徳島名産「すだち」で障がい者、高齢者の就労の場へつなぎたい

 

 

はじめまして、「NPO法人なのはな徳島」理事長の宿里智子です。私たちは、障がい者、高齢者、子供から赤ちゃんまで全ての人が垣根なく安心安全に暮らせる町づくりを目指し、2004年に設立しました。現在、デイサービス、訪問介護などの福祉サービスを提供しています。

 

設立から16年間が経過し、福祉事情の課題もいくつか見えてきました。

 

そのひとつが障がい者の就労の場の少なさです。

 

学校を卒業し、仮に仕事に就けたとしても、人間関係、個々の能力、仕事内容のギャップから定着率は低いままです。

 

その課題解決を図るべく、徳島の「すだち」を使用し、私たち自身が就労の場を作ろうと立ち上がりました。

 

しかし、季節物のすだちを一年中作業が出来るように冷蔵保存しなくてはいけません。温度管理の調整出来る業務用の冷蔵庫と搾り機などの備品を揃えたく、また皆さまと一緒になって働く環境をつくりたいと思い、クラウドファンディングに挑戦することを決意しました。

 

どうか皆さま、ご支援よろしくお願い致します。

 

 

 

 

ここで私が「なのはな徳島」を立ち上げたきっかけを話させてください。

私の7歳年下の弟は、重度の知的障がい者です。

 

生まれてから発育もせず、数々の病院にかかっても診断名も治療方法もわからず、3歳になるころには、両親も諦めそのまま亡くなるのを待つような状態でした。ある日、父の転勤により香川県へ移住、そこで知り合った医師により治療法が見つかり、そこから少しずつ遅れた成長を取り戻す日々が始まりました。

 

そんな中、治療がはじまり、数日後に生まれて初めてにっこりと笑ったのです。両親も私も目の錯覚かと思いました。でも、もう一度家族の前に笑顔を見せてくれた時の喜びは、今でも忘れる事ができません。その笑顔をきっかけに今までの大変な毎日が一変し、私の家族に幸せの笑い声が生まれました。
 

 

 

父は転勤族でしたので、知り合いや親戚もいない土地で、小さいながら必死でここに馴染もう、新しい土地でも、私たち家族を受け入れてもらおうといった意識が強い幼少期でした。

 

他人の言葉や態度で辛いこともありました。転校を繰り返し、いじめにあったこともありました。ただ、そんな状況においても、助けてくれる人も多く当時の私に穏やかな時間と笑顔をつくってくれたことは今も忘れません。人の優しさは有難いです。

 

だからこそ、地域で安心して暮らせる場所、障がい者も普通に生活し、高齢者も認知症になっても、子供も赤ちゃんも垣根なく、普通に共生できる町を作りたい。この想いがキッカケで事業を立ち上げることとなりました。

 

「誰もが普通に共生できる町づくり」がNPO活動の理念になっています。

 

それから16年経ちました。立ち上げ当初は、団地内に施設を構えたこともあり、障がい者や高齢者への偏見から共生の難しさを感じました。しかし、イベントなどで想いを伝え続けることで、少しずつ理解の輪も広がってきたと感じています。

 

そして、私たちの次なるステップが、弟のような障がい者の働き先を確立することです。

 

 

 

 

障がい児が学校を卒業後、働き先に苦慮するケースが多くあります。現在、障がい児の支援をしていますが、18歳で就労につながる子はとても少なく、また仕事に就いても月給はB型支援事業所で15,603円/月（平成29年度厚生省実績データ参照）と言われています。自立には程遠い工賃です。

 

さらに人間関係や仕事内容から長続きしないケースも少なくありません。この課題を、少しでも解決したい、障害ある方にも就労の場を又、居場所を提供したいとずっと思っていました。

 

そんなある日、近隣の方からすだち農園を借り受けることができました。すだちは徳島が誇る特産品。クエン酸が他の柑橘類に比べ豊富で、レモンの1.5倍、みかんの4倍含まれ、疲労回復・肩こり・腰痛・老化防止・肥満・生活習慣病などに効果があると言われています。

 

徳島の特産品で事業を開始しよう!!

 

ここから、私たちの就労事業が始まりました。この事業の目的は、2つございます。

 

①障がい者や高齢者の仕事のミスマッチを減らし、仕事を継続できるようにする。

②徳島の名産を全国に広げよう。

 

すだち農園を利用して、障がい者や高齢者に「すだちを使った製品販売」の働きの場を作ろうと考えています。現在、私たちの児童デイサービスを利用の子どもたちに、学校を卒業する日から逆算し、すだち果汁づくりに必要な概念や作業の指導をしています。

 

すだちはの加工作業は、絞ることがメインとなるため、障がい者の方々でも比較的簡単な作業となります。私たちはこの就労事業でまずは月給2万円を支給できることを目指していきます。

 

季節物のすだちを一年中作業、販売していくためには、どうしても冷蔵保存をしておく必要はございます。秋が収穫時期のすだちは、春から夏にかけて価格が高騰します。

 

冷蔵保存で長期間保存することができれば、価格が高騰する時期にも販売し続けることが可能です。そうすることで、収入が上がり、障がい者の方々にもより高い給与をあげることができると考えています。

 

 

 

 

 

先にも書いたように、障がい者の工賃は全国平均月給15,000円ほどです。そのため、早期にすだち事業を確立し、障がい者・高齢者の雇用、工賃アップにつなげられる支援のモデルをつくっていきたいと思っています。

 

それに伴い、すだちのレシピや効能などをSNSで発信したり、果汁づくり以外にもドレッシングやスイーツなどを開発したり、たくさんの人に「徳島すだち」のよさを知ってもらう取り組みを行っていく予定です。

 

今回のプロジェクトはその第一歩。

 

就労事業の価値を高めることが、ハンディのある方の労働価値を高め、仕事に見合う対価（工賃アップ）、また一人ひとりの生きがいややりがいにつながります。

 

将来的な​目標は「高齢者も、障がい者も、目指せ納税者」です！

 

少子高齢化を迎える未来。誰しもが社会で働きやすくなる、そんなロールモデルをつくれたら幸いです。

 

皆さま、どうかご支援よろしくお願い致します。

　

 

 

 

 

今回いただいたご支援で、すだちを保存する冷蔵庫とすだちを加工するための機器を購入します。

 

貯蔵ができる冷蔵庫    800,000円
圧搾器等の機器    196,000円
手数料    204,000円
必要金額合計: 1,200,000 円

 

 

 

私たちの畑で収穫したすだちを使った、最高級ポン酢「職人の技」を用意しています。

 

「職人の技」は、大阪府高槻市にある有名料理人が作る最高級ポン酢です。選び抜いた最高の素材を活かし作りあげた料亭の味。浪速割烹「㐂川」で料理長を務めた料理人、川上登が作る最高のポン酢に使用されています。

 

 

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本プロジェクトのリターンのうち、【お名前記載】に関するリターンの条件の詳細については、リンク先（https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix）の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。