災害を伝える場所を巡るオンラインツアー「災(さい)とSeeing」

災害を伝える場所を巡るオンラインツアー「災(さい)とSeeing」

寄付総額

1,503,000

目標金額 1,000,000円

寄付者
77人
募集終了日
2020年11月30日

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プロジェクト本文

終了報告を読む

【達成のお礼とネクストゴールについて】

 

皆さまのご寄附のおかげをもちまして、今般目標額の100万円を達成し、「災(さい)とSeeing」での映像コンテンツ作成のスタートラインに立つことができました!これまでご寄附くださった皆さまに厚く御礼申し上げます。

 

映像コンテンツは、予定通り3コース(東三河コース、西三河コース、尾張コース)を作成する予定です。当初の目標金額の設定に際しましては、現場でのビデオ等の収録、室内での編集、映像コンテンツを用いたオンラインセミナーの開催などは減災連携研究センターの関係者で行うことを基本にして、現地への交通費や消耗品の費用などを皆さまからの寄附金で賄うことを考えておりました。
 

この度、第一目標額を達成できたことから、残りの日数でネクストゴール(150万円)の設定をさせていただきたく思っております。その資金で、映像コンテンツをより良いものにしていきたいと考えました。具体的には、現場での撮影や編集作業に関して詳しい方の指導を仰ぐことに充てたいと考えています。もちろんその過程で、収録内容も豊富に充実させていきたいと思っています。
 

より充実した映像コンテンツの制作に向け、ネクストゴールを達成するため、引き続き皆さま方からの温かいご寄附をよろしくお願い申し上げます。

 

2020年11月19日追記

名古屋大学 減災連携研究センター

 

 

 

 

下記の写真は、愛知県の渥美半島の伊良湖岬灯台のふもとに残る「津波石」です。

 

津波石の重さは推定150トン!地質の状況から、沖合700mの場所から運ばれたものと推定されています。この巨大な石を運ぶほどの大津波が、過去にこの地域を襲っていたのです。

 

こうした、過去の災害を今に伝える場所から教訓を感じ取り、「我が事感」を持って将来の災害に備えることが大切なことだと、私たちは考えています。

 

伊良湖岬灯台の「津波石」(平川一臣北海道大学名誉教授提供)

 

 

ごあいさつ

 

ページをご覧いただきありがとうございます。名古屋大学減災連携研究センターです(以下、当センターと呼びます)。私たちは、地震・水害・土砂災害など、あらゆる災害に関する研究を進め、その成果を皆さまの家庭や地域での防災・減災活動に役立てていただけるよう、日々活動しています。

 

当センターがある名古屋大学減災館では、地域の皆様の防災意識向上に向けた学びの場として、1階と2階を一般向けの展示コーナーとして開放しております。

 

これまでにも、毎年発生する各種の災害について、当センター所属、あるいは関係の深い研究者が、災害に関わる速報を展示したり、皆さまが参加頂けるシンポジウム(下の写真参照)を開催してまいりました。また、中部地域で発生した災害や特定の分野の防災について扱った特別企画展を行ってまいりました。

 

当センターにおけるシンポジウムの風景 

 

一昨年のプロジェクト「戦災で埋もれた「昭和東南海地震」の記録と記憶を後世に残したい、昨年のプロジェクト迫りくる!スーパー伊勢湾台風に備えるために」は、共に、多くの方からのご寄附をいただき、目標を達成をすることができました。心より感謝申し上げます。

 

今回は、各地に残されている自然災害にまつわる石碑や史跡を自宅に居ながらに巡り、過去の災害を実感し、「我が事感」を持って次の災害への備えを考えることができる、オンラインのプログラム(映像コンテンツ)を制作します。

 

「Withコロナ」の新しい生活様式を実践して暮らす中でも、災害は起こります。皆さまが感染防止を図りながらも、自然災害への備えを常に進めるための契機となるよう、いつでもどこでも気軽に学べるツールを、このコロナ禍の中、一刻も早く制作し、皆さまの元へお届けしたいと思っています。どうかあたたかいご寄附のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

 

コロナ禍でも、起こりうる災害に備えて

 

南海トラフ地震は、マグニチュード8クラスの大地震が今後30年以内に発生する確率が70~80%、50年以内では90%程度もしくはそれ以上と見積もられています。図1は愛知県が示す震度予測の図ですが、強い揺れが広範囲に予測されています。

 

図1 最大想定モデルの地震(陸側ケース)による地表震度分布
出典:愛知県東海地震・東南海地震・南海地震等被害予測調査報告書(平成26年3月、平成27年12月修正)

 

また、図2は同じく愛知県の津波浸水の想定図ですが、名古屋を含む尾張と西三河南部、及び豊橋市周辺の沿岸部の広い範囲に影響が大きいことが予測されています。ここで示した図は愛知県を中心としたものですが、愛知県のみならず中部地方全域で甚大な被害が発生します。

 

図2 最大想定モデル(ケース①)の津波の最大浸水深分布(上:愛知県西部、下:愛知県東部)
出典:愛知県東海地震・東南海地震・南海地震等被害予測調査報告書(平成26年3月、平成27年12月修正)

 

この地震は確実にやってきます。このため、南海トラフ地震に備え、様々な被害を軽減するための取り組みを進めることは、中部地域にとって極めて重要なことです 。

 

さらに、昨年度もクラウドファンディングを実施した通り、「スーパー伊勢湾台風」の襲来が危惧されております。そして本年は東海豪雨の発生から20年目の節目の年でもあります(写真1、図3参照)。本年も7月豪雨が発生しました。昨今の頻発する風水害の発生状況を鑑みると、風水害への備えも重要です。

 

写真1 東海豪雨時の西区あし原町 新川破堤箇所
出典:名古屋市(2001)東海豪雨水害に関する記録

 

図3 東海豪雨時の愛知県等雨量線図:総雨量
出典:名古屋市(2001)東海豪雨水害に関する記録

 

私たちは、過去に災害が起こった場所を訪れ、地震や風水害などの災害の歴史を直視し、考えることが個々人の防災意識の向上に不可欠であり、またそれが事前防災の行動につながっていくとの思いを強く持っています 。

 

本来であれば、実際に現地を訪れ、災害の教訓と共に、それぞれの地域の良さや暮らしの工夫なども感じて頂けるような、リアルなツアーのご提案をすることが私たちの願いでした。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の流行している現状ではそれが困難です。減災館へのご来館を含め、学びの機会を得る事が難しい状況にあります。

 

一方で、災害は時を待ってくれません。そこで、ご自宅でも学ぶことができる映像コンテンツを制作するプロジェクトを立ち上げました。

 

 

ご自宅で学ぶことができる映像コンテンツを制作

 

当センターでは、過去に起こった地震や風水害による愛知県内の災害記録を収集し、リーフレットやパンフレットに取りまとめ、希望者には無償にて配布することで、皆さまの防災意識の向上や防災対策の推進に貢献してきました。特に南海トラフ地震が近い将来確実に発生する中部地域においては、過去の地震などの災害に学び教訓とすることが重要です。

 

また、全国各地で頻発する台風や豪雨災害への備えも同時に必要であることも考慮に入れ、これまでに下記に示す歴史災害記録を紹介するリーフレットやパンフレットを編集し、配布してきたところです。

 

・歴史地震記録に学ぶ防災・減災ガイド

(愛知県全域編、名古屋編、尾張編、海部編、知多編、西三河編、東三河編) 図4参照

・見てみよう!歴史災害記録と旬のあいち(毎月発行)図5参照

・歴史地震探索まちあるきガイド

(その 1 名古屋大学減災館~自由ヶ丘~覚王山、その 2 半田市役所~住吉町・半田口編)等

 

    

                  図4 東三河編                                                             図5 2019年11月号

 

今回のクラウドファンディングでは、「災(さい)とSeeing 災害を伝える場所を巡るオンラインツアー」と題して、いつでもどこからでも気軽に、災害を今に伝える史跡などを廻るツアーを疑似体験できる、オンラインのプログラム(映像コンテンツ)を制作します。

 

●「災(さい)とSeeing」の内容

 

【概要】

地図・写真・現地を巡る動画を組み合わせ、見どころや学びのポイントがわかりやすく解説された映像コンテンツです。

 

過去の地震や風水害を今に伝える場所だけではなく、南海トラフ地震などにおいて発生する可能性の高い災害、 例えば濃尾平野低平地での液状化災害や低平地での津波浸水被害などに関係する場所も選定し、今後発生する被害のイメージについて、実際に現地を訪れたように感じ取り、今後の災害の備えについて、考えるきっかけとして頂けるよう制作する予定です。

 

この映像コンテンツは、新型コロナウイルス感染症の流行が落ち着いた状況下では、現地を散策頂く際の参考となるツアーガイドにもなるよう、工夫して制作する予定です。公開する映像コンテンツは、フルバージョンと分割版を作成します。

 

【利用対象】

オンライン上で一般公開し、誰でも自由にアクセスし、親しみを持って過去の災害の教訓を学べるコンテンツとする予定です。基本的には個々人がご家庭でご覧頂く事をイメージしておりますが、例えば、学校の先生方が適宜補足の解説を頂くことで、小中学校等の地域学習の場面などでの利用もご提案できたらと考えております。

 

【ルートの選定】

映像コンテンツを体験した方が、災害のリスクを学びながら、歴史や文化などの地域の魅力も再発見することができるよう、ルートの選定を工夫し、災害のリスクと地域の良さの両方を知り、正しく備える行動を起こして頂く機会となることを願っています。

 

例えば、観光地やグルメスポットなども織り交ぜることで、単に過去の災害を今に伝える場所を巡るだけでなく、地域の良さや暮らしの工夫なども同時にお伝えし、災害に備えながら過度に恐れることなく、それぞれの地域への愛着を大切にしながら、「我が事感」をもって災害に備えられるような工夫をして、ルートの選定を行います。

 

映像コンテンツのイメージ:東三河編(安政東海地震・宝永地震について学ぶ)》

 ・フルバージョン(30分)

 ・コース:

  のんほいパーク~東観音寺~御厨神社(約12分)

     高塚・伊古部海岸~ささゆりの里~蔵王山(約12分)

  伊良湖岬(約6分)

 

「ドライブルート」のコースは、表1のイメージです。コースに沿った、映像とマップ(図6参照)を用意し、過去の災害の教訓をバーチャルでありながら、実感できる映像コンテンツを公開します。

 

表1 東三河ドライブコースのイメージ

 

 

図6 ドライブルートマップのイメージ

 

ほか、西三河編(三河地震について学ぶ)、尾張編(伊勢湾台風について学ぶ、液状化被害を想定する)などの制作を検討しています。

 

【公開方法】

当センターのホームページ上に専用のページを開設し、皆さまがいつでもどこからでもアクセスして視聴可能な状態にいたします。

 

※インターネットの接続環境については、視聴者の皆さまでご準備ください。

 

【災害スポットの紹介】

今回制作したルート以外にも、災害にまつわる石碑や史跡などのスポットを地図上にまとめた、災害スポット紹介マップ(図7参照)を制作します。マップ上で選択すると石碑や史跡を紹介した写真や資料を見ることができます。(例:写真2を参照)

 

図7 災害スポット紹介マップのイメージ

 

 

 

写真:スポットの例 三河地震の痕跡(幸田町:本光寺の土塀)
写真2 災害スポットの例:三河地震の痕跡(幸田町:本光寺の土塀)

 

 

こうした状況下でも、防災意識の向上のためにできることを

 

この映像コンテンツにより、 過去に災害が起こった現地を実際に訪れたかのように臨場感を持って体験でき、体験いただいた方の防災意識の向上に資する、ついては地域の防災力の向上に貢献することを期待しています。

 

映像コンテンツは、 それぞれ異なる地区を対象とした、3つのコースの制作を考えています(ただし、今後の検討で内容や地域変更の可能性があります)。総括的に整理して制作し、来るべき南海トラフ地震や風水害に対する貴重な教訓材料となることを目指します。

 

これら制作した映像コンテンツは、当センター内の展示スペースで体験可能とするとともに、一般向けにもオンライン公開し、災害に強い持続可能な社会の構築に貢献したいと考えています。

 

どうかその実現に向けて、あたたかいご寄附のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

 

特定寄附金による税制優遇について

 

名古屋大学へのご寄附については、皆さまが確定申告を行って頂くことで、税制上の優遇措置が受けられます。

 

なお、寄附金領収書はREADYFOR株式会社を通じて寄附金が名古屋大学に入金された日付で発行いたします。名古屋大学への入金は募集終了の翌々月になりますので、税制上の優遇措置をお考えの方は対象となる年にご注意ください。

 

(例)募集期間が2020年11月30日までのプロジェクト:寄附金領収書の日付は、2021年1月の日付。

 

<個人の皆さま>

■所得税(所得控除)

 寄附金額が年間2,000円を超える分について、所得控除を受けることができます。

 
 寄附金額 - 2,000円 = 所得控除額

 (控除対象となる寄附金の上限額は、当該年分の総所得金額の40%です)

 

■住民税

 本学を「寄附金税額控除対象法人等」として指定している都道府県・市区町村にお住まいの寄附者の皆さまは、所得控除に加えて、翌年の個人住民税が軽減されます。控除対象の地方自治体については、愛知県内の条例指定状況(下記外部リンク PDF)よりご確認ください。

 

https://kikin.nagoya-u.ac.jp/application/files/6815/9791/2204/aichi-jorei.pdf

 

 ※PDFを開けない方は、Adobeのヘルプページ(外部リンク)をご参照ください。

 

 (寄附金額 - 2,000円) × 4~10% = 住民税控除額

 (控除対象となる寄附金の上限額は、当該年分の総所得金額の30%です)

 

 ※上記の計算式の4~10%について

 ・都道府県が指定した寄附金は4%

 ・市区町村が指定した寄附金は6%

  (都道府県と市区町村双方が指定した寄附金の場合は10%)

 

<法人様>

 寄附金の全額を損金算入することができます。

 

 


本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するリターンの条件詳細については、リンク先(https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。

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プロフィール

名古屋大学減災連携研究センターは、南海トラフ地震などによる巨大災害や近年頻発している風水害に対して、産官学民の地域密着型の様々な連携により、それら被害を軽減していくための戦略を研究し、人材育成などを通じて構築していくことを目指しています。

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ギフト

3,000


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お気持ちコース①

■お礼状
■寄附金領収書
(領収書の日付は名古屋大学に入金がある2021年1月の日付になります。領収書の再発行はいたしかねますので、確定申告まで大切に保管下さい。)
※寄附金領収書のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります。

申込数
11
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年4月

5,000


alt

お気持ちコース②

■お礼状
■寄附金領収書
(領収書の日付は名古屋大学に入金がある2021年1月の日付になります。領収書の再発行はいたしかねますので、確定申告まで大切に保管下さい。)
※寄附金領収書のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります。

申込数
16
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年4月

3,000


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お気持ちコース①

■お礼状
■寄附金領収書
(領収書の日付は名古屋大学に入金がある2021年1月の日付になります。領収書の再発行はいたしかねますので、確定申告まで大切に保管下さい。)
※寄附金領収書のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります。

申込数
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制限なし
発送完了予定月
2021年4月

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お気持ちコース②

■お礼状
■寄附金領収書
(領収書の日付は名古屋大学に入金がある2021年1月の日付になります。領収書の再発行はいたしかねますので、確定申告まで大切に保管下さい。)
※寄附金領収書のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります。

申込数
16
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年4月
1 ~ 1/ 8

プロフィール

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