の方のみ)
●寄附金領収書
- 申込数
- 121
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年3月
10,000円+システム利用料

【限定グッズ】外観モチーフハンドタオル
●外観モチーフハンドタオル
国立新美術館の外観をイメージしたウェーブがデザインされた、非売品のハンドタオル。赤色または青色いずれか1枚をお届けします(色はお選びいただけません)。
サイズ:約26×24.5cm
今治タオル
●お礼状
●リビング・モダニティ展招待券1枚
●展示室・HPへお名前掲載(ご希望の方のみ)
●寄附金領収書
- 申込数
- 67
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年3月
15,000円+システム利用料

【一押し】【限定グッズ】大判トートバッグ
●オリジナル大判トートバッグ
国立新美術館のイラストとロゴが印刷された大判トートバッグ
サイズ:横約550mm×縦310mm×マチ180mm
素材:リネン(麻)とコットンの混紡生地
●お礼状
●リビング・モダニティ展招待券1枚
●展示室・HPへお名前掲載(ご希望の方のみ)
●寄附金領収書
- 申込数
- 121
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年3月
10,000円+システム利用料

【限定グッズ】外観モチーフハンドタオル
●外観モチーフハンドタオル
国立新美術館の外観をイメージしたウェーブがデザインされた、非売品のハンドタオル。赤色または青色いずれか1枚をお届けします(色はお選びいただけません)。
サイズ:約26×24.5cm
今治タオル
●お礼状
●リビング・モダニティ展招待券1枚
●展示室・HPへお名前掲載(ご希望の方のみ)
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- 申込数
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- 2025年3月

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