北部高校生が地域活性に挑戦、飯綱町のりんご農家をお手伝い！

 

 北部高校生が飯綱町の地域おこしを支えるために 

初めまして、北斗地域授業サポートチームの小栁伸一と申します。この度、長野県北部高等学校同窓会長として、母校の北部高校で行われている「地域授業」の活動をサポートするために、クラウドファンディングに挑戦することにしました。

 

北部高校では、「地域授業」という、地域の中で体験的なキャリア学習を行う時間を1・2年次に設けています。その授業を通して、生徒たちは飯綱町の特産物であるりんごの摘花や摘果、収穫、販売などを学んできました。今後はそこで得た経験を踏まえ、りんごの農家さんをサポートする活動を行って、地域活性に役立っていきたいという想いを持っている学校です。

 

 

りんごの収穫をする中で、長年、生徒たちはもちろん、りんご農家の方々もその作業の際には脚立を使用してきました。収穫に伴う高所での作業は危険が付き物という現状があります。

 

そこで、今回、りんごの収穫をより安全かつ効率的に行い、りんご農家さんの方々のサポートをより広く行なっていけるように、高所作業車を購入したいと思っています。

 

今回のクラウドファンディングのプロジェクトを通して、地域の方々にとって北部高校の地域授業についてより理解を深める機会にし、高校と地域とのつながりをより強いものにしていくことができると考えています。そのためのご支援、ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

 北部高校と地域との関わり 

北部高校では、20年ほど前から「地域を教室に、地域の皆さまを先生に」というモットーのもと、地域の産業・文化・歴史・暮らし・仕事等を教材にした「地域授業」の時間を設けるようになりました。この活動を通じて、生徒は地域をより身近に感じ、地域の方々も生徒たちにより親しみを持ってもらえるようになりました。

その成果もあり、北部高校は、今年3月28日に飯綱町と、5月7日に信濃町とそれぞれ包括連携協定を結びました。協定の目的は、町と学校が、包括的な連携と協力のもと、地域の振興に資する人材育成を通じて、地域活性化と学校教育の充実を図ることです。

 

今までの「地域授業」を通して築いてきた地域の方々との関係性を、この「包括連携協定」によって、もっと強固にし、北部高校の生徒たちが実際に地域に入り込むことで、地域に学ぶだけでなく、地域活性や地域の問題解決に向けて、挑戦していってほしいと考えています。

そのきっかけとなるのが、特産品であるりんごだと考えています。これまでの地域授業で、生徒たちはりんご生産の場を見たり、実際に作業のお手伝いをしたりと取り組んできました。

 

授業を通して、地域の方々は、今まで接点がなかった高校生とふれあい、一緒に作業をする中で、高校生の若さややる気に、元気をもらっていると言ってくださいました。また彼らの頑張る姿を見て、これからの地域活性の担い手としての可能性を感じているとの声もありました。

一方、生徒たちもりんご農家の方々の生産現場での大変さや苦労を知ることで、自分たちが関わったりんごそのものに愛着や誇りをもつようになりました。そこから次第に、地元のりんごのよさや美味しさをもっとアピールしたいと思うようになり、りんごを使った加工食品作りにも挑戦するようになりました。

中でも、生徒たちが作ったアップルパイは、地域のコンテストで最優秀賞をいただき、そのことによって地域の方々にも喜ばれ、地域に貢献できたことを、生徒たちはとても嬉しく感じています。

今後も、このような地域住民の方々との関わりを大切にし、地域をともに盛り上げていければと思っています。

 

 北部高校生がりんご農家をサポート 

現在、北部高校では、今まで行なってきた地域授業でのりんご農家への活動をより拡大し、町からの要請等を受けて、ボランティアで、ご高齢の農家さんの作業をお手伝いをしていこうと計画を立てています。

りんご農家の方々は近年高齢化が進んでおり、後継者不足も問題になっています。作業の中でも特に収穫での上を向いての作業は、腕や肩などへの負担が大きく、また高所作業であるため、転落事故等の危険があります。

この作業を、生徒たちがサポートすることで、農家さんたちの負担軽減になります。現在、生徒たちが高所作業を行う際は、脚立を使い、複数の生徒たちが支えながら、高さもある程度のところと決めて、安全対策を取っていますが、今後の活動を行うにあたっては、より多くの農家さんに生徒たちの力を還元するために、効率よく、かつより安全性高く、作業を進めていければと考えています。

 

 

そこで今回、高所作業車を購入して、その活動を実現していきたいと思います。

 

この高所作業車の導入によって、生徒たちの活動範囲がより広がり、多くの農家さんをサポートできるようになります。また、生徒たち自身が、新しい機材を使っていくことで、将来的なりんご生産の後継者としてのイメージを具体的に持つのにも役に立ちます。

 

北部高校は地元の方々から“北斗”の愛称で呼ばれていますが、今回の活動を通して、生徒たちには“北斗レンジャー”として、りんご農家のサポートを行うことで地域に貢献していってほしいと考えています。

 

 地域活性の担い手として、地域の未来を創っていってほしい 

今後、北部高校の生徒たちは、地域の方々との関わりを大切に、りんご生産に限らず、活動の場を広げて、地域貢献していく予定です。

 

具体的には、町や商工会議所主催のイベントのお手伝い、町の商業施設での加工食品の販売活動、さらには銀座NAGANOや修学旅行先などの遠隔地での特産物等の紹介活動を検討しています。このような活動に取り組むことで、生徒たち自身が地域活性や地域の課題についてしっかりとイメージし、考えられるようになるのではないかと思います。

 

地域授業、そしてボランティア活動によって、生徒たちは地域をより身近に感じながら、将来の地域の発展に貢献する人材へ成長する機会を得られると思います。

 

その活動を実現するためには、皆様の温かいご協力が不可欠です。皆様、ご支援、ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

※プロジェクト完了について：2020年1月31日(金)までに、長野県北部高等学校同窓会が果樹の高所作業車を購入し、北部高校の生徒たちが飯綱町でりんご収穫のサポートを行うことで、プロジェクトの完了とさせていただきます。