仲沢商店はじまります。子どもと体と地球に優しいバルクショップ

「仲沢商店」はじまります。

 

ページをご覧いただきありがとうございます。山梨県韮崎市で暮らす仲沢果奈と申します。これまで「ゴミを減らすこと」を個人的なテーマとして、布ナプキンのオンライン販売や、イベント出店、ワークショップなどをおこなってきました。

 

私は今、夫の実家にある築101年の蔵を改修して、バルクショップという量り売りのお店をオープンする準備をしています。バルクショップは買い物時のゴミを格段に減らすことができることから、いま世界で注目を集めています。私はバルクショップの存在を知った時、なんて素晴らしい取り組みなのだろうかと衝撃を受けました。そしていつしか、自分自身でこのバルクショップをやってみたい、という想いが大きくなっていきました。

 

お店は今年の9月のオープンを目指して準備中ですが、蔵の改修工事には思った以上に多くの資金が必要なことが分かりました。行政の補助金などの活用も視野に入れていいますが、それだけでは限界があるため、皆さまのお力をお借りできないかと考えています。決して簡単な目標ではないかもしれませんが、皆さまと一緒にこの第一歩を踏み出すため、あたたかい応援を何卒よろしくおねがいします。

 

 

ファッション業界にいた頃からの願い
「ゴミを減らすこと」がひとつのキーワードに

 

山梨県で生まれ育った私の小さい頃からの夢は、ファッションデザイナーでした。東京の服飾専門学校を卒業してから、国内外の素晴らしいデザイナーさんの元で研修を重ねました。憧れのファッション業界に携われることは幸せでしたが、毎日出る膨大な量のゴミを目の当たりにする中で、自分の中に違和感が生まれていることに気づきました。このまま洋服を作る仕事をすることが、自分にとっての幸せに繋がっているのだろうかー。自分に出来ることとやりたいことの狭間で葛藤しながら、日々を過ごしていたように思います。

 

 

そんな私にとって大きなきっかけとなったのは、東日本大震災の際、被災地で月経用の紙ナプキンが不足していたというエピソードでした。その時、これまでなかなか使い心地の良いものに出会うことができずにいた布ナプキンを、「自分で作ってみようかな」と思ったのです。

 

布ナプキンなら、洗って繰り返し使うことができるし、製作の際に出るゴミを格段に減らすことが出来るかもしれません。私のできることとやりたいこと、全てが繋がったような気がして、安易かもしれませんが、そこから布ナプキンの研究が始まりました。この頃から、「ゴミを減らすこと」が私の中でのひとつの明確なキーワードになっていたのだと思います。

 

それからは「布ナプキン専門店 kanap」として、布ナプキン製作を仕事にしてきました。オンラインショップを開設し、山梨県産のオーガニックコットンを用いた女性用布ナプキンの製作販売を行っています。また県内外で開催されるマーケットやイベントへの出店や、女性特有のお悩み相談にお答えする取り組み、手作り布ナプキンワークショップなどを開催してきました。

 

 

今まで抱えてきた違和感が一気に晴れた

バルクショップとの出逢い

 

バルクショップとは、商品をグラム単位で販売しているパッケージフリーの量り売りのお店のことです。お客様は購入した商品を、持参したエコバックやマイ容器か、プラスチックフリーで自然分解可能な布袋や紙袋に入れて持ち帰ります。買い物時のゴミを格段に減らすことができることから、いま世界で注目を集めています。

 

友人から「海外にはこんなお店があるんだよ」と教えてもらいバルクショップの存在を知った時、私は今まで抱えてきた違和感が一気に晴れていくような感覚を受けました。ゴミを減らせることはもちろん、カラフルな瓶詰めがフォトジェニックに並んでいるその様子に感動しました。

 

調べてみると、近年日本でもバルクショップが少しずつ増えてきていることが分かりました。しかし、山梨県にはまだありません。いつしか、自分自身でこのバルクショップをやってみたい、そんな風に考えるようになりました。今までの活動や自分の経験が頭の中で繋がっていくように、構想が膨らんでいきました。

 

 

 

山梨県韮崎市で、地域に根ざすということ

 

私は2年前に、夫の実家のある韮崎に移り住みました。韮崎市は、広くて自然が多くて、葡萄もお米も野菜も美味しくて人が温かいまちです。個人商店が多く、地域の皆さんが持ちつ持たれつの関係でこの町を大事にしている雰囲気を感じます。移り住んでまだ2年目ですが、これから先ずっと子どもたちと一緒に暮らし、大切にしていきたい地域だからこそ、私にできるかたちで地域に貢献していきたいなと思っています。

 

農作物の生産が盛んで身近な韮崎は、商品の調達にかかる運送コストやゴミによる環境負荷が少なく済むため、バルクショップとの相性も良いと考えています。地産地消の考え方のもと、地域の良い商品を地域の皆さんにお届けすることで、地域活性にも一役買えたらと思っています。

 

またバルクショップの販売スタイルは、通常のお店より人と人との会話が増えるスタイルだと思ってます。直接的なコミュニケーションが減っている今、人との繋がりを大切に、対話の生まれるお店にしたいです。

 

 

築101年の蔵を改修して、皆さんをお迎えします。

 

「仲沢商店」では安心安全で美味しい野菜や食品、環境や人に優しい生活雑貨等を、ゴミの出ない方法で販売したいと考えています。 地域の方はもちろん、食の安全、美味しさにこだわる方、我が家の息子のようにアレルギーの子どもをもつ親御さんにも安心してご利用いただけるお店を目指します。

 

また地域の子どもたちにも、身近なところで環境問題について伝えられる場所にしていきたいです。かつての駄菓子屋さんの代わりのように、「100円分下さい！」といって子どもたちがやってきて、アレルギーのある子でも食べられる身体に優しいお菓子を提供する、そんな未来を想い描いています。

 

場所は夫の実家で代々受け継がれてきた築101年の蔵です。実はバルクショップの構想を始めた当初は、自宅を新築してその隣に併設してお店も建てるつもりでした。「蔵が使えたらいいよね」という気持ちはありましたが、資金もないし無理だろうと思い込んでいたのです。しかし、建築士さんにご相談したところ「このお蔵を使おうよ。もったいない！」と背中を押していただいたのです。夫も大賛成、義両親にも快く許しをいただき、蔵を活用するという計画がスタートしました。

 

 

代々大切にされてきた蔵なので状態は良い方ですが、崩れた土壁の補修や、証明の設置、水回の整備など、お店として利用するためにはどうしても工事が必要です。行政の補助金などの活用も視野に入れていいますが、それだけでは限界があるため、今回こうしてクラウドファンディングに挑戦することにしました。

 

皆さまからいただくご支援は、量り売りの瓶等の備品や什器の購入費、蔵のリノベーション費用の一部として、大切に使用させていただく予定です。

 

 

 

ひとりの力は小さくとも、

身の回りでできることから少しずつ。

 

秋に無事に店舗がオープンできたら、味噌作りや沢庵作り梅干し作りなど季節の手仕事のワークショップや、生産者と消費者を繋いで生産者を応援出来るようなイベントを企画していきたいと考えています。オーガニック食品に興味がある地域の人の情報交換の場にもなればと思っています。

 

仲沢商店に足を運んでいただくことが、地域の皆さんの暮らしに対する意識への、ちょっとした変化につながっていくことを願っています。消費大国の日本にいる私たちの生活は便利で物が溢れています。全部をいきなり変えることは確かに難しいですが、ひとつの変化だけでも意味があります。新たな価値に焦点を充てた文化を、ゴミを出さないお店を通して未来の子どもたちへ残して行きたいです。持つものは少なく、永く大切に使っていく。本当の豊かさとは、そこにあるような気がしてなりません。

 

私の活動は小さいことかもしれないけど、同じような想いを持つ全国の方の、背中を押すことにもなれば幸いです。ひとつのきっかけをつくることで、小さなことの積み重ねが、大きな問題の解決につながっていくと信じています。

 

---

※返礼品の発送はなるべくゴミが出ないよう最小限の梱包とさせて頂きます。ご理解ご了承をお願い申し上げます。

※本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するリターンの条件詳細については、こちらのページの「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。